王者の意地
昨日の試合で、最大6点差つけていたのを追い付かれたものの、最後はグラシアルのサヨナラ満塁弾という劇的な形で9連勝を飾ったソフトバンク。
何となく不気味な存在であった日本ハムが離れ始め、西武で決まりかと思われたところの猛追で、西武ファンの方は戦々恐々とされているのではないでしょうか。
今季のソフトバンクは、岩嵜・サファテという昨年チームの中核を担ったリリーフの相次ぐ離脱や内川・デスパイネの不振など誤算の連続で優勝どころかAクラス入りすら危ぶまれる状況でしたが、首位まで5ゲーム差というところまで盛り返してきました。
ここには2010年代の王者として君臨してきたチームの底力なるものを感じます。
どのような状況下に置かれても泰然自若とし、自分たちの果たすべき役割を淡々とこなし続け、相手を追い詰めていく。
そして勝負所と見ると、全力で相手を潰しにかかるところなんてのは、シーズンの勝ち方を知っているなと感じます。
いわゆる勝者のメンタリティーがソフトバンクの選手たちには備わっているのではないでしょうか。
正直ソフトバンクの試合はほとんど見ていませんが、間違いないでしょう。
選手たちにはそこまで焦燥感がないからこそ、昨日のように選手が全てを取り返していく野球ができるように思います。
首脳陣が訳の分からんことをやっていても、それを選手が取り返すというのは本当に強いチームなのです。
昨日の試合なんかも小刻みな継投で逃げ切ろうとして、結局失敗したところを柳田、グラシアルの一発で勝利へと導いたところなんかはその典型でしょう。
首脳陣の介入しないところで選手たちが勝手に仕事をしてくれるわけです。
いかに首脳陣が選手たちの足を引っ張ろうが、結局プレイするのは選手ですから、選手たちの推進力が強ければ、足を強く引っ張られても推進していける(=勝てる)ということですね。
ただ何年にも渡って足を引っ張り続けられたら、体力は尽きて推進力も弱くなり、しまいには後退していきますからそこは忘れてはなりません。
仮にここでソフトバンクが逆転優勝するなんてことがあったら、首脳陣は基本的には据え置きでしょうから、ソフトバンクファン的には悩ましいところですね。
広島ファンとして気持ちは凄く良く分かりますが(笑)
個人的には西武に優勝してもらい、日本シリーズは広島対西武のカードがみたいところです。
風雲急を告げつつあるパリーグの今後に目が離せませんね。(ソフトバンクの選手たち、特に投手の無事を祈っております)