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ヨーロッパで40日間コーヒーを飲み歩いた話

ちょっと昔の旅日記。

コーヒーのおもしろさにまさに取り憑かれ始めた大学3年の夏、僕は友達2人と一緒にヨーロッパにコーヒーを飲みに旅に出た。


ノルウェーから東京に出店したFuglenでフルーティなコーヒーに感動して、北欧でコーヒーを飲んでみたい...と、いてもたってもいられなくなって、バリスタ・焙煎世界チャンピオンがいるオスロを目的地の1つに、まわりのコーヒーがおいしい都市をひたすら調べ上げた。

ローマ🇮🇹→パリ🇫🇷→ロンドン🇬🇧→オスロ🇳🇴→コペンハーゲン🇩🇰→ストックホルム🇸🇪→ヘルシンキ🇫🇮→イスタンブール🇹🇷

と都市を決めて、格安航空券をうまく抑えて、ぐるりと1ヶ月以上かけて、ひたすら美味しいコーヒーを飲み歩く旅に出た。


ほんとうに楽しかったし、コーヒーが体に浸透するほど飲みまくったし、日本でコーヒーの仕事をしようと決めた最高に濃い体験だった。

やっぱり好きになったものはとことん体験してみるのが一番いい。学生の間に旅に出ると、その後の選択肢も大きく変わる。


夏休みをフルにつかって、どのルートで回るのがいいか、どんなお店があるか調べて、コーヒーショップにはできる限り事前にアポも取った。スケジュールを決めてるだけでワクワクは振り切れてた。


後に一緒にLIGHT UP COFFEEを立ち上げることになる相原さんと、後にFuglenのマネージャーになるケイヤ氏と僕の3人。一緒にコーヒーに目覚めたバイト仲間で行った。


ローマ

まず最初はイタリアのローマ。エスプレッソ文化発祥の地。コーヒーの伝統の場所。そしてうまいイタリアンを求めて。

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ローマは地下鉄の雰囲気からドキドキした。

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街並み綺麗すぎてほんと歩くだけでテンション上がる。2泊くらいしたのかな。1760年からやってるイタリアンバール「Greco」にいったり、いろんなバールでエスプレッソ立ち飲みしたり。

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コーヒーは「伝統」ていう味。ロブスタ入りでパンチの効いた味がイタリアのエスプレッソ。歴史を辿るとイギリスからコーヒー豆が入ってこなくなった時に、工夫してコーヒーを楽しむ流れでデミタスが生まれ、エスプレッソが生まれた。イタリアのバリスタの動きは神速。シャツにベストがきまってるバリスタがオーダーして秒でコーヒー出してくる。しかし創業250年のコーヒー屋とかほんと半端じゃないな。


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ジェラートも美味しすぎた。どっかのバールで夕方にカプチーノ飲んでたら、隣でエスプレッソキメてるおじさんに、「おいおいカプチーノが許されるのは午前中か小学生以下だぞ、男を上げろよ。」って言われた。なるほど、そんなイタリアのコーヒー文化、好きだ。


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ブルスケッタもパスタもピッツァもぶっとんで美味しすぎた。どれも1皿1000円以下。イタリアの飲食はどうかしてる。衝撃的すぎて帰国後パスタづくりにはまってしまった。


パリ

そのまま飛行機でパリへ。ヨーロッパ内の移動は日本でいう国内旅行みたいなノリでサクッと周りの国に行けて、とても気軽。値段も超安くて最高。

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パリは街から全然雰囲気違う。


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絵もみた。


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ヨーロッパは基本的に建物がたのしい。街歩きだけで最高にワクワクする。


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COUTUMEのコーヒーは浅煎りなシングルオリジンでおいしかった。東京にも一時期オープンしてたけど、いろいろあって閉店しちゃった。ロゴもかわいい。


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おしゃれなごはんも食べた。フレンチのコースもたのしい。食に目覚めてしまった。


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1泊とかしてユーロスターでロンドンに行った。電車でロンドンいけるの最高すぎない?


