【しがない講師の起業日誌】#1〜はじまりは私がしてきた苦労からだった〜
私はしがない高校理科の非常勤講師。
これまで専任教諭・常勤講師も務めてきたが、事情があって非常勤講師をしている。
それでも今では教員18年目に至っている。
これもひとえに周りの皆様方のご支援のおかげと心より感謝している。
そして今年、自分の経験を活かし、教員のコンサルティングを行おうと起業に至った。
そんな経緯と現状を気が向くごとに、勝手気ままにつらつらと。
きっかけ
現在、高校の理科は物理・化学・生物・地学という4分野と、それらがミックスされた「科学と人間生活」という科目で構成されている。
私の専門分野は環境工学なのだが、化学と称しているので、化学の授業を中心に行っている。
ただ、高校の理科として教員免許をもっている以上、物理・生物・地学の授業もできるものとされている。
実際には難しいが。
そんな中、現任校で多くの理科の先生が、自分の専門とは違う分野の授業をすることになり、準備に苦労されている姿をよく見かけた。
私のところにも化学をどう教えればいいのかわからず相談に来たり、授業プリントのデータを共有したりしている。
他人事とは思えない苦労
彼らの心境と苦労は、私にも痛いほどよく分かり、他人事とは思えなかった。
先程も述べたが、私は環境工学が本当の専門分野で、純粋に化学が専門というわけではない。
それでもどういうわけか、化学の教員として採用されてしまった。
ところが教員初年度は、毎日夜遅くまで部活の練習の立ち会いに明け暮れ、授業準備はロクに行っていなかった。
(今で言うところの「ブラック部活」といったところか)
そのせいで、間違ったことを教えてしまったり、生徒の質問に答えられないことが多くあったり・・・と、グダグダなことをどれだけやらかしたか数知れず。
さらに教員3〜4年目からは生物の授業も担当。
といっても私自身、生物は高校1年で一部分しか履修したことがなく、何をどう教えればいいかわからず右往左往。
教員になりたての私はこんなもんだった。
今思えば恥ずかしい限り。
よくもこんなんで教員やれたなと我ながら思う。
ただ、これはヤバいと思い、学校が終わってから毎週1回、夜に若手教員が集る勉強会にも参加した。
また、学校が休みのときに放送大学の科目を履修したり、某大手予備校のセミナーに足繁く参加して、化学・生物学を1から学び直した。
そのおかげもあり、18年も授業を続け、生徒からそれなりに信頼を得られているのだと思う。
ありがたい限り。
ちなみに近年では物理基礎・地学基礎・科学と人間生活も担当しているが、本を読んだり、動画サイトを見たり、大学のオンライン講義を拝聴しながら、それなりの授業が行えるようには研鑽している。
ただ、生物学を学び直していたときは必死だったが、あのときの苦労を思えば、物理だろうと地学だろうと何とかやっていけると思えている。
経験もあるのかどうかわからないが、楽しいしね。
これからやろうとしていること
このような経験をしながら、教員を18年近く続けてきた。
ただ、こういった苦労をされている先生方は私だけではないのでは?
私のような苦労はしてほしくない。
先生方の授業準備の負担を減らすサポートをしたい。
そんな思いから、個々の先生の状況に合う形で、私自身の経験を活かしながら、授業づくりのコンサルティングを行おうと画策し、屋号立ち上げに至った次第。
といった形で、これから気が向いたら、私の起業の過程をつらつらと綴って参ろうと思います。
理科教育力向上ラボ
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