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【生物基礎】夏休みの課題提示ではAIをフル活用【授業実践備忘録】

もうすぐ8月になりますが、どこの学校も夏休みに入ったところでしょうか。
私の勤務校では、生物基礎で夏休みにレポート課題を出しました。
テーマは「ヒトの病気について調べる」

私が担当する生物基礎の授業は夏休み前に遺伝情報の単元まで終えました。
夏休み明けの授業ではヒトの体内環境と恒常性という単元に入ります。
この単元では、環境が変化してもヒトの体はどのように調節するかについて学びます。
ただ、この単元については、自律神経・糖尿病・免疫といったようにヒトの病気と関連が深いところであります。
夏休み明けの授業では、当事者意識をもって生物基礎の学習に臨んでもらいたいと思い、こうした課題を提示しました。

AIの活用

私も過去に経験したことですが、調べ学習あるいは探究学習をする際、先生の側でテーマは提示したものの、レポートの構成・書き方の指導や、レポートの評価について困ることがあります。
そこで、ChatGPTを使って構成例と評価基準を示してもらいました。

レポート構成例

  1. 表紙

    • レポートタイトル

    • 学生の名前

    • 学校名

    • クラス

    • 提出日

  2. 目次

    • 各章と節のタイトルとページ番号

  3. はじめに

    • レポートの目的

    • 調査した病気の概要

    • 調査の方法や資料

  4. 病気の基本情報

    • 病気の名前(日本語と英語)

    • 病気の定義

    • 病気の歴史と発見の経緯

  5. 病因

    • 病気の原因

    • 病原体(ウイルス、細菌など)の詳細

    • 遺伝的要因、環境要因

  6. 症状

    • 初期症状

    • 進行した場合の症状

    • 症状の持続期間や重症度

  7. 診断方法

    • 病気の診断に用いられる検査や方法

    • 診断の手順と基準

  8. 治療方法

    • 現在の治療法(薬物療法、手術、リハビリテーションなど)

    • 治療の効果と副作用

    • 予防法や予防接種

  9. 影響と対策

    • 病気が個人や社会に与える影響

    • 病気の予防や管理のための対策

    • 患者やその家族へのサポート方法

  10. 最新の研究と進展

    • 病気に関する最新の研究結果

    • 将来の治療法や予防策の展望

  11. まとめ

    • レポートの総括

    • 調査の結果から得た知見

    • 今後の課題や研究の方向性

  12. 参考文献

    • 使用した資料や参考にした文献のリスト(書籍、論文、ウェブサイトなど)

    • 引用の形式は学校の指導に従う

  13. 付録(必要に応じて)

    • 図表やグラフ

    • 調査に使用したアンケートやインタビューの結果

評価

以下のようなルーブリックをChatGPTに示してもらいました。
実際のレポートは、この基準に沿って評価をしていく予定です。
現在はGoogleフォームと表計算アプリを組み合わせた評価システムを作成している途中です。

AI活用の可能性

先生は授業以外にも様々な業務を抱えていますが、AIを活用することで時間と手間を大きく削減することが可能です。
ちなみに、上記のレポートの構成とルーブリックについては、それぞれ10秒足らずで提示されました。
私自身、現在は授業の指導案作成・文章校正・画像作成など、様々な業務でAIの活用を試しています。
AIに依存するのは良くないことですが、活用のしかたによっては業務の効率化や、時間の有効活用につながります。

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