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【まとめ】一年で俳句300句以上よみました!

はじめに


俳句ってどうやって作るのだろうと思いながら、なんとなく続けてきました。いつの間にか300句以上です。

内容はおいといて、それだけ気持ちを吐き出してきたのだと思うと恥ずかしいような、数をこなせて単純にうれしい気持ちがあります。

ほとんど日々の暮らしのことをよんできました。「日本の風景」みたいな大きなものよめず、だれにでもあてはまるようで自分だけの世界観のような共感の薄いものが多いような気がします。

妄想も多くて、素直に日常がよめていない恥ずかしいものも多いです。

私はnoteで自分の気持ちを吐き出したいだけなのか、他人に読んでもらって何か感じてほしいのかが、はっきりしないようです。
今は前者でも、もし続けていけたら、後者に近づくようになりたいです。

しかし、内容が伴っているものだけnoteに記録することを目指すと、今までの句はほとんど残らないでしょう。

300句をまとめて、お気に入りを決めようと思いましたが、面倒くさいのでやめときます。
大したものもないので、改めて読み返すと羞恥心が増します。

反省できない、ダメな性分ですね。

2021年7月

2021.07.20
公募の最終選考に残った俳句結果がまだ分からず、ダメだったかなあと思いながらもワクワクしています。
子どもの頃から小説俳句は選ばれたことがありませんでした!知識も足りないですし、審査員の方に読んでもらえただけ嬉しいんですけど。
最近書いた「赤い実の娘さん」は私の実力ではよく書けた方なのでよろしくお願いします。
昨日考えた10句

白雲に向かって飛べよ三毛子猫(白雲に飛ばんとして落つ猫)

山くぼみの里の桃丸し

嵐に両手伸ばすごとハルジオン

ラクガキ帳の白鳥に遊ぶ猫

雨や我が花壇とばかりの草

くるくると地球儀回るごと白雲

咲落ちた野薔薇の蔓刈る軍手

網戸にいく日やヤモリと猫
(いく日や網戸にいつくヤモリと猫)

電線の狭間つき迫る乙鳥

金曜日北斗七星見えなくて

今日は久々に天気がよく、猫と散歩に行きました。汚れたくないのかコンクリートばかり歩きたがり火傷しないよう結局抱っこでした。木陰と下水道覗くのが好きです。
散歩に行くと帰ったら大人しく食欲が増してくっつきます。
とくにご飯に執着が薄いので、散歩で食欲が出ればと気分転換につれていってます。
ただ外ではトイレせず水飲まずご飯食べずなので長い外出は難しいです。
 
2021.07.25
こんにちは。
毎日だとネタに困りますね。
ただでさえ何もしていないので。
梅の枝剪定したためか、白い百日紅が咲いて嬉しいです。

2021.07.20
ゆらゆらと揺れる木漏れ日猫しっぽ 

木漏れ日に立ち止まる猫欠伸

2021.07.22
大木の頂を知る蝉の声

夕顔の写生して知る赤紫

炎天を知らば車に犬残さざる

青田のふちの草毎夕むしる腰

酒飲めぬほど実が惜しい梅

猫の気にいる赤き丸き実

松葉牡丹 庭で子等とBBQ

天然のプールとすれば怖し川

庭で焚き火すれば家キャンプや

釣り人にハマユウの花やさし

船頭の白シャツに炎立つ

2021.07.27
今日もネタがありません!昨日お留守番させたせいか、猫がぐるぐる甘えて来ます。・・・夜中の3時から。
おかげで午前中寝て無駄にしました。起きたら無くなったはずの以前のDAISOの黄色いボールがお供えしてありました。
昨夜は夜中に蜘蛛を部屋に追い込んで私の目の前で遊んでいて戦慄しました。"蜘蛛殺しのセミ"という二つ名を与えようと思います。

2021.07.27 

影作る温室の屋根に白百日紅

枝手折る夏の風情や百日紅

思いここにあり東京五輪無観客 

百日紅ダメと言われたら手折りたし

白球を追いかけて夢五輪一幕

オリピアンをナデシコという也

飛沫上げ嵐を潜るコロナ五輪

誰が為に撃ち舞い蹴るやコロナ五輪

コロナ忘れ抱き合う一瞬素顔見ゆ

目にもの見せんとコロナ五輪格闘

2021年8月

2021.08.03
暑いですねー。暑いとろくなこと考えませんね!なんか書くと愚痴になりそうなので、長文やめます!
 
2021.07.29
日照るほど畑に伸びる赤紫蘇よ

8月の花に添えて眩し赤青の紫蘇

百日紅 畳む道着に涙落つ

k.アントマルチに柔の道あり

2021.08.03

猛暑かな太極の選手も食事苦労す

猛暑にルクミンの弓引き絞る

コロナ戦士のごと女ルクミン

気だるさにただ百日紅眺めやる

トマト見る我の心臓脈うちて

驟雨に水茄子の花ガクリと落つ

2021.08.14
愚痴りたいことが山ほどあります。ニュース見るたびに国会開いてあれもこれも今すぐ話し合いして欲しいと思います。
しかしダラダラ愚痴っても精神衛生上よくないかと思い、川柳?にしてみました。
調べましたけど、川柳がどんなものでどんな作法でよむかよくわかっていません。

2021.08.10

夫実家素通り旅コロナ様様

百日紅散るまでに終わる恋情

2021.08.14

コロナ禍や空に入道雲の座禅

子ら哀れとヒキガエル泣く世情かな

苦しくてただ苦しくて自粛盆

土叩くよ(夜・世・余、総理)を叩く雨嵐

雨パラオリパラより高校総体?

