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我が家の庭の風景 part.135「春を待つ」

 秋になったばかりで春のことを考えている。今年になって雨が嫌いになった。これまでは雨が好きだった。猫の避妊手術の活動を始めてから、雨の日に行動するのが嫌になった。

 庭作業もできず、猫の捕獲活動もできない。去年なら雨が降る日は、猫と窓の外の雨の風景を眺めながら、ダラダラと過ごせば良かった。料理はしないで、お菓子を作ったり、雨でぐったりしている猫をずっと撫でていた。

 今年ももう3か月もない。これまで雨は少なかった。しかし、猛暑が9月まで続いたかと思えば、10月に入ると夕立である。朝には霧が出ている。
 父がやっと庭の草刈りをし始めたので、私も重い腰を上げて、ハーブの種をまこうと考え始めたのはもう10月も半ばになってのことだ。

 ネットで猫が怪我しないような捕獲器を物色するついでに、畑に使える立て看板を探した。種をまいても、球根を植えても、父が掘り起こしてしまうからだ。しかし、そうしながら気がついた。家庭菜園用の支柱を使えばいいのだ。ビニールシートやネットをかけて、寒さからだって守れる。そこまでしているのに、父も耕そうとはしないだろう。

 あるいは、庭に放置されている竹にラミネートしたハーブの名前の上をガムテープでくくりつけておくべきか。それなら新たに支柱を買わなくてもいい。

 場合によってはホームセンターの方が百円均一ショップよりも安い材料があったりする。最近は100円均一でもなくなった。1000円超えのものも売られている。ネットではなく、お店に物色しに行かなければならないだろう。また、種まきが先延ばしになった。思いついた日に思いついたことができない。

 そして秋ハーブは完全に諦めてしまった。夏から引き続き、ミントやチェリーセージや台湾バジルが庭にほこっている。ミントは雨に濡れてだいぶ勢力を失った。それでも我が家のハーブの中では、一番面積を占めている。タイムはまた縮小した。レモンバームは切り戻したので、また春頃暖かくなれば、葉っぱを茂らせてくるだろう。

 今年は紫蘇もそれほど芽が出なかった。来年の収穫が心配なので、刈り取ってしまわなかった。

 春に種まきしてもいいが、今種をまかないと咲かない花もある。例えばネモフィラ。来年種から咲かせたい。カモマイルも今、種まきした方が、来年の花が咲きやすい。

 春の風景を想像しながら、春の準備が進まない。結局、何も準備できないまま、春を迎えて、春に夏の準備をするのかもしれない。初夏になる前にゴールデンウィークに入る前に、庭をハーブでいっぱいにしたい。

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猫様とごはん
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