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突然、息子を襲った病名は
みなさん、こんにちは。
しばらくブログをお休みしていました。
息子は中学3年生の夏から長い間学校に通っていませんでしたが。
1月中旬、突然体調が変化しました。
その病名はー。『統合失調症』でした。
前兆
あれ?インターネットがつながらない。固定電話もつながらない。そんなおかしな不調から始まった朝でした。
モデムの設定が初期設定に戻っていたり、パソコンの電源コードや電話機のコードが抜かれていたり。
高校を受験する2週間前の出来事です。
息子は、県外の高校を受験希望でした。
突然ー。 声が聞こえる、誰かに見張られている、と言い出したのです。
そう。朝の不調の出来事は、すべて息子がやったことでした。
声が聞こえてくるから、電波がおかしくなっていると思いこんで、すべて遮断してしまったのです。
幻聴
それから頭を畳にうちつけたり、夜中暴れ出すようになりました。
急いで心療内科を受診し、診断の結果は-『統合失調症』でした。
特に幻聴は、本人をとても苦しめます。複数人が実際に話しかけてきて、それは脅しだったり、悪口だったり。常に脳が働いている状況です。
でも、本人の意志で止めることができません。
そして、その声に従って、実際に行動を起こすのです。
時間は関係なく。。
妄想
誰かに命を狙われている、後をつけられている、という”妄想”も入ってきます。なので、実際に警察の交番に助けを求めに行ったこともありました。
電波障害がおきていると言って、携帯ショップに訴えに行ったこともありました。
事前に理由は説明していたけど、みなさん笑顔で対応してくださり、支離滅裂な内容を丁寧に聞いてくださり。本当に感謝しかありません。
統合失調症
昔は「精神分裂病」「若年性認知症」とも呼ばれていたそうです。
心の病とは言われていますが、うつ病とは違って脳の病でもある「統合失調症」。
様々なストレスが合わさって発症すると考えられています。
そういえば、息子は4歳まで言葉を発せず、療育に通っていた時期がありました。その時にMRIで脳を撮ったことがあるのですが、頭の骨が完全にくっついていないと診断されたことがあります。
ただ、これが成長するにつれてどのような影響があるのか、症例が少ないのでまだ分からないと医師に伝えられました。
発症する原因がまだまだわかっていない病気。
でも、いじめや周りの環境、進学などで多大なストレスを感じていたことは確かです。
統合失調症の有病率は、1%。これは全世界でもさほど変わらないそうです。日本では約80万人の患者がいると言われています。
数十年前までは、”不治の病”と言われていましたが、今はお薬とリハビリで社会復帰が望めます。
しかし。認知機能の低下は避けることはできないようで、数%は、脳に何らかの障害が残るケースもあるそうです。
息子がどのような状態をたどっているのか、初期の段階での判断、心療内科の選び方や受診のタイミング、支える家族側としての視点を、次回記事にしていきたいと思います。