民の声目を瞑りカタツム(リ)のごと

ヘイちゃらやコロナ感染親の説教

自粛して1人ゲームして夏休み

2021年9月


2021.09.02
爆弾の開く数のごと夕顔

朝日透く窓の外には霧の里

2021.09.03
疫病に負けるな日本秋五輪

親の金子から推しへと流る夏

2021.09.11
聞こえくる全てが夏の川辺かな

父っつぁんが娘を待ちて焼く秋刀魚

降り注ぐ蜩の声三毛猫の背

病気かな?障子戸踏むよに足を上げ

2021.09.16
君と別る大木下たいぼくした秋を踏む

2021.09.21
愛猫の踏ん張り包む秋野菜文字

愛猫が猫じゃらし眺む日が暮れる

朝焼けの色と似つかう露ノ草

昨日は猫と散歩してきました。
日差しで目が痛くなりました。

2021.10.07
猫の寝息に眠気が〜!

2021.09.27
秋晴れの空を泳ぐ群銀雲

鰯雲見上ぐ日の一日は暇

晴れ上がる山波のいくつや吾登る

潮騒の聞こえるがごと鰯雲

パチパチと爆ぜる火の中秋深まる

故郷ふるさとに隠し事多し霧深し

猫の窓飛びつく先は鰯雲

朝霧の深きは昼晴れる山暮らし

ピクピクと眠る猫耳秋を聴く

貧しさは霧里にあり鮎の腹

2021年10月


2021.10.06
自民党色変えぬ松岸田内閣始動

2021.10.25
季語が重なっているのがあります。よく作法が分かっていないのですが、あえてやってみました。子どもの頃の思い出の感覚と他人様の心を想像してみました。
※読み返すと、わかってないならやるなよとしか思えませんね。

2021.10.09
色変えぬ松の白黒になるほどの霧

2021.10.14
朝寒やフライパンにかざ両手もろて

紅葉やく猫の額に降り止まぬ

大国の紅葉もやがて散る霜月

鯖雲や留守居の猫の皿の飯

麦わらの色した花の無残や墓参り

2021.10.22
猫の名を呼ぶ君は梨花の下

ナイフ持てバーンブラックの香る朝

サフィニアもペチュニアも咲く秋忘れ

牛乳で煮出したお茶で何作ろ

ミルクかな?タルトに子の香のほのか

溶けていくバターは猫の額ほど

朝霜や乳牛の小屋で子猫鳴き真似る

2021年11月

2021.11.07
テレビ番組の「プレバト」で梅沢さんの句がかっこよかったです。"冷ややか"という季語が気に入って自分で考えてみたのですが、うまくいきませんでした。
使い方が難しいです。

2021.11.05
冷ややかや猫のしっぽに頬打たれ

虚しさも人一倍なり冷ややかや

冷ややかやトマト切る手に涙落つ

冷ややかや朝日の曇天から覗かず

冷ややかや職員また1人辞めて行き

冷ややかや日焼け止め塗る爪切りたし

冷ややかや毛布に猫を包もうか

冷ややかや林檎一個のまな板に

冷ややかや鯖缶一つで後幾月

冷ややかや電気つく前の玄関に立つ

冷ややかやシャクと食む山芋の焦げ

2021.11.06
朝寒やおにぎり一つあれば良し

2021.11.16
おはようございます。季語が秋じゃないのが混じっています。
以前、俳句の懸賞に応募したのをおいてます。
11月2日から おーいお茶の俳句の懸賞あったので、昨年に引き続き、今年も応募しました。ワクワク。

2021.11.09 

時雨しぐれ 友釣りの鞭静かなり

梅雨冷めて土砂に汗落つ球磨の里 ※どこかに応募したやつ

猫の甘えるほど家におりコロナかな ※どこかに応募したやつ


球磨川の霧に消ゆ支流川辺かな

霧の中本流に支流呑みこまる 

2021.11.11

切り分けたアップルパイのままの膳

寒空にふわり猫の毛の浮かびおる

2021.11.15

コスモスの柄の鉄路か秋深し

コスモスと鉄路と畑野の通学駅

ふるふると猫の腹毛の揺れと時雨じう

カカカカカ枝上しじょう猫のアカハラ呼ぶ

見あぐ枝に柿とアカハラと我が愛猫

2021.11.19
連続投稿が止まったら嫌なので、困った時の俳句です。
昨日で150日目でした。
最初は連続投稿なんて他人ごとだったんですが、初めて5ヶ月くらいでしたか、フォローくださる方がちらほら増えて、ちょうど私の体調の良い春頃だったので、何だか続くようになりました。
どなたかにコメントを初めていただいたのもやる気の出たきっかけだったかもしれません。
ありがとうございました!

