教科書の記述の微妙な違い
本年度担当する授業は生物基礎・(基礎なし)化学・科学と人間生活の3科目。
ただ、生物基礎も化学もそれぞれ2種類の教科書を使用。
同じ単元でも項目の順番や中身や語句が微妙に違ったりする。
結局トータルで教える内容は一緒だけど、伝え方を変えなければならない。
実にややこしい。
生物基礎の場合
例えば第1章「生物の多様性と共通性」の中での記述の違いはこんな感じ。
順番
[A社]
[B社]
生物の共通点
[A社]恒常性・刺激応答・進化を共通点に含んでいない。
[B社・C社]恒常性・刺激応答・進化を共通点に含んでいない。
こうやって比較してみると、何をどこまで説明すればいいのか困るところ。
特に生物基礎ではこういったことが他の単元でも起こっている。
物理基礎の場合
第1章「物体の運動」についても、出版社によって順番が違う。
[A社・C社]速さ・距離を使って等速直線運動を定義している。
[B社]速度・変位を使って等速直線運動を定義している。
化学が専門の私も物理基礎の授業を担当したことがあるが、意外と言葉の定義については細心の注意を払わなければならないと感じた。
そうすると、等速直線運動の定義はどうするか?
私個人としてはB社の説明が真っ当だと思う。
他の科目でも出版社の違いによって記述の順番や内容は大きく異なる。
それらはまた別の記事にて。
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