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ダイエットをしたいならピザを焼けばよいのではないか

ホームベーカリーを昨年買ってから、家族の食生活が一変しました。

父は以前から毎朝トーストを食べており、ホームベーカリーのおかげでよりヘルシーな朝パン生活になったと思います。

そんな父が食べたがらないのがピザです。現在60代の父はどうやらピザは身体に悪いと思い込んでいるようなのですが、ホームベーカリーでピザ生地を作るようになってから、とてもヘルシーで健康的な料理ではないかと思うようになりました。

ピザ生地にはバターも卵も使いません。

強力粉と薄力粉、オリーブオイルと塩とスキムミルクとドライイーストで生地を作ることができます。

生地はクリスピータイプとハードタイプで私が知っているところでは分量が違うだけで材料は変わりません。詳しい生地の分類もよく知りませんが、ハードタイプとクリスピータイプはそれぞれ違った運動ができます。

まず、ハードタイプは生地を伸ばすのが大変です。いわゆる100円均一ショップ(Seria)で買った伸ばし棒を使っているのですが、小さいのと細かにささくれているので、まだ使いこなすのが難しいです。しかし、まな板も小さいので大きい棒も使えません。また、収納場所に困ります。押しても押しても縮む生地です。最終的には手で伸ばしています。今のところここ数か月で丸の形にできたことがありません。良いところ楕円です。なかなかのダイエット。最近、持病のせいか30歳後半も目前のせいか体力がないので、なかなかの運動です。いかにも力がつきそう。ハードタイプなら薄ければ薄いほどきっと美味しいんだと思います。

クリスピータイプはハードタイプほど力が要りません。最初はハードタイプの方が作り甲斐も食べ応えもあると考えていました。クリスピータイプはパリパリしているのですが、焼き加減が難しいのです。オリーブオイルをかけるとよりパリパリになりますが、より焦げやすくもなります。生地伸ばしはそのうち上手になるだろうけれども、焼き加減の調整はその時の湿度もあるから感覚を得るのがより難しそうです。しかし、気づいてしまいました。生地が柔らかいクリスピータイプは、あのくるくる指先で生地を伸ばす技を使えるということに!もともと不器用なので、いまのところちっともうまく回せません。ただ、練習すれば上達しそうな兆しがあります。実際生地は伸ばせていますし、こちらの方がきれいな丸を作れるようになる日が近そうです。クリスピータイプの方が空気を含みやすいらしく、寝かせた後最初に生地を押すときにプスッと音がするのも心地よいです。

軽い運動にもなるしとってもヘルシーだと思いませんか?ホームベーカリーにもよると思いますが、生地を作る時間は大体1時間半です。夜に作って寝かせて、朝生地を伸ばして焼いて出勤は素敵スタイルと思います。休日前に用意すれば家族で素敵なおうち生活がすごせるのではないでしょうか。上に乗せる具材も家族であれこれ言いながら考えたいところです。お一人様ランチなら健康を意識しましょう。マルゲリータであれば、トマトソースとバジルとチーズだけです。

チーズって太るかな?とも思いますが、クローン病という腸の疾患持ちなので、生の牛乳よりもチーズの方がお腹に優しいのではないかと実感として思っています。ヨーグルトよりもお腹に優しいのは気のせいでしょうか?芋のピザや餅ピザなどもありますが、私にはふつうのピザの方がお腹に重たくないように感じられます。要するに消化によいということです。

私は持病が分かる前から、ピザの宅配注文を利用していました。たくさん食べてもお腹が悪くならないのが、今思えばピザだったのです。照り焼きマヨネーズとかそういうこってりした味や辛さ強めの味付けを好まなかったのも良かったのでしょう。

実家には大きな石倉があり、最近父が改装を試みています。母が大きな暖炉を置きたいと憧れていたのですが、まずは小さな薪ストーブを買ってみようと私が説き伏せて、ネットで薪ストーブを注文しました。本当に良い薪ストーブや暖炉って何十万円もするのです。私は恐れ戦いてしまいました。10万円台でも庶民には清水の舞台から飛び降りるようなお値段に違いありません。しかし、結果的にはこの小さな薪ストーブは失敗でした。アウトドア用だけあって、外側の素材は丈夫で温まりにくくなっているのはよいのですが、うちの天井の高い広い倉を温めるには不向きでした。薬缶もすぐには沸騰しません。また、面倒くさがりの父にとって薪を入れる扉が小さいことも難点でした。

