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【メタバースぼくの生き方】無言勢を愛するVRChatterの場合
はじめに
このnoteはメタバースでコミュニケーションを楽しむゲーム
"VRChat"を題材にした記事です。
また、今回は上記の企画に参加しています。
なかなか無言勢は難しいという話を目にしますが、難しいところと楽しいところ両方を本気で楽しんでいる者の記事として、少しの間お付き合いくださいますようよろしくお願いいたします。
自己紹介
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VRChatを2023年1月に始めました。今は2年目突入していますね?
始めた当初はQuest単独で始めましたが、初心者案内の際にPCVRに移行しました。
1年間で700時間参加しましたが、よく言われる"1,000時間チュートリアル"にはまだ達していません。
そんな私の活動としては、ワールド写真撮影、イベント活動、Note執筆が主な活動になります。
私のプレイスタイルは無言勢で男性アバターをメインにしていることで、VRChatユーザーの中で0.1%にも満たないマイノリティでしょう。
そんな人でも周りに受け入れられて1年も続けられているのですから十分に懐が広い世界だと感じませんか?
では、私の好きなものや、活動を少し掘り下げていきましょう。
無言勢というプレイスタイル
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選択的無言勢です。声を出せる環境にありながら、無言を選択しています。
無言勢にはそれぞれに事情や目的があります。そのため、以下のように分類して記事を作成しました。
環境的無言勢:
家族や近隣の環境、または技術的な問題から声を使えないプレイヤーたち。
彼らはジェスチャーや表情などで深い人間関係を求めています。
先天的・後天的無言勢:
難聴や発話障害などの理由で声を使えない人たち。
VRChatは彼らにとって、手話を使って心からのつながりを享受する場となっています。
選択的無言勢:
自らの意思で言葉を使わない選択をしたプレイヤーたち。
彼らは非言語的なコミュニケーションの深さや、アバターとの一致を追求しています。
行動的無言勢:
シーンや状況に応じてコミュニケーション方法を柔軟に切り替えるプレイヤーたち。
彼らはVRChatのコミュニケーションの多様性を最大限に活用しています。
選択的無言勢は、ネガティブな感情や状況からのみ選ばれるスタイルではありません。言葉を越えたコミュニケーションや特定のプレイスタイルを好むプレイヤーにとって、一つの選択肢に過ぎません。
もちろん、始めたばかりの頃にVR機器を持たず、マイクも揃っていない人がデスクトップ無言勢として活動することもあります。
そうした人たちがいずれ無言勢からボイスチャットを使用し、何らかの活動を始めることもあります。その変化は、VRChatでの多様な経験や人々との関わりを通じて、何かを始めたい、コミュニティの一員になりたいという気持ちから生まれるものです。
さて、無言勢として活動を続けると、アイドル化することが一つの現象として挙げられます。無言勢は一般のボイスチャットユーザーに比べて、はるかに多くの運動量を伴うコミュニケーションを行います。その努力により、魅力的な動きやアバターの表情の変化を用いて多くの人々を魅了するのです。
無言勢でなくとも、声を使わず表情や仕草でコミュニケーションを行い、2024年2月時点で269万回再生されている「ロマンスの神様」MADを制作したLein.@キノピオProはその分かりやすい例かもしれません。
こういった愛くるしい姿で人々を夢中にさせる無言勢も多く存在します。その一方で、ボイスチャットを利用する人たちと同様に、ゆったりとしたVRChat生活を送る無言勢もいます。つまり、無言勢だから特定の振る舞いをすべきだということはなく、ボイスチャットを利用する人も無言勢も同じように楽しんでいます。
ただし、自らの意志でボイスコミュニケーションを避ける人は、しばしば個性的なスタイルを持ち、アバターの改変などにおいて独自の芸術家的アプローチを取ることが多いようです。
無言勢のプレイスタイルの中には、QVペンを使ったコミュニケーションもあります。これは相手から見て正しい文字に見える鏡文字という技術を用いるもので、この技術についての1分40秒の簡単な解説動画を以前制作しましたので、参考にしてください。
初心者や普段無言勢と交流のない方々にとって、他では見かけない特殊な技術はよく驚きの対象となります。しかし、慣れると意外と簡単で無言勢と少しでもコミュニケーションを取りたいと思っている方には特におすすめです。
初心者集会でまごまごしてるときに、鏡文字で話題繋げられて助かったの感謝してますー
相手からの感謝を受けることはとても嬉しいことです。
私はNoteやVRChatでの活動を通じて、多くの人々から感謝の言葉を伝えられ、また伝える機会を得ています。何気ない行動がこうして次のステップにつながることがとても嬉しいです。そのため、私はこれからもできる限り無言勢をサポートするために、記事の執筆やVRChatでの活動を続けていくでしょう。
写真は一人で撮るか・みんなで撮るか
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結論から言うと、どちらも楽しめます。
このように結論で始めた後、具体的な活動について説明していきたいと思います。まず、「ワールド」とはVRChat内に無数に存在しているもので、その中から行きたい場所を見つけるのは意外と難しい作業です。そのため、興味のあるワールドを見つけるために特定のサイトを利用するか、またはワールド巡りイベントに参加することをおすすめします。
中級者以上になると、X(旧:Twitter)などのSNSを通じて、新規ワールドや写真撮影専用ワールドの情報が流れてくることが多く、興味を引かれるワールドを見つけやすくなるはずです。
一人での撮影に関しては、私は毎日「おはポス」を投稿しているため、ひとりでワールドを巡ることが多いです。
新しいワールドを訪れるたびに、その世界がどのようなものかを探索し、写真の撮影角度を決めるのはいつもワクワクする瞬間です。写真撮影やレタッチについては、1つの記事になるほどの内容になりますので、ここでは割愛しますが、アバターとワールドの相性を重視しています。
このように難しいと感じる部分をレタッチしてクオリティを上げることを楽しむ人には、この活動が向いているかもしれません。
おはよう。
— Yullshul_ユルシュル (@inani_niconico) February 6, 2024
この、でんしゃ、どこいき?
