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妻の通信簿

今年の夫の健康診断の結果が返ってきた。
私はこれを自分の通信簿だと思っている。
なぜなら、夫の食事のほとんどを私が担っているからだ。
外食があまり好きではない夫は
家で私の作ったごはんを食べる。
彼の血肉はほぼ私の作るごはんでできているのだ。
(大きな話になってきたな)

もちろん生まれ持った体質や
生活環境、はたまた遺伝など
人間の組織は複雑に構成されているので、
完璧な栄養の食事を作っても病気になる人はなるし
不規則な生活でも元気な人は沢山いる。
実際、夫も昼食は社食で食べているし、
朝夕ほぼ同じ食事を食べているはずの私は
血圧もコレステロール値もHbA1cも高めである。
ただ、夫に関して言うと、代謝がよく、
運動も好き、間食もしないということで、
比較的食事的な結果が出やすい人ではないかと
考えている。
いや、こんなにカッコ良さげなことを書いているが、これは夫を使った壮大な人体実験なのである。

あと、姑息なことを言うと
夫実家に帰省したときにこの良い結果を話したら
夫両親が安心してくれるということもある。
子どもはできなかったが妻の役目は果たしていると私も少しホッとできる。

さてそんな人体実験いや健康診断の結果だが、
昨年とうとう再検査が出てしまった。
赤血球の数が少ないとのことだ。
これはなんということであろう。
肉も青魚もよく食べている。
私の食事になにか手抜かりがあったのだろうか。
それとも少し前にかかったコロナのせいだろうか。
その後病院へ数度通ったが、特段理由もわからず、
治療する程でもないという。
しかしこのままで済ませてはいけない。
自分なりに調べて
牛肉を食べさせたり、鉄剤を飲ませてみたり
あれこれやってみたが、しっくりこないので
諦めてそのままいつもの食事を作ることにした。

夫は自分の健康状態にとても敏感であるので
しばらくあれやこれやと悩んでいたが、
病院に行って医師に質問を沢山したらしく
大きな病気ではないということで安心したらしい。
その後数値も落ち着いてきた。

そんなこんなで
今年の健康診断の結果だ。

じゃん


経過観察


なにがいけなかったのかと見ると、
HDLコレステロール値がほんの少し高めであった。
善玉コレステロールなので
そこまで気にすることはないだろう。
あとは赤血球数も含め基準値内だったので、
私もホッとした。
今後も同じような食事で大丈夫そうだ。
とりあえず自分に合格点をあげた。

高齢の両親を見ていると、
食が細くなることもあり
栄養をどう取っていくかを
考えさせられる。
好きなものを食べて飲んで
楽しく生きていきたいのだが、
なかなかそうもいかないのかもしれない。
まだまだ私の実験は続く。



(了)

























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