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日本のホームレスの現状について知っていますか?

日本の大きな社会問題となっている、ホームレス問題。
ホームレスに対して、「働きたくないから自分の意志でホームレスになっている」「ホームレスになるのは自己責任だ」という声が日本社会ではどうしてもあがってしまいます。

しかし、実際のところはどうなのでしょうか。この記事では、日本のホームレスの現状について詳しくご紹介していきます。是非、最後までお読みください。

日本のホームレスの現状

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厚生労働省が行っている「ホームレスの実態に関する全国調査(概数調査)結果について」によると、日本でホームレスとして暮らしている人は年々減少しています。

2010年では「13,124人」の人々がホームレスとして生活していましたが、2020年では「3,992人」まで減少しています。

減少している背景には、国や地方自治体の取り組みがあることはもちろんですが、「THE BIG ISSUE」や「Home door」などのホームレスを支援するNPO団体などが、日々ホームレスの人々の支援を行っていることが挙げられます。

ホームレス生活をしている人々は「東京都」に多い

東京都が行っている「令和元年夏期 路上生活者概数調査の結果」によると、令和元年8月の調査で1,037人の人々がホームレスとして生活をしています。

1000人以上の人々がホームレスとして、東京で生活をしていると聞くととても多く感じるかと思いますが、一時期は、6,731人の人々が東京でホームレスとして生活していました。

東京都は、ホームレス状態の人々に対して、一時的保護だけではなく、心身のケア、就業支援なども行っています。その結果、年々減少させることに成功しています。また、ネットカフェ難民など、ホームレスになってしまう可能性がある人々に対して「TOKYO チャレンジネット」を開設し、生活支援、居住支援、就労支援などを行っています。

ホームレスになってしまう現状

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日本では、ホームレスとして生活している人々に対してだらしないという印象を持っている人がいます。しかし、それはホームレスになってしまう理由を知らないからでしょう。

ホームレスになってしまう原因には「会社が倒産してしまった」「奨学金や借金の返済に困ってしまった」「持病や病気の影響」などが挙げられます。苦しい状況のとき、誰かに頼ることができればホームレスにならなくても済みますが、もしも周りに頼る人がいなかった場合、どうしようもできなくて一晩だけ外で寝る。そして、また一晩だけと、、

このようにして、ホームレス生活を過ごしてしまうことになります。

社会の認識を変えれば、ホームレス生活を余儀なくされる人はいなくなる


今の日本社会では、一度ホームレスになってしまうと、社会復帰が難しくなってしまいます。その理由としては、生活するために必要になる「食事」を確保するお金を稼ぐのが難しくなるからです。

身分証明書、連絡先、住所がない状態では、できる仕事が限られてしまいます。また、まとまったお金を用意することができない、保証人を確保することができない、無料で住まいを提供してくれるサービスなどの情報にアクセスできないなどの理由から、住まいを確保することも困難になってしまいます。

ホームレスから脱却するためには、自分の力で頑張ることを前提においたとしても、社会の支えが必要になります。

ホームレス生活を余儀なくされている人たちに、私たちができること

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現在、ホームレス生活を余儀なくされている人たちに対して、私たちができることとして、まずはホームレスとして生活している人たちに対しての認識を変えることです。

人には、いい時もあれば悪い時もある。

という認識を前提におき、どのような仕組みでホームレス生活を余儀なくされているのか、その現状を知りましょう。私たち一人一人がその現状を知り、社会の仕組みに対して、問題視を持つことができれば、国や地方自治体、企業問わず、ホームレス問題について取り組むような社会になってくるかと思います。

またその他に私たちができることとしては、ホームレス問題の解決にアプローチしている企業やNPO団体を支援することです。上記でもご紹介していますが、「THE BIG ISSUE」「Home Door」は、効果的にアプローチをしています。簡単に支援できる方法としては、THE BIG ISSUEの雑誌を購入するなどです。実際に購入することで、ホームレス生活から抜け出すための金銭的な支援ができる、心理的なサポートができます!

僕は最近、NO 395(感染症と共生する社会)、NO380 (気候危機に)2冊購入しました。どれを購入すればいいか迷ってしまうという人は、NO380がおすすめです!

自分の力で少しでも、ホームレスの人々に対してアプローチしたいと思っている人は、炊き出しを行っているNPO団体などにボランティアとして参加するのが良いかと思います。

もしも、ボランティアに一人で参加するのが、億劫になるという人は、是非ご連絡ください。関西圏内でありましたら、一緒に参加させていただきます。

ボランティアを行うことに対して、そんなことをしても「社会問題の解決」には繋がらないという人がいます。僕もボランティアは「継続性に欠ける」という面においては、そうだなと思う部分もありますが、やらないよりもやった方がいいとシンプルに思います。大事なのは「やらない正義よりもやる正義」ではないでしょうか。

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