2021.11.17
猫鳴けば小鳥の止まる窓の外

ふるふると命振りわく霙かな

霧山奥 国が魂拐かす

人柱立った川にも嵐容赦なし

2021.11.17
初氷 草千里に一羽飛翔せし

2021.11.18
※私はアウトドアがあまり好きではありません

風強しキモの『誘導針仕掛け』

ラフティングする川の流れのくだくだしさ

2021.11.19
※私はお酒をほぼ飲みません

7:3のうまさは麦酒の泡の芸術か 
球磨川の水を磨けば球磨焼酎
清らかに澄み渡る水 球磨焼酎

2021.11..28
自分の句の意味を初めて説明してみます。伝わってなさそうなことや自明のことを改めて言うって恥ずかしいですね!あと、ここまで深読みはできないよなと思います。新しいテキストエディタを使ってみたのですが、なかなか慣れないです。時間がかかりました。引用機能を使って一つ一つの句を飾ってみたのですが、もちろん、自分で作ったいい加減なものなので、出典は自分です!


2021.11.21
秋雨の待たれる野辺のべの渇きかな
→最初は牧場→野辺に変えた。
ここではもっぱら野辺とは野原の意味であるが、野辺には野辺送り、火葬場に付き従うという意味がある。
秋雨の乾いた静けさに亡くなった家族の魂が滑っていくイメージである。
コロナ禍で火葬に付き添えず家族の遺灰だけを受け取った人の悲しさがいつか詠めるようになりたい願望がこもっている。
カラカラと吹く秋風が寂しくて、いっそ雨でしっとりと濡れてこの呆然と乾いた気持ちを湿らせて少し泣けたら良いのにと考えるのではないかと突然の死を受け止める家族の心情を想像した。

イチョウ群れ楓のポツン燃ゆる丘
→最初にイチョウが来ているが、紅葉の句である。紅葉こうようというのは紅葉もみじだけではない。
秋景色にはいろいろな色があるわけで、そのとりどりの中に紅葉の赤が混じっているのも、群れて燃える紅葉と変わらぬくらい美しいものであるという情趣をよみたかった。



2021.11.24

暮れてゆく空を眺める猫の如
→うちの猫は、日が暮れる頃になると、風呂場に行き、その小窓から夕日が沈んでいく空を眺めている。365日変わらぬ空の景色を飽きずに見ているのである。
秋晴れの日は、特に夕日が眩しくて見ていられないほどだ。けれども、だいぶ太陽が低い位置にきたその短い時間だけ、猫のそばで一緒にぼうっと暮れる景色を眺めるのである。秋の日の幸せな日常をよみたかった。

クリスマスの幸せ願うロビーかな
→コロナ禍に対する句である。書かれている以上の意味はない。
コロナ禍で旅の予定もないのに飛行機を見に行った11月の鹿児島の空港のロビーで青一色に飾られたクリスマスツリーを見た。
コロナ禍で旅は以前よりも危険が増したが、12月のクリスマスには誰も彼もが温かい家の中で束の間の幸せを感じられればよいと思う。 

コロナ禍の終息願うツリーかな
→同じくコロナ禍に対する句である。空港のロビーで、旅が少しでも安全なものとなるよう祈った。



2021.11.25
垢抜けぬ東京駅の赤 木枯らしや
→いつまでも変わらぬ東京駅の外壁の煉瓦の赤がノスタルジーを感じさせる。

年末か宝くじ時々当たればよしとする
→一回大当たりすればそれまでの損はチャラ。

晩餐は粥に玉子か春を待つ
→晩餐という些か大仰な食事の言葉に病人用の玉子粥を食べるわびしさを添えることによって、冬の孤独の寒々しさを表現したかった。 

小嵐や嫌味の効いたツッコミ芸
→11月漫才コンテストMー1のシーズンである。今はYouTubeの台頭によって、予選のネタを動画で見ることができる。中には世を風刺した漫才もあって他の出場者のネタとは一線を画するが、何か心にくるものがある。

凩や道を訪ねる人と遭う
→吹き荒ぶこがらしの寒さの中、見知らぬ人との邂逅の喜び

木枯らしや肩甲骨を探し掻く
→冬のカサカサの乾燥肌。

蝿の落つジンジャーエールの甘き罠

蝿の逝くジンジャーエールの香の魅惑
→先日、生姜、蜂蜜、柚子、砂糖、蜂蜜、クミン、シナモンスティック、ナツメグを混ぜて煮て、ジンジャーティーの原液をはじめてつくった。
はじめてにしてはなかなかの出来だったが、季節外れの蠅が家の中に2匹入り込んできて、飲みさしのジンジャーティーのカップの中に落ちて、それ以上飲めなくなった。手作りの達成感に水を差されたと悲しむべきか、虫が退治できたことを喜ぶべきか。
どちらの句がその時の心情に近いか迷い、両方のせることにした。




2021.11.27

今一つ味の決まらぬ一人鍋
→1人で鍋の味を考えるほど滑稽で孤独なことはないと言いたかった。説明的で詩情がない気がするが、ストレートに自分の感情を表す練習のつもりである。

汁までを飲み干す夕餉一人鍋
→食事をしていることを汁、夕餉、鍋の3語で現すことはいささかしつこいかもはしれないと思った。しかし、それによって食事風景に似つかわしくない一人ということの孤独を引き立たそうとしたのだ。

