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「窓辺の猫」第七十六回 猫の歯が折れた

 恐れていた事が起きました!長毛猫のチョウさんのウンチャンに毛玉が混じるようになりました。捕獲して家猫生活を初めて一週間ほど経ってからのことです。

 いつもミーミー綺麗な声でうるさく鳴いているチョウさんは外暮らしが長かったので身だしなみにはあまり気を遣っていなかったようです。毛繕いは子猫にしてあげるか、ボス猫カエルくんにしてもらってあとは身体をゴリゴリ固い場所に擦り付けて済ませていたようです。

 軽く毛づくろいをしていたこともあるかもしれませんが、毛玉を吐くことも依然としてなく、あまり毛づくろいに慣れていない感じがします。

 そのチョウさんは右上の牙が折れています。これは最近のことではありません。私が飼い主がおらず、庭についている猫たちの避妊去勢手術を始めた5月ごろにチョウさんの顔が歪んだことがありました。その時は口内炎だと思っていて、その翌月には、避妊手術や多少の治療などしてもらったので、その後体調も良さそうに見えて安心していました。

 ところが、ようやく子猫たちの譲渡を得てさぁおとなの猫たちの保護にも取り組んでみようとしたところ、チョウさんの歯が折れていることに気づきました。チョウさんはいちどブラッシングをしてから、体を撫でられるのが好きになりました。歯のことも歯磨きができそうだと思って、口を調べて気づいたことです。

 せっかく人慣れ大丈夫だと思ったのに、一難去ってまた一難。譲渡への道は遠いです。カエルくんを恋しがってか、歯が痛いのかよく鳴きます。また、ヤキモチ焼きで甘えん坊なので、先輩のトンボ猫が時折威嚇しています。(なんで新入りのあなたばかりが構われる!)と思っているでしょう。

 長毛猫は毎日ブラッシングが必要なので、多頭飼いだと自然他の猫よりスキンシップの時間が多くなるようです。とは言え、以前にも増して、三毛猫先輩が私の膝を占領し、寝る時はハチさんかトンボさんが布団に来てますから、割と平等に過ごしているつもりです。

 ただ予想していた通り、長毛猫はお世話に時間がかかるので、カエルくんはともかく、チョウさんより大型の長毛雄猫たちを捕獲して保護する勇気はまだありません。

 上記間で下書きした後、動物病院で確認してもらったところ、歯は根本からなくなっており、口内炎もないので、経過観察で大丈夫だろうと言う話になりました。ところが娘のハチさんがフードが合わずにアレルギーであることが発覚しました。サイエンスダイエットシリーズから変えてしまったので、フードを変えなければよかったと後悔しているところです。実はハチさんは外にいた時から軟便で気になっていました。お腹に虫がいるんだろうと決めつけていました。しかし、検便したところたいした虫はいないと言うことでした。我が家の三毛猫先輩も最近軟便で、フードをまとめ買いしたことを後悔しています。グレインフリーのフードとサイエンスダイエットシリーズに戻したいです。

 チョウさんの毛玉はまず長毛猫に毛玉を作っていけないので、全身麻酔で丸刈りするしかないと言われました。まだ冬で寒いので、家でブラッシングと私がカットして様子を見てみます。バリカンはやはり怖がるそうです。チョウさんは怖がりなので、バリカンが平気だと思えないんですよね。おとなしいので、引っかいたり噛み付いたりとかはした事は無いんですけど、怪我させるのが怖いです。

 腸閉塞や腸捻転を何度も経験した私としては、人間がブラッシングしてあげないと、腸閉塞で死んでしまう猫を作る気持ちが分かりません。結構苦しいんですよ。
 ただチョウさんは雑種です。大方、高額なネヴァマスカレードを作るために、シャム猫やペルシャ猫やサイベリアンを交配しているブリーダーさんがいて、あるいは少なくともそれらをそれぞれブリーディングしている人が売れない猫を捨てて繁殖しているんじゃないかと想像しています。

毛玉のかたまり!

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