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「窓辺の猫」第七十九回 胸毛のない猫
猫活報告をYouTubeで始めてだいぶ経ちました。相変わらずの猫が聞いているだけの独り言です。
独り言とはいえ、ダラダラ長く話すとアップロードができず、とうとう99日目は投稿出来ないままお蔵入りになりました。もうデータも消しています。
何の話をしたかも覚えておらず、これでは自分でも見返せないと、10分で話を切り上げる努力を100日目からはじめました。わたしのスマホのスペックに合わせて活動しないといけません。
猫活には"身の丈"ならぬ"身の程"というものがあり、出来ない理想を持たないことだと諦めるようになりました。あーしたい、こーしたいという理想を実現する力はなくて、いま出来ることを出来るだけ継続することが大事です。
猫たちについての話だけで、よく100日も語れるなと思われる人もいるでしょう。1,000日だって語れます。毎日、てんやわんやしています。
例えば、猫の胸毛ってどの部分か分かりますか?私は、調べ中でまだ知りません。これを調べているのは、今室内で里親さん募集している長毛猫のチョウさんが毛のトラブルを抱えているからです。
恐らく外で生まれた雑種長毛のチョウさんは毛量が多くむくむくで、ブラッシングをしてあげられた日から、ブラッシングを毎日せがむようになりました。外暮らしではなかなか不便をしていたのでしょう。チョウさんは、牙が一本根元からありません。
出産経験もあり、自分のことにあまり構えていなかったのでしょうか。毛繕いを外暮らしでは自分であまりしていなかったようです。室内で先輩猫たちの毛繕いを見て学ぶうち、毛繕いに夢中になり、胸毛がなくなりました。
過剰なグルーミングで毛を引っ張って抜いてしまうのです。首周りの毛で隠れて見た目にはあまり分かりません。足の間を触られるのが嫌いでシャーシャー怒り出したりパンチするので、足の間のケアは難しいです。室内飼育を目指して保護して1ヶ月経ってやっとおもちゃで遊ぶようになっても、警戒はまだまだ解けないのです。
牙がなく、猫エイズ、長毛で骨太、毛量過多。引き取り希望の期待は薄いと思いつつ、まだ若猫なのでせめて3歳以上生きてもらう事を目標にチョウさんの長毛のケアと格闘しています。外の雄猫さんたちにも何かしたい気持ちはあります。一頭除いて全部長毛猫です。
でも、まずはチョウさん。憎々しいほど柔らかな毛の手触りを毎日確かめながら、結局はブラッシングが大好きな短毛の三毛猫セミ先輩の方が触り心地がいいものだと思ったりしています。
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