垢抜けぬもこもこセーターまだ似合う
→女性のセーターにはもこもこした可愛らしいイメージがある。しかし、そのセーターが似合うことは私にとって、美徳ではなく、一種の垢抜けなさであった。
女性のイメージをはっきりさせるには、最初に考えた我に→彼女と自分を他者化した。だが、あるいはそこにセーターの肌感を加えて、彼女→ふわり、もこもこなどの擬態語をいれるか迷ってもこもこにした。これでセーターの持つ可愛らしさと歳を経た自分の風貌とのアンバランスの滑稽さを対比しようという結論に至った。

2021年12月

2021.12.18
冬は蜜柑が風物詩。しかし、まだまだ林檎も美味しい季節です。
林檎限定で練習してみました!
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皿にポツンと浮かんでる林檎柄

切り分けたアップルパイに砂糖振り

熱はなし休みに作る擦り林檎

甘酸っぱい林檎の効いたガパオライス

猫転がす傷出来たから林檎剥く

林檎より先に大根剥きなさい

秋林檎と思えば美味うまし梨のパイ

林檎咲く季節においで青の森

グローブのごと林檎見る年の瀬や

紅白のマイクヘッドかフジ林檎
長持ちの林檎に皺よる初日の出

2021.12.28
自分の中にふっと生まれた言葉をいざ書き起こそうとするとまたふっと消えてしまっていたりしてガッカリしますよね。
コロナ禍の今、私以外にも言いたいことがある人や誰にも話せないことが増えた人がたくさんいるんじゃないかと思います。
私はなかなか自分の中にしまっておけないのですが、自分の心の引き出しにそっと鍵をかけたり出し入れできたりする人は、器用だし才能に溢れているけど、棚の引き出しの滑りが悪くなるとなぜ上手くいかないのかわからなくて辛いだろうなと思います。
持っている引き出しを壊したり、捨てたりすることの痛みは、持たざる人間からすれば想像も出来ないものじゃないでしょうか。
そうだとすれば、宝物みたいな言葉もすぐ忘れてしまう私は、分相応に生きているというか、忘却も神さまのくれたギフトのひとつなのかなと思います。
昨日は母の2か月に1回の病院の日で、車の中ですごく良いネタを思いついた気がしたんですが、忘れてしまいました。
俳句にしてもなかなか上手くいかなかったんですが、これも持たざる者の才能として身軽に生きていきます。
ちなみに、10句超えてますけど、タイトル変えません!気にしません!


2021.12.22 お題:コロナ

他人のことをあげつらうコロナかな

流言に感冒する島 冬麗

風評の熱病の痛みより辛し

コロナ感染せぬ我 えらくなし

弱毒はかぜの噂よ オミクロン

令和3年 古里は今静かなり

スマホ見て噂気にする病かな

耳痛し 噂とマスクのせいである

感染す ゴーストタウンの基地周り

猫走る 感冒列島 煤掃

満員の感冒列車の年納め

風評に負けぬ店舗の年の暮れ

我帰る 歓迎されないコロナ年

北風よ コロナ蹴散らせ 我自粛

注文はおせちと予防 子の帰る

時雨 コロナ禍もこの里の風景

冬来る いつか人間を取り戻す
昨日は出かける気満々だった猫は、恒例の追いかけっこもせず、期待に満ちたるんるん顔で、さあ、抱っこしてくださいと、玄関先に積み上げられた母の栄養剤の入ったダンボールの上で身を屈めて待っていました。
ところが、期待に反してのお留守番。
夕方、もう日も落ちて真っ暗な中帰ってみると、暗闇の中、段ボールの上で出かけた時のままのように待っていました。
ご飯が食べてあったので、ずっとそこにはいなかったでしょうが、くしゃみ連発で冷えてました。
ご飯をあげても食べずに、遊んでと猛ダッシュ。
しばらく走り回り、家族に撫で回してもらったら、ソファに来ずに、デスクチェアに座ってわたしを無視。もう触るなと手を伸ばすと爪を出す。布団にも来ない・・・と思ったら朝起きたら布団の上にいて、撫でようとしたらカプッと甘噛みされました。
そして朝ごはんの後、早朝に開けたらしい障子の穴から外を覗き、リビングのカーテンの隙間から外を除き、天気がいいねとアピールしてきます。
何という執念深さ、しつこい猫でしょうか。今は窓辺で寝ていますが、うちの猫に飼い主並みの忘却の精神を徐々に教えていきたいと思います。
恨んでもしつこくするのもダメよ、気楽に生きなさいと。

2021.12.30
生きづらい世の中になりました。
南半球は今は夏。ブラジルなどで洪水が起こり、多くの被害が出ています。オーストラリアで火事があったのはいつだったでしょうか。
ミャンマーでは大量虐殺、中国では香港で言論弾圧、台湾には輸出入制限、アフリカも中東も政情が不安定、欧米にはコロナの感染が拡大し、各都市ではロックダウンが行われています。
アメリカは28日には、感染者が44万人となり、特筆すべき死者は1日2,300人以上に達しました。そのアメリカには国境付近にメキシコの避難民が溢れています。
かつて、備蓄石油の放出をアメリカから要請された時には日本は突っぱねたという話ですが、いまはもう何もかも言い諾々で、核禁止条約会議のオブザーバー参加、中国の人権弾圧に対する非難決議、どちらも短い予算委員会で野党により追及されましたが、見送られました。
曰く、首相によれば日本はまだアメリカと信頼を築けていないのだそうです。
日本はいつになったら相互理解が生まれるのでしょう。
ネットを見れば他国のコロナ対策の批判、皇室の批判、芸能人をひたすら叩き、その傍らでは続々と国内旅行に出発する姿があります。
心から楽しめる正月になるかな。年の暮れには楽しかったことより、今年を振り返って反省して、来年の抱負に繋げたいと思います。
世界がこの苦境を強く生き抜いていけますように。最小の不幸を作っていけますように。
2021.12.24
隠れんぼ猫の暖とる我が背中 

