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三毛猫と麦わら猫の性格の違い

三毛猫と麦わら猫はほとんど雌しか生まれない。
したがって我が家の猫は二匹とも雌である。
2年前、三毛猫の方はほとんど死にかかっていたところを庭で拾ったので、野に離すという選択肢はなかった。
体格はよくなったがいまだに目やにがあり、時々咳き込んでいる。
脱走したら、また体調を崩すと大騒ぎである。

まだ拾って1ヵ月もたたない麦わら猫のほうは、避妊手術をして野に返す選択肢もある・・・と思っていた。しかし、今のところ、三毛猫のセミ猫よりも家の中が好きである。

ずかずかと勝手にあがりこんできた麦わら猫もとい”トンボ”猫はずうずうしい。どれくらいずうずうしいのか。三毛猫のセミ猫と比べてみたいと思う。

1.【三毛セミ猫】と【むぎわらトンボ猫】はどちらがプライドが高いか

セミ猫 ☆5
セミ猫は無様な姿を見せたがらない。どこかで見かけるおもしろ動画のようにずっこけたり、ずり落ちたりすることは子猫の時から皆無だった。脱走して木に登るときもどうやって上って降りられるか見定めるように見上げていたりする。
具合の悪いときに隠れて出て来ないなんてことはないが、家の中の隅っこにいたりする。吐くときはどこか敷物の上に移動する。怪我した時には、痛いそぶりをなかなか見せず分かりにくかった。
さらに嬉しいときも素直に喜んでは見せない。好きな玩具もごはんも最初は様子見て、次に遊ぶ時にははしゃぐのを隠そうとして隠しきれないという感じだ。


とんぼ猫 ☆3
動物病院では、2020年8月の段階で生後8か月以上じゃないかなということになっている。1歳になっていないかなっていてもそんなに超えていないかという感じなので、聞かれて適当に答えている。しかし、その大きさで子どもを孕んでいなかった。オスを寄せ付けなかったとしたら、結構慎重かプライドが高いのではないかと思われる。
しかし、今のところ人間にはプライドが高さは感じられない。なんとなくセミ猫の振る舞いを見て、真似て過ごしている。
セミ猫よりずっと人間の側にいたがる。基本的にはセミ猫に怒られて、逃げてテーブルの下に隠れる。少し唸ったりしたのも見たことがあるが、やり返すということもない。体格差のせいだろうか。
何かに強いこだわりがあるようにも見えない。

2.どちらが活発か

セミ猫☆4
トンボ猫が来て、明らかにセミ猫は何らかの疾患がありそうだと気づいた。命にかかわるほどのものではないだろうが、たまにゼイゼイ息をしている。しかし、それでもセミ猫の方が走り回っている。走らなくても朝晩家の隅々まで見回りを欠かさない。
まず、トンボ猫より運動神経は良い。一人遊びも得意だ。高いところに上りたがる。ボール遊びについても子猫の頃から人間の方に蹴り返してやり取りできた。上に投げてもある程度の高さならやる気があれば、両手でキャッチもアタックもできる。その点トンボ猫は鈍くさい。
しかし、うちでは、オスを飼ったことがない。子どもの時飼っていた犬も二匹ともメスだった。オスの方が活発かもしれないので、星を一つ減らした。

トンボ猫☆3
家に入り込めるまで、ずっと玄関先に朝から晩まで数日以上居ついていたくらいだ。行動範囲がまず狭い。外に対する興味が全くないらしく、ほとんど外を見に行かないのは外が怖いのかもしれない。顎ニキビ以外、身体の擦り傷は瘡蓋が剥げてほとんど治った。栄養状態が悪くて傷が治りにくかったのかもしれない。
おもちゃは今のところ、ボールより蹴りぐるみが好きである。セミ猫に買ってきたり縫ってあげたりしてほとんど使ってくれなかったものだから、好みが違って助かる。テーブルやソファより高いところに上ったことはまだない。
まだ子供っぽいのかかまってほしがるが、飛び跳ねるだけでセミ猫ほど走り回ることはない。

3.どちらが執念深いか

セミ猫☆3
前述したようにセミ猫は自分が弱ったり失敗したりするところを見せたがらない。物事は受け入れられるか受け入れられないかの2択であり、気に入らないものは退ける。
気が乗らなければ遊ばないが、一度興が乗ると人間より先にボール遊びに飽きるということがない。90分以上遊んで、人間が切り上げたこともある。
家ではずっと窓の外の景色を眺めている。かといって、何が何でも脱走してやろうというほどではない。
ちょっとドライブに行ってリード付きで散歩に連れて行くと、食欲が増し、体調がよくなる。気分転換が好きだ。
トイレが清潔であることのこだわりが強く、トンボ猫がおしっこやうんちをした後、砂をしっかりかけていないとかけ直したりするので、セミ猫より先にぶつを片付けなければならない。
律儀で頑固だが、執念深さはそれほど感じない。

トンボ猫☆3
いまのところ飽きっぽい。セミ猫より頻繁に近くに来てかまってほしがり、手近なものを転がしたりする。しかし、数分以上かまえば満足する。
野良の頃に人間に餌をもらっていた疑惑があり、魚のアジに執着する。人間が食べていたり、残飯の残りの骨を狙ったり、あまりにまとわりついてしつこい。しまいには、人間のごはんを狙うトンボにセミ猫が怒って猫パンチを食らわせようとして、トンボはようやく逃げた。しかし、また戻ってきてアジを探していた。
セミ猫が少量ずつしか食べられない猫なので、その食べ残しを食べていたら、やはりセミ猫に怒られたが、懲りない。最近はセミ猫が残したご飯は隠すようにした。
とにかくごはんが大好きだが、セミ猫を真似して残すようにはなった。ただ、他人のものがおいしそうに見えるらしい。