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絵の上手な相原さんが似顔絵描いてくれた。


ロンドン

電車でさくっとロンドンについた。ロンドンはいまだにとっても好き。クールな雰囲気はどこか東京にも似てるし、街並みと伝統はワクワクでしかない。


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最初に行ったお店は屋台。個人的に大好きな、Hasbean Coffeeの豆を使ってる貴重なコーヒースタンド。めっちゃジェントルマンなバリスタでいろんなお店教えてくれた。


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SohoにあるMIlkbar。超かっこいい。ロンドンで一番人気のSquare Mile Coffee Roasterの豆を使ってる有名店。おいしいエスプレッソをチャージ。


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アポを取ったのは、コーヒーづくりの裏側をみたかったから。気になるお店ぜんぶに事前にメールしておいて、焙煎みたり一緒にテイスティングしたいです、ってお願いしたら、みんな快諾してくれた。指定された時間に焙煎所へいくと案内してくれた。


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日本から持ってきたコーヒー豆も配った。まだ店を出す前で家に焙煎機を置いて練習中だった僕の豆も一緒に、テイスティング会を開いてくれた。それぞれのコーヒーに対して感じるコメントや味の捉え方は、一緒に体験してこそ本当に勉強になった。


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他のロースターでは、作業場の倉庫でオペレーションの説明をしてくれた。どんな風にコーヒーを仕入れて、どんな味作りをしていて、どんな体制でコーヒーを届けているか。シングルオリジンコーヒーのロースターの規模は日本にはない大きさで、やっていること、組織、考え、全てが刺激的だった。ただのコーヒー好き大学生なのに、ちゃんとコミュニケーションとったらなんでも教えてくれた。同じコーヒー仲間として、日本からはるばるよくきてくれたと超ウェルカムしてくれた。


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ここはロンドンで僕が一番好きなお店、Tap Coffee。自分たちで焙煎もしていて、エスプレッソもロンドンで飲んだ中で一番美味しかった。超フルーティで繊細。水出しコーヒーもかっこいい。

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Tap Coffeeは店作りも最高にかわいい。お気に入りのお店だったんだけど、あれから別の大きいコーヒー企業に買収されてしまって、豆は苦い豆になってしまい、感動で震えたゴッドショットのエスプレッソは飲めなくなってしまった...。コーヒー屋も資本主義の中にいるんだ。


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そしてここはバリスタチャンピオンが生まれたPrufrock Coffee。メニューの一番上から一番下まで飲ませてくれた。そしてこの水色カップに出会った。後にLIGHT UP COFFEEで使うことになる。


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Workshop Coffee。最高すぎる。ロンドンで一番好きな店。今は移転しちゃったんだけど、当時の焙煎所が本当に最高で、3Fまで吹き抜けのところに一番上まで植物が壁に沿ってあって、真ん中にかっこいい焙煎機。3Fはレストランになってて、2Fはカフェ、1Fはコーヒースタンド。夢のような場所だった。焙煎の調整からカッピング、豆配送のオペレーションまで見せてくれた。Workshop Coffeeはデザインも最高なので、WEBページも見てみて欲しい。豆も美味しい。(https://workshopcoffee.com/


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ロンドンは紅茶のイメージが強いけど、スペシャルティコーヒー文化もすごい広がってて、コーヒーショップがめっちゃたくさんある。事前に連絡を取ったコーヒー屋さんは3杯も5杯もコーヒーを作ってくれて、13杯のコーヒーを飲んだ日にはカフェイン過多で手足が震えてまっすぐ歩けなくなった。どんなにコーヒーが美味しくても飲みすぎは注意。


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オーナーさんにロンドンのコーヒー文化の歴史についてインタビューしたり。


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焙煎ログをみながらテイスティングしまくったり。


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パブにも行ったり。


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美味しいやつ食べたり。


その後は飛行機でノルウェーへに。


オスロ

ノルウェーのベルゲン経由でオスロに行った。北欧の都市はどこも港街。北欧独特の雰囲気。

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やっぱりシーフードがおいしすぎる。予算外のご飯をついつい食べてしまった。物価はむっちゃ高い...。


