無口な先生が、最後に言ったこと。
先生とのお別れは、
あまりに突然で驚いた。
それは、きっと・・・
先生が無口だったからだと思う。
私が入部した、小学校の
ミニバスケットボール部の先生は、
無口な人でした。
あまりしゃべらない先生だな・・・
とは思ったけれど、
他の先生は、怒鳴ったり叫んだり、
怖い先生が多かったから、(+o+)
私は叩く先生よりも、無口な先生の方がよかった。
あまりしゃべらないから、
会話をした記憶もない。普段、
どんなことを考えていたのか、
どんなことが好きだったのかも、わからない。
だから、ーーーーーーー
先生が、離任式で、
全校生徒に話したことが意外だった。
離任式で、先生が、マイクを持った。
それは、
先生が話す順番がきたということ。
なにを話すんだろう・・・
わからなかった。
先生は、ゆっくり、こう言いました。
「私は、他の小学校へ行きます。
それは、
日本の小学校ではありません。
いま、戦争をしている国の学校です。
戦争をしている国にも、
学校があって、生徒たちがいます。
先生は、そこへ行きます。
もしかしたら、命がなくなるかもしれません。
もう二度と、会うことはないかもしれません。
でも、学校の先生を待っている
子ども達がいます。
だから、その国に行きます。
皆さん、お元気で。」
先生・・・
本当に、会うことがなかったね。
他の先生は、
街や駅で、見かけることがあった。
でも、先生とは、会わなかった。
先生は、今、どこにいるんだろう。
不思議・・・
話した記憶がないのに、
一番、忘れられない先生だ。
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