「六人の嘘つきな大学生」の著者による傑作短編集 「まず良識をみじん切りにします」の感想・レビュー
東京池袋のジュンク堂でサイン本を購入した。
タイトルと表紙がいかにも面白そうだったので、著者自身も内容も知らずに「ジャケ買い」した。
読み始めるまではエッセイ集だと思っていたのだが、短編小説集だったというぐらいだ。
だが読んでみると、これが面白い面白い。
笑わされる箇所も何個もある。
・エピソード1
世の中にデスゲームの作品は多くあるだろう。
だがその準備をする途中の話なんか、今までにあっただろうか。
・エピソード2
流行りのクロワッサン屋の開店が、まさかあんな事態をを引き起こすなんて。
・感想
シチュエーションに悪ノリに悪ノリを重ねていくような真面目さ。
風呂敷を広げて広げ続けて、簡単には折り畳まない。
おや、あとから著者について調べてみると、あの「六人の嘘つきな大学生」と同じ作者ではないか。どおりで面白いはずだ。
単行本の帯に「あの、六人の嘘つきな大学生の著者による新作」などと書かないところがまた憎い。