ねぇ。
もしかして。
1人じゃないよって教えてくれようとしてたんですか?
わたしが1人で潰れちゃわないように。
ねぇ。教えてよ。
どうして、わたしといてくれたの?
今更何を言っても、知る術はない。
わたしが手放したんだもん。
わたしがあなたの時間を使うのが申し訳なくて。
一緒にいるのにひとりの時間が恋しくなるくらい、苦しくなってしまったから。
でもまだ、あなたはわたしの中にいるんだよ。
情けないや。すがりつきたくなる。
はは、そんなこと出来ないくせにね。
あぁ、もう。
本当に。
もっとたくさん話せばよかったね。
良いことも悪いことも、悩んでることも
くだらないの中にある小さな幸せも。
些細なことまで。
ごめんね。
1人で抱え込んじゃうのとか、自分のこととか、なかなか相談できないし。
少しは言えるようになったと思っていたけど。
本当に思っていただけみたい。
1人で決断しちゃうの、悪い癖だね。
きっと、違うんだろうな。
本当のところを知るのが怖いだけだけど、人の思考や感情はわからないから。
伝え合わなくちゃ、わからない。
だから、どうかひとつ許してほしい。
あなたが何を思い考えてたのかを想像することを。
ねぇ。
もしいつか会えたら、教えてください。
あぁ。
それまでにまっさらになっていたら、
迷宮入りしたって構いませんから。