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オスロではコーヒー繋がりの知り合いの家に泊めてもらった。朝ご飯のオムライスは今でも忘れない。

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家のコーヒーの棚が最高すぎる。朝はこの中からコーヒーを選んで好きに淹れて飲むのだ。


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オスロの街にくりだす。コンパクトな街なので、トラムで移動は気軽。夏でも過ごしやすい気候で、とにかくビビるほど日が長い。22時ごろまでずっと明るい。


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行きたかったお店の一つ、Tim Wendelboe。25歳でバリスタ世界チャンピオンに、翌年にはテイスティングの世界チャンピオンになって、その後2007年にオープンした自分の名前のお店。北欧の焙煎大会でもずっと連覇してる、コーヒー界の「神」の店。飛行機代出してでも行く価値ある。


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TimのCappuccino Al Freddo。アイスカプチーノ。美味しすぎて衝撃が走る。ふわふわでほんのり甘くて、コーヒーが持つ花のような香りが一気に広がって、果実のような酸味が心地よく舌に広がる。もちろんドリップもエスプレッソもエアロプレスもぜんぶ超繊細だった。コーヒーって濃いイメージがあったり、苦くて味が強いイメージがあるけど、それを完全に覆す、「華やか」なコーヒーを楽しめる。1回の滞在で3回くらい行ったと思う。


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そしてもう1つヤバすぎるのがこの店。Supreme Roastworks。店名もかっこいいけど、店もかっこいい。そして何よりコーヒーがジューシーすぎる。酸味の質でいったら圧倒的。Supremeのケニアは次元が違うジューシーさ。北欧浅煎りコーヒーの真髄がここにある。


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一緒に行ったケイヤ氏はFuglenで働かせてもらってた。


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パンもビールも美味しすぎる。オレンジの味がギュンギュンなビール飲んで、クラフトビールに目覚めてしまった...。


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いや、、お魚スープが美味しすぎて、、どうかしてる。なんなん。ノルウェーに行って、お魚スープとコーヒー楽しめるだけでもう航空券代の元取れてるレベル。ロンドンでコーヒー飲みすぎてボロボロの体が一気に復活した。


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エアロプレス2本同時押しのイケイケのバリスタがコーヒー作りまくるこの店はSolberg & Hansen。1879年創業の紅茶とコーヒーの会社。自分たちでコーヒー豆の輸入からやっていて、店もデザインもかっこいい。


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Solberg & Hansenの焙煎所や倉庫施設も見せてもらった。めっちゃでかい。そして焙煎は自動化されていて、麻袋の豆を2Fの穴に入れると、パイプでつながった焙煎機に自動的に投入され、プロファイルで制御された焙煎機が無人で自動焙煎し、パッキングされて出てくる...。北欧は人件費も高いので機械で自動化した方が結果安くなるそう。


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コーヒーショップも毎日回った。どのバリスタもコーヒーの表現がスマートで、わかりやすく豆の説明をしてくれる。どのコーヒーショップにもパンが置いてあっておいしい。そしてKaffaというロースターが焙煎したブラジルのコーヒーが優しすぎてびっくりした。包容力すごい。コーヒーに抱かれた。


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オスロのバリスタとテイスティングも一緒にした。僕の焙煎に対して、いいところと悪いところを熱心に教えてくれた。これだけ毎日美味しいコーヒーを飲んで、表現を聞いてると、自然と「味」がわかるようになってくる。味が捉えられるようになったら焙煎が上手くなるのと同じ。この経験があったからこそ、日本に帰って思った味で焙煎ができるようになった。


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泊まらせてもらったイングリさんの家で、おもしろいイラストもでてきた。わかる人にはわかるかな、、上がTim Wendelboe氏で、下がSquare Mile Coffee RoasterのJames Hoffmann氏。2人ともYoutubeやってるのでコーヒー勉強してる人はみた方がいいよ。(TimのYoutube、JamesのYoutube


