美術館に行き感性を磨こう - モダンアート・コレクション ( 2024年 大阪 中之島美術 )
大阪の中之島美術館。雨の中。ひとりで美術館に行った。
今までずっとしたいことだったが、ハードルが高く、できずにいた。
「鑑賞するという行為」をしたかったのだ。
( 「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」「アート脳」という本を読んだ影響もある )
心に響く絵を、心が満足するまで眺める。
観てもまったく分からない作品をしばらく眺める。そしてやはり分からなくて諦める。
分かりやすいものは分かりやすく、分かりにくいものは分かりにくい。
心に響く抽象画もあるし、まったく分からない抽象画もある。
紳士の背後に小さな美女がいる。
体の縮尺のおかしな男がおり、空が描かれた絵、だが部屋の中、手がこちらに伸び、彼は何をしているのだろう。
ただ立ち尽くし得て絵を眺めていても、自分の中で情動が起こり、感情が変化していくのが分かる。感性が刺激される。
絵に対しての距離や、見る角度を変えても、感じ方が変わる。
絵を少し離れて遠景から眺めると、他の人々が絵に群がり眺めている風景が、シュールにも思える。
絵とは、一体何が良いのだろう?
たとえば映画は動だが、絵は静だ。
現代では絵よりもはるかに情報量の多いエンターテイメントがあふれるている。それなのに、ただの静止画に過ぎない絵に人が集まり、鑑賞するというのは不思議だ。
だが映画と絵では全く役割が違う。
絵は自分の自由に、好きな時間だけ眺めることができる。能動的に鑑賞するという行為が求められる。