フランスアの起用法について考えてみるPart2
以前同タイトルのものを投稿しましたが、その時からはまたフランスアの立ち位置が変わってきたように思うので、もう一度考えてみたいと思います。
前回投稿時は、勝ちパターンに昇格した直後でした。
その時は、今後は火消し役で出てくることが多く、広島アホ運用の被害にあうだろうと述べていますが、まさにその通りとなってますね(笑)
ただ、フランスアの火消し(=ストッパー)適正はかなり高いものがあるので、そのような起用自体は間違っていないと思います。
アベレージで150キロ近くたたき出すストレートにキレのあるスライダー、チェンジアップでゴリゴリ押していき、非常に高い三振奪取率を誇る投球には間違いなく相手の勢いを削ぐ働きがあります。
ですので、その試合の終盤でキーとなるところでフランスアを投入していくというのは、相手の勢いを削ぐのと同時に、自チームへ勢いを与え、より勝利へ近づける良策と言えましょう。
このような投手起用は既にMLBでは行われており、2年前のポストシーズンでのCLE・ミラーや今季のMIL・ヘイダーが代表例です。
このストッパーという投手起用は非常に有効なのですが、登板間隔等運用には非常に気を遣う必要があります。
回途中のピンチや回跨ぎという、投手にとって負担のかかる場面での起用が増えることを考えたら当然ですよね。
実際に先ほど例に挙げたヘイダーなんかは相当気を遣った起用になっているそうです。(複数イニング投げた後は中数日は空ける等)
ただ、普通の運用もろくにできない首脳陣が、このようなストッパー起用をまともにこなせるとは到底思えません。
実際フランスアへの依存度は日に日に増していっており、困ったらとりあえずフランスアというのが現状です。
このように一人に負担を強いる起用法をしているから、選手は潰れるし育たない。
山内、澤崎、小林幹英あたりの有望な投手をこのようにして潰していき、投手陣を焼け野原にした結果、15年連続Bクラスという大恥をかいたことをもう忘れてしまったのでしょうか。
あの長きに渡る低迷は、逆指名・自由枠・FA等の制度の変換によるものだけでなく、前近代的な起用を行うなど、自らの手で有望な投手を潰していったところにも要因があることを覚えておくべきです。
このような酷使で一人の有望な投手の生命が奪われていくことが残念でなりません。
最終的な本投稿の結論としては、フランスアにストッパー適正はあり、そのような起用を行うこと自体はアリ。
しかし今の首脳陣に、相当気を遣う必要のあるこのような起用を行うのは不可能で、むしろフランスアの投手生命を縮めかねないものになり得る、といったところでしょうか。