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そしてそして、移動もできる限り楽しみたいと思った僕らは、デンマークまでは船で移動した。夕方に船着場に行って、予約してたベッド付きの部屋に泊まり、翌朝にコペンハーゲンの港に着く。お金がない僕らは水を買うのを節約してビュッフェのサラダのトマトを食べ尽くして水分補給した。


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甲板からの長めは最高だった。圧倒的旅感。


コペンハーゲン

北欧2ヵ国目、デンマークの首都コペンハーゲン。

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北欧とヨーロッパのいいとこ取り、みたいな街並み。


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コペンハーゲンの美味しいコーヒーは主にここ、Coffee Collective。圧倒的に美味しい。複数店舗あって、小さなお店ではこの距離感。上の写真は客席からの写真。そう、日本みたいに客席とカウンターとで仕切りがないのだ。同じ空間でさっとコーヒーを作ってくれるこの空気は、まるでバリスタとお客さんが仲間みたいな雰囲気。

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テイスティング会も開催させてもらった。一般のお客さんも交えて。たくさん議論した。また一歩コーヒーのことを知れた。やっぱりコーヒーは、人と一緒に飲んで、感想を言い合うことで、一歩ずつ味覚と表現の客観性があがる。

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Coffee Collectiveの焙煎所もいった。裏も見せてもらった。どこに行ってもコーヒーやってる仲間だと大歓迎してくれて、ワクワクコーヒーを伝えてくれる。みんなコーヒーが好きだからこそ、伝えたくてしょうがない。その熱と愛に毎回刺激と感動をもらう。

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このバリスタは出会った中で最も所作に気を払う男。ポルタフィルターを片手で二本持ちで、スーパークールにエスプレッソを入れる。かっこいい...。

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Coffee Collectiveの豆は日本からWEBで買えるし、毎月のサブスクもやってる。珍しい豆もあるし、浅煎りでフルーティで美味しいので是非飲んでみてほしい。


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オープンサンドもおいしい。日本のお寿司みたいな感じでぱくぱく食べれてたのしい。


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クラフトビールのMikkellerにも行ったけど夜で一足遅くて閉まってた...。また行くしかない...。


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ストックホルム

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スウェーデンのストックホルムは、ドラクエの世界のような街並み。冒険感がすごい。


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ストックホルムで最高だったコーヒー屋さんはここ。Koppi。優しい味なのにフルーティな個性抜群な、感動的なバランスの焙煎をする。店もかわいい。

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ビーカーでコーヒー提供するのいいなと思った。LIGHT UP COFFEEをオープンした時にはビーカーにドリップコーヒー入れて提供することに当時決めた。


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もちろんミートボールもたべたよ。付け合わせのリンゴンベリーが爽やかで酸味がおいしすぎる。


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街からの景色よかったなあ。島がわかれてるとかで、海と街が一緒になってる感じ。


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そして北欧最後の目的地フィンランドまではまたも夜行船で移動。3人部屋で1人6000円くらいなのにめっちゃ豪華客船で、カジノからライブからダンスフロアからショッピングモールまでついた最高の移動だった。北欧の移動は船がおすすめ。


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船の甲板からの景色。


ヘルシンキ

北欧4ヵ国目はフィンランドの首都ヘルシンキ。1ヶ月以上の旅だったので疲れも出てきたけど、それ以上に新しい発見のワクワクが常にまさってた。


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ヘルシンキでよかったのはこのお店。Good Life Coffee。


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このジュースみたいなアイスコーヒーをみてほしい。ケニアだったかな。超ジューシーでトマトジュースとかオレンジジュースみたいな味がして、最高においしかった。


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トナカイ料理も満喫した。基本的に北欧の料理はハーブをうまく使って、一つ一つ繊細でおいしい。


