広島のクローザーは結局誰が良いのか
中崎が昨日の試合で通算100セーブを達成しました。
2015年途中からクローザーに配置されてから、2017年に今村へ明け渡した時期こそあったものの継続的にこのポジションを務めあげての記録達成。
血行障害という持病持ちですから、なおさら価値のある記録でしょう。
完全に王者の守護神へと定着した中崎ですが、多くの方が指摘されてますが、中崎が本当にクローザー向きなのか?と言われると疑問符がつきます。
そのように言われる最大の要因は三振奪取能力の低さでしょう。
中崎は基本的に横の揺さぶり、とりわけスライダーの出し入れで勝負していく投手であり、かつそのスライダーも空振りを誘えるような代物でもないため、当然バットに当てられる率は高くなります。
そのため、球数はかかるし、インプレーが多くなるためリスクもそれだけ増します。
では、その他の投手で適任な投手はいるのでしょうか?
状態が万全であれば、今村もしくは一岡といった、スライダーをメインピッチとする投手が多い中で縦の変化を武器にする投手たちの名は挙がるでしょう。
ただ名前を挙げた両投手の今季ここまでの状態を見れば、クローザーを任せるのはさすがに厳しいと言わざるを得ません。
となると今季不振に苦しむ投手陣において、一番のサプライズとなる活躍を見せているフランスアの名前も挙がってくるでしょう。
打者を寄せ付けない圧倒的な投球で奪三振も取れるので、試合の最後を締めるにはうってつけです。
しかし私はフランスアをクローザーに据えることには反対です。
なぜ反対するのかと言うと、以前の投稿で触れたように、フランスアは試合の重要なポイントで登板し、火消しを行うストッパー的起用の方が良さを生かせるのではないかと考えているからです。
そうなると現状ではやはり中崎が最適なチョイスなのかなと。
クローザーには投手としての純粋な能力だけでなく、試合の最後を締めくくるという点で少なからずメンタル面も重要になってきます。
チームの勝利、先発投手の勝ち星等多くのものを背負わなくてはならず、成功は当たり前で失敗すれば袋叩き。
何を言われても気にせず、切り替えの早いメンタルが求められますが、100セーブを達成している投手に備わっていないはずはないでしょう。
クローザー就任初年度(2015)の中崎の登板時の観客の悲鳴に鍛えられたのでしょうかね笑
純粋な実力の面でも、左右両打者への外のスライダーの出し入れは抜群ですし、グラウンドボーラーという点も広島の内野守備陣の堅さとマッチしており、そこまで問題にはならないでしょう。
また失点するケースはちょこちょこ見られますが、セーブ失敗というケースはなんだかんだほとんどない(今季は1回だけ)というのも、素晴らしいですね。
なんだかんだ言いながらもクローザー中崎はチームを勝利へ導いているのです。
以上の理由より、現状では中崎がクローザーで問題ないでしょう。
ただ将来的にはどうでしょう。
やはり理想は落ちる系の空振りを取れるボールを持ったフライボーラーだと個人的には思っていますので、中崎に代わるような新星が現れることに期待したいですね。