筆箱に我が幼き弟のいた

2021.12.26
北風と因果の巡る郷の夜

吾が業火の朝に覚める焚き火かな

何者かになりたい栞の落ち葉かな

伝記読む我何者かと問う雪夜

武蔵3回目を読んだ冬休みの頃に

添い寝する猫より弱し我の腹

微かなる腹の音寒さ沁む音

逆剥けに染むカップ麺の塩気

歓声のSNSに木霊する

冬の夜山の朗読聞く人もなし

寒いねという演技して猫と寝る

蜜柑むく手に宿る人情の柔さ

スタッドレスタイヤ東南から届かぬ冬
白き山並みの向こうにヒマラヤが

2022年1月

2022年 正月
初夢や猫の虎から未だ戻らず

2022.01.06
待っていた雪は降りませんでした。猫の朝が早くなって人間も起きなければならなくなりました。
ごはんが美味しくて待ちきれないようです。
私も美味しいモーニング(朝食)を自分に用意できるようになりたいです。
猫が食べているのを見ていると、なんだか自分のお腹まで満たされてしまいます。
つい朝ごはんをやめて二度寝したくなり、よくない習慣になりそうです。


2022.01.05
疫病罹患えきびょうりかん双六の賽を投げるごと

小寒や朝焼けに鴉一羽かな

2022.01.06
小腹すくインスタントに柚子搾りゆずしぼり

三が日明けてコーヒー一杯の朝

大根をすりおろす夜うちの鍋

残り物チーズフォンデュにする鍋よ

深淵を恐れ猫窓叩く雪

上掛けを後部座席に初売りへ

悲しくてただ悲しくて雪の降る

丸餅のぷくっと膨れ何にしよ
 
2022.01.15
上手くなりませんね、俳句。いつまで経ってもよくわかりませんし、季語も勉強できません。
2022.01.09  新聞紙面から夢想

息白し海船の運ぶ新幹線

海路行く猫のキャリーで丸くなる

百舌鳥の贄蠢き無期刑の如く 

2022.01.13
大掃除棚には書籍も花もなし

永遠は全ての言語にあるようだ

三毛尻尾茶梅サザンカの奥見つけたり

しずり雪折れた雨樋に緑

コロナ禍や世論のごとき重き雪

ファンシーな赤白の花冬來る

寒椿待つ山谷まで坂登れ

朝3時朝霧の里は星消ゆる


2022.02.05
全く10句ではありません。タイトルに偽りがありますが、少ないより多い方が許されるでしょう。
私は子どもの時から梅雨と冬の寒さが厳しい時期に具合が悪くなります。
でも、家でぼうっとする言い訳になるからか実際に家にいてばかりで同じ景色を眺めて親しみが湧くのか、冬と梅雨の庭の景色が好きです。
静かだけど雨音や乾いた草木の音がして安心します。曇天だと頭痛がしますが、なぜか庭に出たくなります。
2022.01.25
ボケサクラ区別がつかぬ大国か 

弾圧のチャイナの服で腹を絞め

2022.01.27
冬の花太陽にキラキラキラキラと

鮎帰峰椿の赤ときじうまと

山許す吾が幼き日の過ちを

膝カックン猫の頭突きと息白し

ヤマガラの小首と傾ぐ猫の首

苦しみのスポンと抜けた大根引

息白し抱っこ猫グーと腹の鳴る

くしゃみして悪夢の空に消えてった

彼方あなたから来る雪はロシア文字

粉雪は虫眼鏡で見たいほど

2022.01.31
まだ蜜柑むかない河童の書 

2022年2月



2022.02.01
ぜいぜいと咳をするのは冬だから

山並みにふうと息して霜降りた
猫草の鉢植えに水冬光
2022.02.23
2月22日は、にゃんにゃんにゃんで猫の日でした。
猫の散歩に行ったんですけど、山の公園は風か冷たくてすぐに車に避難しました。
遠くの山の方は白く霞んでいて、梅の綻ぶ時期の山には何か危うさを感じました。
ウォーキングがてらの登山にはまだ早いです。
今日はちょっと句の説明もしておきます。説明しないと分からなそうな自分の句が情けないです。
2022.02.22
【冬枯れに羽ばたき二つ君は恋する】 

→鬱蒼としたうちの冬庭にはたくさんの鳥たちがいます。どこかに巣がいくつかあるのか、冬の丸裸の木の枝に二羽のつがいのような鳥も見えます。窓辺で朝夕そんな小鳥たちの遊ぶ庭を眺めている猫は番を選ぶ小鳥たち自身よりも、鳥たちの自由さに恋焦がれているようです。
【猫の恋屋根裏に生まれた命なり】