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そしてこの度が終わる頃、僕らのバッグに溜まったコーヒー豆はこんな量になっていた。コーヒー豆をあげると代わりにみんなくれる。あんまり買ってないのに、こんなに大量のコーヒー豆が集まった。ウキウキすぎる。


イスタンブール

帰りの経由はトルコ経由で。世界初のコーヒーショップが誕生した街。エチオピアにあったコーヒーがこのトルコを経由してヨーロッパへとわたり、コーヒーハウスが生まれて広まった。その原点。


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トルココーヒー飲んでみた。細かい粉にお湯入れて煮詰めたヤツ。さっきまで飲み続けてた北欧のフルーティなコーヒーとのギャップがすごいワイルドな味。


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スパイスのマーケットたのしかった。


そして全エネルギーをコーヒーと食に使い果たした僕らは、満身創痍で飛行機を逃し、空港で世を明かしたのちなんとか帰国に成功した...。


人生の中でも一番の濃厚な旅だった。世界が何段階も広がった。コーヒーの階段を一気に駆け上がった。


帰国後東京で開催したワークショップ

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帰国後は、持って帰ってきた溢れるばかりのコーヒー豆をあつめて、みんなでぜんぶ味わいながら、まるで旅行に行った気分、カフェ巡りをする楽しさを共有できたらいいなと思って、知り合いのカフェを貸し切ってテイスティングイベントを開催した。


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本当にありがたいことに、超満員だった。豆のラインナップがえげつないほど豪華ってこともあったけど、それぞれのお店のお話をみんなに聞いてもらって、コーヒーの楽しい世界を少しばかりか日本でも伝えられた気がした。自分のお店を作ったら、セミナーやワークショップをできる限り開催して、どんどんこのコーヒーの楽しさを伝えていこうと決めた。


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並べたコーヒーごとに、お店の情報や豆の情報をまとめて、みんなに味わってもらいながらみてもらった。本当に数え切れないほどのコーヒーが並んだ。楽しすぎた。


この旅で行った中のおすすめコーヒーショップ

何店舗まわったかもはや数え切れないけど、印象に残ったお店はこんな感じ。ぜひヨーロッパに行く機会がある方は行ってみてほしい。

Coutume (Paris)
Workshop Coffee (London)
Prufrock (London)
Tap Coffee (London / 買収されたが店舗は存在)
Milkbar (London)
Tim Wendelboe (Oslo)
Supreme Roastworks (Oslo)
Solberg & Hansen (Oslo)
Java (Oslo)
Mocca (Oslo)
Fuglen (Oslo)
Coffee Collective (Copenhagen)
Koppi (Stockholm)
Good Life Coffee (Helsinki)


旅のすすめ

日本のコーヒー屋さんでコーヒーの味に興味を持って、焙煎をはじめたりカフェめぐりをしている中で、自分の中でコーヒーへの探究心が抑え切れなくなって、貯めたバイト代を使い切って夏休み中コーヒーを飲み続ける旅に出た。毎日仲間とはコーヒーのことや夢を語り尽くしたし、何よりもコーヒーの味が明らかにわかるようになった。表現やバリスタのスタンス、仕事そのものも熱として体感した。

お店をオープンする大きなきっかけになったし、人生としてコーヒーを仕事にしていこうと決意した旅だった。この旅で感じたコーヒーのおいしさ、ワクワクを日本の人にもっともっと伝えようと決めた。


好きなことが見つからない、好きなことを仕事にするにはどうすればいいのか、とか悩んでいる大学生はたくさんいると思うが、少し自分が興味を持ったこと、気になったことは思い切ってとことん楽しみ続けてみるといいと思う。最初はその先にどんな世界、ワクワクがあるのかは想像もつかないけど、体験し尽くしてみると、その先のやりたいこと、自分ができること、変えたい世界が明確になってくる。


行動がビジョンを決める。体験が意思を動かす。

新しい世界を見つけるために旅は本当におすすめ。


学生だって、働いている人だって、忙しい人だって、時間を見つけて旅に出てみよう。



川野優馬



さいごに


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