ただ一つ良い点は、ピザが焼けて焼き芋も美味しく焼けることです。

しかし煙突をつけて暖炉ならどうなのかといえば、暖炉ってどのくらい温まるんでしょうか。薪ストーブを見る限り、薪ってずいぶんすぐ燃え落ちるんですね。密閉に近い空間の中だからでしょうか。倉に置き去りになっていたいらない箪笥を解体したので、しばらくそれが薪代わりになりますが、暖まりたいなら次々と薪を追加しなければいけません。

薪代がかかるから結局買った薪ストーブや暖炉が活躍しないというご家庭も多いようです。私が買った薪ストーブは本来キャンプ用と書かれていましたが、煙突が取り付けられる仕様です。コロナ禍もあってキャンプが流行っていると聞きます。今のキャンプ場にはそういった薪台やバーベキュー用のコンロが借りられるところもあるようです。無料貸し出しのところもありますが、そういうところはそもそも場所代がきっとお高いはずです。薪も炭も無料ではありません。

テレビ番組では、しばしば山の奥地で生活されている方を取材されています。よくそれらの方を自給自足と紹介されていますが、作物を育てるには肥料も必要ですし、草一つないのであれば、農薬も使われています。化学肥料を使わないのであれば、なかなか作物は大きく育ちません。有機農法はそんなに簡単なものではありません。天然の腐葉土や肥料を作るには手間もかかります。薪や炭もお金を払わないのであれば、山へ行くか広大な庭を所有して木を伐って薪割りをしなければならないのです。とてもよい運動になりそうだと思われるかもしれませんが、農機を使わず苗木を植えるのであれば、作付けの面積にもよりますが、そんな生活を数年も続ければ腰が曲がります。現に、私が育った地域では昔ながらの非常に働き者の農家さんは腰が曲がっている人が多かったです。お金をかけないなら手間をかけなければなりませんし、種苗もタダではありません。

完全なる有機農法、完全なる無農薬、完全なる自給自足、細部にこだわりすぎるあまり利便性や効率性を無視すれば、耳の良いうたい文句に騙され、正直にまじめに生きておられる方を見過ごしてしまうことにならないでしょうか。

食物繊維を摂れば快便になると思っておられる方が多いようですが、繊維質の食べ物はあまり消化によくないのだと私も持病が分かって初めて知りました。バランスの良い食事と無理のない運動で痩せられないのであれば、それは体質というものです。言い訳じみて聞こえるかもしれませんが、無理にタレントさんのような体型を目指すよりもお腹によいものを食べて、健康に過ごせればそれで良いと思ってしまうのです。理想と現実には大きなギャップがあります。自分には他の人がやっているようなダイエットは合わない、そう思いきるしかないでしょう。

どうしてもダイエットしたい年ごろの女の子には、毎日自分でピザを焼かせ、野菜スープを作らせてはいかがでしょうか。ご飯を抜くのは決してヘルシーではないですよね。あるいは本人に難しいのであれば、お母さんがピザを焼き、スープを作っても良いですし、自宅で作ったものほどの効果はないかもしれませんが、今は冷凍でもピザは売られているので、買ってきたピザと買ってきたインスタントスープで朝ごはんを済ませるのもありではないかと思います。永谷園の玉ねぎスープは塩からすぎず、値段も大変お手頃でおすすめです。具材がないと思われるかもしれませんが、そこが胃腸に優しいのです。年配の方でも誤飲の心配がありません。ピザも同様にクリスピータイプはお煎餅よりも軽く歯が無くてもかみ砕けそうです。ただ、焼き加減に注意ではありますけれども。

日本食も良いですが、海外の料理も魅力的です。私が高校生の頃には自分で焼いたというピザやお好み焼きをお弁当に持ってきている友達がいました。分けてもらって食べるのは楽しかったです。席をくっつけて食べなくても、食べ物をシェアして後で美味しかったよと伝えるのも良いコミュニケーションのあり方ではないかと思います。美味しくできなくともそれはそれ、きっと健康的な味がするはずです。

今日もホームベーカリーがカタカタ動いているのを、猫が蓋の上から面白そうにのぞき込んでいます。

何もできない私ですが、心豊かな生活を送りたいとしみじみ思いながら日々おうち時間を過ごしております。

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