→庭に子猫の頃に居ついてまんまと家猫になったうちのセミ猫様は、捨てられたのか、庭の物置で野良猫が生んだのか分かりません。けれども、見つけた生後3か月くらいの時から屋根の上まで上っていたので、もしかしたら、無人の蔵の屋根裏で賢い母猫がひと月かふた月産み育てたのかもしれません。
【忘れらる猫のごはんは解し身の鯛】

→山村生まれ育ちの我が家のセミ猫様は、刺身はおろか茹でてほぐした身もほとんど食べません。何とか一度くらい食べさせてみたいと、ごはんの時間を遅らせて父が釣ってきた小鯛を茹でたものと焼いたものの身をほぐして猫に与えて見たのですが、一口しか食べませんでした。
【胴長の猫に我が頭のちょうどよく】

→平均より大きいうちのセミ猫様。最近ダイエットさせすぎて気が立っていたようです。ごはんをたっぷり与えたら、結局残すので、ごはんの量を戻すことにしました。ソファでのびのび寝ているのを見るとつい頭をくっつけたくなります。ぐっすり寝ているセミ猫様は頭に爪を立ててしがみついてくることもありません。
【見つめらる子猫や我に何せがむ】

→セミ猫様はもう2歳。子猫ではないですが、拾った頃を同じように何か真剣なお願いがあると両足を揃えてお座りをして待っています。真剣なお願いというのは大抵お腹が空いたのでごはんくださいということです。
【美しきヘーゼルの眼に吸いこまる】

→幼い頃の青が残った金緑の瞳が猫らしくて可愛いです。
【瞬きの数だけ願いのある三毛や】

→いつもごはんをもらう定位置で、お代わりがもらえないかとじっと待っています。視線を向けると、ゆっくり何度も瞬きしています。その瞬きがまるで呪いみたで、見ているとごはんをあげたくなります。
【忘れたし子猫拾わぬ日の吾や】

→子供の頃、田んぼ端に子猫がよく落ちていて、拾って帰りたいと思ったことが何度もあります。猫を飼わないと言われていましたが、それでも他の子が飼うというので、一時うちに連れて帰ったことがありました。子猫のうちに死んでしまいましたが、拾われずにそのまま死んでしまう子猫はどれだけいることでしょう。
【白黒三毛とどの子が吾の猫になる】

→よその家に生まれた子猫を見に行ったことはありません。でも、子どもの頃ひそかに見に行きたいなと思っていました。飼っていた秋田犬も雄と聞いていたら雌が来たくらいだったので、親も人任せだったのだと思います。
【柔らかな猫の頭突き毛は冷たし】

→朝方猫がぐりぐり頭突きして甘えてくるのは、可愛いですよね。 
【気に入りの赤のハーネス三毛散歩】
→痩せたのに、前のハーネス入りませんでした。走り回っているので、筋肉がついているのでしょうか。あまり太っていないみたいなので、新しいハーネスを買いました。

2022年3月


2022.03.14
今までで一番上手くいかなかった!
2022.03.04

五分梅の季節待てずに綻びぬ

猫の嗅ぐ梅の花の香華やかに

白梅に停まるヒヨの姦しく

名も知らぬ鳥の行き交う梅の枝

耳痛し朝から小鳥に起こされた

扉開く猫の現れ小鳥鳴く

障子戸に映る猫影小鳥来る

空き瓶に春のゆらめき何を生く

梅一枝挿された瓶を掲げ見る

口元の綻ぶ猫や春来る
2022.03.21
1日に何句よんでも足りないこともあれば、考えても形にならないまま10日以上過ぎることもあります。
やろうと思うことをやらないのは、義務を放棄する以上に気持ちを苦くします。
すごくもったいない日々の過ごし方をしています。

2022.03.10

ついばまる木瓜ぼけの蕾の血の如し

膨らみの赤くまあるい木瓜の花

憎し春ソースディッシュにナイフ立て

水仙の夢見るたびに咲く庭や

2022.03.13

キジバト留守居の人と脅かしあい

2022.03.21

迷彩の三毛柄に木漏れ日キラキラ

崩れゆく山辺の春と鮎帰峰せんきほう

鮎帰り川辺に遊ぶ虹と春

許されぬ約束破り桜五分ごぶ

朽ち果てしイロハ紅葉に散る桜
春靄歴史一つ知らされり
 
2022.04.06
なんでもない日常をなんでもない言葉で綴るだけなのに、悩むということが不思議で楽しいです。
2022.03.27

春爛漫勇気を出して外出す

内祝い観葉の鉢窓辺にて

穏やかなうたの調べやビオラひら

朝刊に花びらひらり猫欠伸

そわそわと和菓子箱開け花見かな

デカフェに猫の鼻つく花暦

小鉢色とりどり苺の花は白

タバコの香に敏感なる猫探偵

事務所裏猫の夜鳴きす春休み

猫語るドラマの真相寝言かな

大根の花咲く畑耕さず

2022.03.31
元々ルールも分かっていませんが、多分春を詠むのが一番苦手です。
花が咲き気候はよく、色とりどりでどこもかしこも絵になってわざわざ詠む必要を感じないのかもしれません。

