就活アドバイス(1)<○○がしたい、ここを考えてこそ就活を生き抜くすべである>

先日、自分が就活生時代だったときにお世話になっていた就活塾に、「先輩としてアドバイスを」ということで参加させていただきました。その就活塾は、塾長が元メディア系企業で仕事をされていたということもあり、「メディア系に強い」が一つ軸にあります。

だからこの塾にくる学生の多くは、「メディア系に行きたい!」と意気込みをもって参加しています。その意気込みのもとで講義を受けているので、自己PRも学生時代頑張ったことエピソードなど、話す内容はなかなかの完成度です。

だが、そんな彼らでも答えに窮してしまう質問があります。

それは

「将来何がやりたいの?」

です。

メディアに強い就活塾に通うぐらいだから、「将来やりたいこと」など簡単に出てくるかと思うだろうが、意外とこの質問に対して自信をもって答えられる人がなかなかいないのです。もちろん、「○○がしたい!」と強い意志をもって発信する人もいることはいるが、少ない印象です。

かくいう自分も、就活時代にこの言葉を投げかけられたら返すのに困った質問の一つでした。

ただ、今となってはこの質問が就活を制する一番のポイントだと思っています。

では、この問いにおいて本当に学生たちはやりたいことがないのか、というとそうではありません。というのも、そもそもメディア系を志望している、という時点でやりたいことにむかって突き進んでいます。にもかかわらず、この質問に止まってしまうのは、就活生がいつの間にか就活をすることでゴールを見失っているからです。

メディア系は希望者がとても多いが、反面採用枠が少ないことが特徴です。倍率が高い分、学生たちは、いつの間にか志望するところ・いいところに就職することがゴールとなってしまっています。

もともとは「面白いものを作りたい」「○○を広めたい」…そんなピュアな気持ちをもって目指し始めたはず。

しかし、就活というサバイバル戦において就活生の心の中からピュアな気持ちは薄らぎ、目の前の会社にいかに受かるかだけを考え行動してしまうのです。

結果、似たり寄ったりな志望動機になることが多い。結果、面接官の印象に残りづらくなります。

ではどう印象に残るためには、合格に近づくためにはどうしたらいいか?

それは、「自分の○○したい」を徹底的に考えることです。

そして、その「○○したい」をかなえるため、対峙しようとしている会社を、どう利用していくかを徹底的に考えることです。

結局、ここからの話は精神論のようになってしまい恐縮だが、人間というもの、自分の好きなこと・夢中になっていることなどを話している時が一番オーラを放っており人柄も伝わってきます。

これからの時代、転職は当たり前という時代がくると予想されます。企業側としても、会社の評判が良くなるような転職であれば問題ありません。しかし、企業ブランドを下げるような転職(あってはならないが、ハラスメントやコンプライアンス違反など)は是が非でも避けたいはず。

ともなれば、将来悪い意味で転職してしまうことが考えられそうな、仕方なく面接を受けているような人よりも、自分のキャリアプランとして前向きに利用してくれる就活生を採用したいはずです。

採用されるためには、採用されることが目的になっていなく、自分のキャリアを形成する「手段」としてこの企業に挑んでいる、ということがわかることが必要なのです。

手段として企業を考えられる、つまりは自分の将来の夢・やりたい事を見据えられている、これが就活において一番の強みになります。

就活生には、この在宅・自粛期間の間に、改めて自分の「○○したい」を探求・追及する時間に使ってほしいと思います。この期間は、ある意味で自分に向き合ういい期間である。自分のしたいことに向き合い、自信をもって話せる状態にしてほしいと思います。

ちょっと長くなってしまったので、次回は、「どうやって、自分の○○したいを見つけるか」について話します。

読んでいただきありがとうございました!

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