窓辺の猫　第六十七回「片付けは後回し」

　どうもいい加減人間です。全てを完璧に準備してから物事に取り組むなんて私には無理です。だから完璧に準備してから取り掛かると言う事は諦めました。

　まずは以前と同じように片付いている部屋に猫を保護するか、とりあえず安全そうな場所であれば、そこにケージを設置して、一旦ケージを動かしてから片付けをすることにしました。
片付けからやろうとしたら、永遠に何も動けません。片付けた先から散らかって行くのです。またゴミ処分場にもっていくのも私だけでは無理です。

　とりあえずケージを組み立てることにしました。

三段ケージです。

　これまで使っていた2段式のケージは私が1人で組み立てました。人生の中で一番1人で組み立てて大変だったのはゲーミングチェアです。結局うまく組み立てられずに高さの調節ができなくなりました。

　猫のケージは、そんなわけにはいきません。眠っている猫たちを尻目に組み立て始めたら、窓の外に気配がしました。外から猫が覗き込んでいたのです。我が家の窓辺には外にも中にも猫がいます。外にも中にも猫がたたずんでいます。

　初めてクラウドファンディングするときには本当にドキドキで、誰にも共感されないかもと思っていました。しかし今は猫を心配している人たちと言うのは日本に多いのだと知りました。一方で、まさかクラウドファンディングよりも猫の里親探しの方が難航すると思ってもいませんでした。みんな飼ってあげたくても、ペットを飼うと言う事はそんなに簡単なことでは無いのです。こうしてケージの1つを組み立てるだけでも結構な負担です。
　しかし、既に組み立ててあるものだと送料がかかってしまいますから、面倒でも自分で組み立てるしかないのです。

　これも1種のダイエット。母屋ではなくて、古い小屋に置く場合には、古いほうのケージを使うつもりでした。しかしながら、子猫と母猫と両方入れるのであれば、良い方が良いと結局新品を新たに避妊手術する猫たちに使うつもりです。

　しかし、母猫のハチさん。毎日毎日私が外に出ると駆け寄ってきますが、毎度毎度威嚇してきます。なぜ怖がりながら近寄ってくるのか、ハチさんの気持ちがよくわかりません。

外にケージを出しましたが、後悔しています。多分捕獲に必要なかったです。キャリーが一番捕まります笑

部屋でも新品の間しばらく使いました。