2022.03.31

春雪のとろりどろりと凝る庭

昼起きに味噌汁の具はセロリかな

猫の虫追い詰めている朧かな

山並みにまず椿置く山の民

猫の子見あぐ雨しとどなカラス

長雨に咲かず散る桜踏むヒヨ

ミモザ咲く玄関で外出準備

玄関にミモザとカスミの白黄色

ガーベラのピンク鏡にちらと映り込み

父の膝を取り合う如し金魚草

2022年4月


2022.04.19
青い蝶が羽ばたいているようなこの花は!
かつての池をもういっそ畑にしようと草を払って、大根を植えたら蘭の葉っぱが出てきたのが2年前。
とうとう30年振り?に蘭の花が群生して花が咲きました!!
もう一つ花が咲かない蘭の葉があるのでどっちがどうか分かりませんが、母がいうにはえびね蘭です。
大した世話をしているわけではないですが、埋まっていた池の石垣だったらしき岩をせっせと退かした甲斐がありました。

2022.04.07

爽やかなおはようをする蟾蜍ひきがえる

朝焼けの語り部の如蟾蜍ごとひきがえる

2022.04.08

青空に青ざめた手の草むしる

首の凝り庭に寝転び大あくび

2022.04.09

鳥吸いの木瓜の絨毯花疲れ

花舞い散り踊った猫疲れ

ティータイム映画見尽くし花疲れ

蜜を吸い樹々を問診小鳥かな

杜若より薄青のシャゲの花

スナップエンドウパキッとうまし空

くすくすとさざめいている朝のシャゲ
2022.04.27
4月16日の夜から17日の朝はピンクムーンでした。なんでそういうのか知りませんが、とりあえず明るい綺麗な月でした。
月がはっきりしていると星が見えないと言います。
朝方の明るい月は写真に写りませんでした。
朝日の反対側にある月。
朝日もやけに赤かったです。

特殊な月は写真にも写らないし、俳句によむのも難しいですね。
2022.04.11

青スジを横切りにするセロリかな

シャキシャキと太陽の味するセロリ 

てんとう虫葉影に蟻アブラムシ

2022.04.12
猫の呼ぶ窓開けて早熱帯夜

朝暖房昼は冷房早4月

猫様にササミ無視さる朝ごはん

陽だまりや父怒る娘の破れズボン 

2022.04.19
西日のピンクムーン朝日は東に

朝焼けの光と見違いピンクムーン

朝靄のぼやかす月の存在意義
 
2022.05.05
だいぶ前に読んだ本でタイトルを覚えているほど印象深いのに、内容が全く出てこないことがある。
読んで感動した覚えがあるのだが、どこに感動したか覚えていない。もう一度読もうと手に入れてみると、出だしを読んだら内容が蘇ってきて話の筋が分かるので、もう読む必要がなかったりする。
そうかと思えば、たまたまもう一度読んでみようと気が向いたら、全然覚えていなかった場面に感銘を受けたりする。
読書は繰り返し体験できる。懐かしむことも、新たな感想も持てる。
心の中の記憶はどうだろうか。こんな風に日常の記録を残していたら、後になってその時の気持ちが思い起こされるだろうか。
他人の作品と自分の下手な俳句では、やはり他人の名作の方が心に残るものではないか。
自分の記憶よりも見てもいない他人の想像や体験を文字面から思い起こすことができるなんて奇跡みたいだ。
私は私自身の記憶に残るものを書いたことがない。
2022.04.20

屋根の上四方山な盆地里

2022.04.21

白髪梳く病んで三十路の行く春や

ぐつぐつ煮のほうれん草のどろどろ

目借り時窓に我が家の庭の色
2022.04.22

朧夜や蜥蜴の尻尾猫ちぎる

2022.04.29

朧月銀の睫毛の猫眠る

2022.04.30

五香粉の深き味わい夏残し

マーブルに夏めく喫茶フラペチーノ

走り梅雨明けて畑に草伸びる

板摺りの芽揚げ筍飯を炊く

茄子植える古家ふるやの柿の木の下に

夏の庭フラペチーノのレインボー

晶子忌やの弟が戦行こ

花栞卯月曇に部屋ごもり

2022年5月


 
2022.05.16
久しぶりに娯楽施設にお出かけした感動が冷めやりません。その代償に翌日ポンコツの身体があちこち痛くなりました。たった1日日帰りで楽しんだだけなのに。
雨が毎日降り、どうも調子が悪いようです。
でも、楽しい思い出と日々の穏やかさが癒してくれます。
庭の畑の作物が次々実るのに途方に暮れているはずなのに、また何か植えたくなるのをグッと堪えています。
来年は夏の庭はディルの草原といちご畑にできますように。

2022.05.13

ラディッシュの毎日増える夏の雨

柔らかな母犬の腹金魚草

春菊の白黄色の花に雨

大蒜にんにくの季節洋食レシピ増

ラディッシュの赤き夏のピクルス

ズッキーニの酢漬けでパンをガブリ食む

ズッキーニとハムとマスタード佳き日

夏野菜作る娘と漬ける母

一流を騙る我が家の夏野菜

梅雨入りす他人の飼い犬悼む日や

2022.05.30
外に出たら、温度計が34℃の印に来ていました。赤いところが34℃まで伸びいたんです。
34℃ですよ!
5月ですよ、まだ!
夏になると「今季〇〇が今季一番の暑さの〇〇度を記録しました」という報道がなされます。
8月まではだんだんと暑くなるので、雨の日以外は毎日今季一番の熱さだろうと思っていました。冬が近づけば、毎日今季一番の寒さというわけです。
ところが、なかなか気候は一定しないようです。季節と比例しません。
東北では5月にひょうが降ったそうですね。
今年は梅雨入りが早いという予報でした。南九州の5月末はまだその気配がありません。
空梅雨だと、7月に入って大雨が来ることが多い気がします。
まとまった雨が来ないで毎日洗濯物を干せれば良いというわけでもないですね。
ダムの水が減り、水不足の心配や放置気味の庭木や花や実り始めた畑の野菜が萎れてしまうかもしれません。
2022.05.14
さけるチーズウインナーハットグの夏

