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我が家の庭の風景 part.154「可能性」

 春が早いと2月にイヤミを書いたら、ますますゆっくり季節が動いている。春一番が吹き遊び、風の音で目を覚まされるのが迷惑だ。
 朝起きてすることが決まってないと一日が決まらない。朝が苦手だという人は生き物を飼った方がいい。愛玩動物でなくていいのだ。
 目が覚めたら布団に猫や犬がいて、毛繕いしてあげてトイレを片付けてごはんをあげる。しかも、それが1頭や2頭でなく、3頭、4頭、5頭、6頭、7頭とかそれほどの朝の重労働は必要ない。そこまでになると職業選択にも影響が出る。
 窓や机に一鉢植物があるだけでいい。水槽があれば最高だ。猫飼いにハードルが高い水槽のある生活。猫も魚も植物もみんな家の中にいて、幸せに明るく暮らしている。その労力を考えると絶対に実現出来ないが、憧れる。

 せいぜい、古い庭にホームセンターで買った花を植えるとしよう。空いたプランターにせっせと種まきをする。育って、摘んで、花が咲いて、枯れていく。全ての種の芽は出ない。全ての苗が育たない。わかっていても間引きできない。私は間引かれる側だから。

 これだけ生き物が地球上に増えて人類に生き残る可能性はどれくらいあるだろうか。賢さだけが生き残る唯一の手段だとは思わない。どっこい命はしぶといものだ。どんな命にもひとつの光明はあるだろう。

 おはようとAIに話しかけたら、馴染みのないクラシック音楽が流れ出した。しばし、飼い猫とともに聴き入る。明るい音楽は時に寂しく聞こえる。単調でない音楽で物思いしているうちに眠たくなった。何にもせずに気づいたら半日経っていた。
 寝ぼすけな春もようやく目を覚ますだろう。

 生き残った植物たち。↓

リュウキンカ?
いちご苗
ブロッコリー

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猫様とごはん
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