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1ヶ月予報(3/5~4/4)

3月3日発表の1ヶ月予報です。
気温の高い1ヶ月となりそうです。

1.一般向け

高温傾向

向こう1ヶ月の気温は北〜西日本で高く、沖縄・奄美はほぼ平年並みの予想です。
北から寒気が流れ込みにくいため、西日本以北で高温傾向です。
桜の開花は2月の低温が響いて、3月の気温がかなり高くても相殺されて
平年並みか少し早い程度にとどまりそうです。
暖かい日が多いですが、来週は寒の戻りがあり、寒くなる日もあるので
寒暖差で体調を崩さないようにお気をつけください。
また、雪国では雪解けがどんどん進むので、落雪や雪崩、融雪による洪水などにご注意ください。

雨少なめ

向こう1ヶ月は高気圧に覆われやすいため、沖縄・奄美の日照時間は多く、降水量は少ない予想、その他の地域もほぼ平年並みですが、どちらかというと少雨多照の傾向です。晴れて気温が高い日が多いとなると、花粉の飛散も多くなると考えられます。ピーク時期が早く終わるかもしれませんが、日毎の辛さがより厳しいものになりそうなので、しっかり対策を取りましょう。

2.専門版

熱帯

熱帯の対流活動は期間を通して、インドシナ半島〜太平洋西部で活発。

上層

インドシナ半島付近の対流活発に対応して、インドシナ半島北部に200hPa流線関数の高気圧性循環偏差がみられる。亜熱帯ジェット沿いの波束伝播により日本の南で低気圧性循環偏差となっている。また。ヨーロッパからの寒帯前線ジェットの波束伝播により日本の北側は高気圧性循環偏差。以上から、日本の北で偏西風は北偏、南では南偏傾向。

200hPa流線関数(1ヶ月)

中層

500hPa高度は北米側に偏って負偏差が見られ、日本付近は正偏差。北からの寒気の流れ込みは弱い。また、日本の南では負偏差が広がり、上層ジェットの南偏に対応している。

500hPa高度(1ヶ月)

下層

インドシナ半島付近の対流活発に対応して、インド南端を中心としてフィリピンの東にかけて低気圧性循環偏差。沖縄・奄美は北東風偏差で南からの湿りが入りにくい。またアリューシャンの南から日本付近にかけて高気圧性循環偏差でアリューシャン低気圧は弱い。

850hPa流線関数(1ヶ月)

下層循環に対応して、日本の南の海面気圧は広く負偏差。
また、大陸付近も負偏差でシベリア高気圧は弱く、南西諸島から日本の東にかけては正偏差となっている。冬型は弱い傾向で、南西諸島は高気圧に覆われやすい見込み。

海面気圧(1ヶ月)

冬型が弱いことや、寒帯前線ジェットの北偏に対応して、日本付近は広く正偏差。特に北日本で偏差が大きく高温傾向が顕著。南西諸島は南海上に負偏差域があり、北東気流などの影響があるとみられ、南西諸島に関しては高温傾向は弱め。

850hPa気温(1ヶ月)

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マニアック松浦(気象予報士・防災士)
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