就活アドバイス(2)自己分析は自分でするな!他人と一緒に分析しろ!
就活では、自分の○○したいを考え抜くことが大事、ということを初投稿で書きました。自分のしたいことの手段として会社を考えられている人こそ、就活がうまくいく、と。今回は、「○○したい」見つけ方に関することを書きます!前回の記事も載せますのでよかったら読んでください。
さて、自分のしたいことの見つけ方とは何をすればいいのか。
よく就活では、「自己分析」が大事といわれます。自分の過去を分析することで、「自分はなぜこういう行動をとったのか」を探り、モチベーションややりがいの源泉を探る。また同じようにしてやりたい事を探る。自己分析によって自分を徹底的に解明し、解明結果をもとにマッチしそうな企業を探し、エントリーする、基本的に就活で良しとされているのはそのような流れです。
ただ、この自己分析、本当にちゃんとできているのでしょうか?
就活セミナーなどで色々な学生の自己分析の結果を聞いてみたりすると、ん?なんか印象違うよ?ということが多々あります。
「私はマネージャーとして活動してきたので誰かを支えるようなことがしたいと思っています!」
「僕は大人数を束ねるサークルの主将をやっていたので、まとめる力があります!」
分析した結果をもとに自己PRや志望動機を作成して模擬面接などに挑んでくれますが、どうも印象が違うことが多いのです。これはなぜか?多数の学生に対峙してきた経験から話したいと思います。
自己分析の多くは、妄想の自分を分析している
就活や転職で幅広いサービスを展開している株式会社リーディングマークの飯田さんは自己分析について、ツイッターでこのようなことをおっしゃっていました。
「自己分析はしないほうがいい」と伝えている。原体験を探しているうちに、原体験ではない経験を原体験と思い込み、それをもとに志望動機を作ってしまう。
要するに、周囲の影響により「自己分析は大切」ということのみをもとに自分を掘り下げた結果、ずれた分析をしている可能性がある、ということです。
良かったらこちらを読んでみてください!
なるほどな!と思いました。まして自分の原体験って何?と言われても、僕もびしっとこたえられる自信はありません、今でも笑
ただ、僕はこのいい多田さんの主張に付け加えたいと思います。それは、
「多くの人の自己分析は、なりたい自分像・自分はこうあるべき、というものに寄せるように行われている」
ということです。
どういうことかというと、就活を真剣にやろうとしている人ほど、「この会社に行きたい」「あの先輩と同じところに行ってみたい」と思っていることが多いです。
目標を持つこと自体はいいことなのですが、上記のような思いを強くしすぎるがあまり、就活という同調圧力も相まっていつの間にかゴールが、「その会社に入ること」になってしまいます。
そのような状態で自己分析をしていても、「この会社に入るためにはこういう思いが大事なはず」「あこがれの人はこのような考えをしているから自分もそうなりたい」という考えが潜在的に形成され、自分の過去の体験の言動の理由付けが、自分が勝手に考えた理想の人間像という方向に寄っていくのです。
そのような自己分析を通じて作られた自己PRは、その人を深く掘れば掘るほどぼろが出るのです。
おそらく1次面接・2次面接ぐらいなら通ると思います。ただ、就活の面接は回を重ねていけばいくほど時間は長くなり、その人が解剖されていきます。就活における最終的な合格ラインとは、面接官に「この人と働きたい」と思わせられるかどうか、この一択といっても過言ではありません。
その一択において、面接の途中で違和感を覚えさせてしまったら、その違和感に面接官は捕らわれてしまい、最後の一言を思わせられなくなってしまいます。
その違和感を抱かせないためにはどうしたらよいか?
それは、「自分の分析を他人にしてもらうこと」です。
先述した通り、自己分析を自分で行うことで、どこかで本当の自分から外れていく可能性が高まります。であればどう自己分析をするか?自己分析の目的は、自分を深堀することで、何がモチベーションになるのか・やりがいは何か・強み弱みは何か、を探ることです。自分を知る、ということがゴールなのであれば、自分以外の人に、自分のことを分析してもらって、自分を知る、でも何も問題ありません。
自分の過去について、先輩などに質問をしてもらいながら深堀をし、自分とはどういう人間なのかを一緒に考え結論を出しましょう。
他人が自分の分析に参加してもらうメリットは、第3者として客観的な分析が可能になります。いわば、面接官により近い形で過去のエピソードなどを聞くことができます。発する内容に違和感があれば、すぐに指摘でき修正も可能です。
実際僕も自己分析を就活塾の先生に1日かけてしてもらいました。その日まで認識していた自分と、他人が自分に思う印象は違うんだなと実感したことを今でも鮮明に覚えています。
ちなみに、他者に自己分析をしてもらう注意点として
1.他者に、自分のエピソードを伝えるだけではなく、なぜそう思ったのか?そのような行動をしたのはなぜか?…などWHYを中心とした質問をメインにしてもらう
2.親友などかかわりの深い友人にはしてもらわない。
この2点を挙げます。
まず1について。他者にしてもらう、という言い方だと、自分で考えなくていい、とらえられてしまいそうです。そうではなく、あくまでも、自分で過去の行動・経験について考えてアウトプットをし、それを聞いて他者が思ったことをフィードバックする、というやり方にしてください。
考えてアウトプットすることは自己分析に限らずどんな時でも重要です。ここは怠らないようにしましょう。
2について。当然ですが、面接官は初対面です。あなたのことを何も知りません。できるだけそのような状況を作り出すには、いつも一緒にいる・仲のいい友人では、先入観などが入り印象が変わってしまいます。できれば、先輩やOB訪問などで知り合う社会人の先輩などに手伝ってもらってください。
就活塾で多くの学生の自己分析を手伝っていると、上記2点を意識し、ひたすら学生になぜを問いかけ一緒に考える、そして僕が思ったことをフィードバックしてあげると、「そういう印象になるんですね!」「確かにそのように思われたことあります!」などといった感想をくれることが多いです。
ぜひ自己分析は自分でするのではなく、第3者に一緒に分析してもらい、本当の自分を探り理解してみてください!
長文お読みいただきありがとうございました。
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