絹豆腐混ぜて柔ドーナツで夏

2022.05.19

夏氷ジンジャーエールの緑瓶

夏めくや猫の転がす数珠の玉

ハイビスカス柄の包みに猫隠る

汗拭かず抱く猫狙う空袋

疚しさや故人の好きな初鰹

2022.05.26
水道水うまき夏日や猫蛇口

夕立後揺れる鉢花土香る

冷ややかやトマトとバジルの辛パスタ

白線の内側に猫夏日落つ

夕立後大木の下君一人

2022年6月


 
2022.06.11
選ばれる言葉というのはどういうものだろうか。流行りの物は定着しなければ、そのまま廃れてそのものの名称とともに忘れ去られてしまう。疫病の名前も流行りのパンも繰り返し見た映画の出演者の名前もいつの間にか忘れてしまっている。
俳句には季語があるが、季語が作られ使われ続けていくことは、季節を忘れないための重要な取り組みであるような気がする。季節は毎年巡ってくるので、忘れることはないと思われるかもしれないが、その季節を表す言葉が使われなくなれば、季節はなくなってしまうも、同然のことではないだろうか。
花が咲く季節と言えば、春を思い浮かべるが、花は桜だけではない。今の時期なら何の花が咲いていて、どんな雲が浮かんでいて、雨の降り方はどうだと思い浮かべることで、自分が今どんな環境に置かれているかを知るのだ。
別にこれは俳句でなくともよい。蛙といってもウシガエルなら外来種で日本の生態系が変わっていって困るとか、アマガエルを見かけることが少なくなったとか、身の回りの生き物に目を向けることで、なんらかの地元愛とか生き物に対する愛護の精神も培われてくるのかもしれない。

2022.06.02

夕立雲キャンプの焚き火側の人

わらわらと蟻の湧き出る土いじり

夕立雲デッサンの花に露光る

お下がりのシャツに梅雨日軽く駆け足

梅雨に入り鮎帰峰の空重く

折り紙の紫陽花四つ額の端

受付にてるてる坊主飾る人

2022.06.04
夕立の終わる頃には読み終わる

花をかぐ脱走猫の後ろ足

摘みとる片手一杯ミントの葉
夏空や訓練飛行の三本線

梅雨空に球磨川の鮎跳ね上がり
 
2022.06.16
庭の作物の世話をはじめて、2年ほど経ちました。
「我が家の庭の風景」というタイトルでnoteに育てている野菜だったり、花壇だったり、手入れの行き届かない庭への思いなど徒然に書いてきました。
その時々に書いてきたことを一つにまとめると読みやすくなるということを知ったので、庭について30記事たまったらまとめようと思っています。
そして、気づいたら、庭日記より先に俳句記事が30記事たまることに6月に入って気づきました。
奇しくも、6月は私の誕生日のある日。
10句というタイトルで、10以上よんでいる記事が多いです。
300句以上よみました。
2年近くあれば、1000も2000もよむという人もいるかもしれません。
けれども、飽きっぽい私にしては続けられたと達成感を覚えています。
内容が伴っていればもっと良いのだろうと思います。
けれども、良い出来のものだけ記事にしようと思っていたら、続かなかったでしょう。
30回目は、庭の夏野菜についてよんでみようとしましたが、庭で育てていないものをよんでしまいました。
野菜を句によむってむずかしいですね。
せっかくの一区切りにもっと上出来なものを作りたかったです。
でも、数打てば当たるような気もせず、気負うとここでやめてしまいそうなので、「また野菜をよむんだ!」とか「100回目指すぞ!」とか目標を立てずにいきたいと思います。
noteを始めた頃は、細々と目標をたてようとしたのですが、ただの目標の羅列は面白くなくて続きませんでした。お恥ずかしい限りです。

2022.06.10
6畳間お盆に一つミントティー

房バナナ一つ減るごと増ゆレシピ

いないいないばあっと開くオクラの葉

ラディッシュの歯形にモグラ探す庭

ジャガイモの葉の枯れる頃梅雨に入り

下膨れ一番生りの小生り茄子

ズッキーニ一つ刻んでアジア風

繁る葉のはみ出す苺の鉢窓辺

ディップするミントの香る朝ごはん

きゅうり剥く一つ一つのイボを知る

一房のスイートバジルでピザを焼く
 
おわりに
改めて読み返すつもりはなかったのですが、目に入ってしまい、こんないい加減なこと書いていたのかと恥ずかしくなっています。
日々の記録のつもりが、やはり妄想過多です。年齢にふさわしい落ち着きを身に着けていきたいです。


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