まちがえ、たよね。
そんな、ひも、あるね。#みらぽぴVRC #ユルシュルレアリスム pic.twitter.com/BaEx2O9f45
みんなでの撮影については、その目的が写真撮影自体にあるのか、それとも人とのコミュニケーションを楽しむことにあるのかによって、ワールド巡りのスタイルは変わってきます。
一人では見えない光景や、おしゃべりを楽しむことが魅力の一つです。VRChatでは撮影NGという人はほとんどいませんので、誘ってみるとほとんどの場合写真撮影に快く協力してくれます。
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エモーショナルな瞬間は、一人でも、みんなと一緒でも撮影することができ、後からそれらを振り返ることが可能です。
特にこのような記事を書く際にはそうした写真が非常に役立ちます。
なぜなら写真はその時の気持ちを美しく思い出させてくれるからです。
いつか私がVRChatをやめてしまうことがあっても、その時に築いた絆を悪いものとは思わないように、記録として残しているのです。
キャストとどう向き合うのが正しいの?
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さて、私はイベント主催者であり、キャストとしても活動しています。度々、SNS上でキャストによる接客がどのように評価されるべきかについての議論があります。
私の持論は、キャストが偉いのではなく、お客様を楽しませることができるからこそ評価されるべき。ということです。
キャストをしているかどうかで優れているというわけではなく、相手に素晴らしい時間を提供し魅了することが重要です。一方的に話し続けるキャストや、会話が苦手でお客様とコミュニケーションを取れないキャストもいますので、その質は様々です。
キャストへの接し方については、
イベントには最初は見ることから始めると良いでしょう。
どのような客層がいて、どんな話がされているかを観察し、興味がある話題であれば参加する勇気を持つことが大切です。
私自身も複数のイベントに参加・開催していますが、常連客ばかりではなく初めての方も多くいます。
私が初対面の接客を担当することもあります(私に固定客がいない?ご冗談を……まさかね?)
イベントでは、キャストはRPや接客姿勢を保っているはずなので、その瞬間の会話ややり取りを楽しむことが推奨されます。イベント期間中のフレンド申請など、よりプライベートな交流は避けた方が無難です。
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キャスト側からすると、まず強調したいのは、
お客様に喜んでもらえることはキャストでなければできないという点です。
SNSでの楽しかった、満足だったというフィードバックによる達成感は、
イベントを主催する立場になって初めて理解できるものです。
特に金銭のやり取りがない場合、得られる評価はより純粋なものとなります。
キャストに向いている性格があると言われることもありますが、私自身が営業やキャスト向きではないと現実世界で言われ続けてきた人間であるため、性格診断で自分を決めつけるのは早計だと思います。
純粋に自分のやりたいことを追求し、訪れる人々に感謝しながら真摯に接客することからしか見えてこない世界があります。
目の前で客が去ってしまうことに悔しさを感じることもあり、
会話がうまくいかずに冷や汗をかきながら笑う時もあります。
それでも、接客を続ける価値は、
「ありがとう、あなたのおかげで楽しい時間を過ごせました」
そう言われることが、それまでの悔しさや焦りを上回るからです。
真に承認欲求を満たしたいなら、キャストになることが最善の道です。人
から感謝され、人のために一生懸命になれる、
泥臭いがまっすぐなキャストを目指すことも一つの良い選択かもしれません。
おわりに
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この文章を通じて、私が生きるメタバースについて3つのカテゴリに分けて語ってきましたが、どう感じられましたか?
ここ、メタバースでは外見や年齢などは関係なく、あなたの魂の価値だけが重要です。
大人になり、自分が「ああなってはいけない」と思っていた大人の背中を自分がしてしまっていると感じたなら、メタバースで自分だけの第二の世界を築いてみてはどうでしょう。
これはまるで新しい異世界転生を始めるようなものです。チート能力はありませんが、何か一生懸命に取り組むことを学生時代に戻ったかのように、または現実ではできなかったことに挑戦してみるのはいかがでしょうか?
メタバースは行動を起こすことに適しています。壁際でうずくまって助けを求めるだけでは、みんなが自己表現のために必死なので、なかなか注目を集めることは難しいです。表現を止めてはなりません。メタバースで生きることは、誰かのために優しい笑顔を持ちつつ、自分の足りない部分を補い、承認欲求を満たすための優しい荒野なのですから。