4.どちらが協調性があるか

セミ猫☆1
0と言いたい。ただ、人間にはそれなりに人懐っこく、郵便屋さんが来ると自分から撫でられに玄関にでることもあるので(撫でてもらったことはない)、とりあえず1にした。
トンボ猫と流血沙汰の喧嘩はしないが、超えてほしくない一線というのがありそうだ。一緒にご飯を食べるのは絶対に嫌なようである。
庭に現れた頃は、自分よりずっと大きい成猫と喧嘩ばかりしていた。
自分が使っていた場所をトンボが使っていても許すが、その代わり私を無視する。わたしが、トンボに譲ったと思っているようだ。
軽い押し扉を開けられるほど器用だが、性格は不器用で、こじらせている。トンボ猫が皿で水を飲むので、最近はほぼ咽喉が渇くと風呂場やトイレの前の流しに上って、水道の水を出してもらえるのを待っている。
トンボが来てから、尻尾が下がりっぱなし。しかし、トンボと同じ空間にたまにいたくなってしまうようである。自分からやってくる。
怒りっぽくストレスを抱えやすいのはセミ猫

トンボ猫☆4
5と言いたい。野良生活がそれなりにあったせいか、譲ることを知っている。自分が負けて、逃げる。食べ物だけは、あわよくばセミ猫のを盗ろうとするので、星を一つ減らした。セミ猫を観察してよく学んでおり、多頭飼いでもやっていけると思うので、もし飼いたいという方がいたらお願いする。

5.二匹の好みや性格の違い


セミ猫
好きなおもちゃ〉ボール、レーザーポインター
きらいなおもちゃ〉またたびつきのもの、ぬいぐるみ系も
好きな食べ物〉固すぎない粒の小さ目なカリカリフード、マグロ系のウェットフード
嫌いな食べ物〉人間の食べ物、匂いの強い固い食べ物(煮干し、鰹節、刺身、ホタテの入ったウェットフード)
好きな場所〉縁側、雨の日の窓辺、敷物の上、高いところ、トンネルできるダンボール、ビーズクッション
苦手な場所〉狭くて通りにくい場所
好きな娯楽〉動画観賞(大きな白い犬の出る動画、教育テレビ)
趣味〉ブラッシングされること、見回り
好きな色〉赤
性格〉気が強く、潔癖で律儀。真面目。ハマると熱中する。穏やかな時間を好むが、虫を見つけるとどうしても捕まえたい。
特技〉ものを壊さない。コードを噛まない。カーテンを引っ掻かない。トイレが丁寧。食べこぼさない。食べこぼしたものを食べない。襖と障子はたまにやらかす。

トンボ猫
好きなおもちゃ〉蹴りぐるみ、噛む縄
興味がないもの〉ない
好きな食べ物〉ウェットフードささみ系、魚のアジ?(まだ上げる予定なし!)
嫌いな食べ物〉分からない
好きな場所〉人間の側、机の下、段ボール
苦手な場所〉分からない
好きな娯楽〉まだ分からない。人間に撫でられてこなかったらしく、撫でようとするとビクッと避けたりすることが多いが、撫でてもひっかいたり攻撃はしない。自分からすりすり寄るのは好き。セミ猫のように気分で抱っこを拒むということもなく、いつでも抱っこできる
性格〉人間が好き。へこたれない。飽きっぽい。あまり鳴かない。走り回らない。先住猫をよく真似ているので、手はかからない。ただし、ものを壊したがらないセミ猫と違い、今はまだ電気コードを齧ろうとしたり、クッションにしがみつくことがある。

まとめ


まだトンボ猫の性格は未知数なところがある。一つ言えるのはそんなに鳴かない猫だということ。いろんなものに好奇心旺盛の若い時分にこれなので、もう少しするとセミ猫よりずっと従順な猫になりそうだ。
尻尾が切れていて残った部分も触るとズタズタ。しかし、目立った病気もなく、尻尾が綺麗だったら、見た目の整った猫だっただろう。
動きは走り回らない割にどたどたと当初はがに股っぽい動きをしていた。
しかし、数日で、座り方がセミ猫に似てきて、優雅になってきた。ごはんの場所でお座りして待っている。
セミ猫は最初の頃は頻繁に病院に行っていて、発情期も早く、あまりに苦しそうだったので、深く考えることもなく避妊手術に連れていった。獣医さんにも、これで子宮系の病気のリスクは減ったと言われた。

しかし、拾った(押しかけられた)時からそこそこ健康そうなトンボ猫が、何も知らずに幸せそうに過ごしているのを見ると、手術に連れていくのがちょっとかわいそうだなという気もする。
昔飼っていた犬もセミ猫もやったが、その後数日は元気なかった。

しかし、何より多頭飼育崩壊なんてことが一番怖いので、単純に人間と比較はできない。

果たして、猫との共存の仕方が分かっていないのは三毛のセミ猫か麦わらのトンボ猫か。その両方か。麦わらはずうずうしく、セミ猫に叱られて落ち込んでもすぐ立ち直るので、セミ猫が緊張しなくなってほしい。




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