「主計に聞くお金の話」のレポート
2024年9月12日に金沢市の真宗大谷派の瑞泉寺にて「主計に聞くお金の話」という勉強会が開催されました。
主計というのは京都の本山から各地方教区に派遣されているお金のスペシャリスト。
つまり今回の企画は何かと難しいお寺業界のお金の話を、お寺業界のお金の専門家に聞こう、って話なのです。
ちなみに今回の講師の主計の村上さん、金沢教区に赴任早々に教区合併という大仕事に加えて、震災関係の種々の手続きでてんやわんや。
お話を伺うに並々ならぬご苦労があったとか。
金沢教区の一員として、そのご苦労に頭が下がる思いです。
そんな村上さんの自己紹介を皮切りに勉強会はスタートしたのでした。
村上さんはマジメ!そして早口!
今回の勉強会は事前にかなりボリューミーでしっかりした資料が配布されました。
会議や勉強会での資料の事前配布って一見当たり前のことに感じるかもですが、これがお坊さん業界では結構画期的。
少なくとも私は今回のレベルの資料が事前配布されたのって記憶にありません。
多分めちゃめちゃ手間がかかってると思います。
そしてその大ボリュームの資料をめっちゃ早口でしっかり説明。
量が量だけにサラッと流すのかと思ってたけど、しっかり説明。
内心「マジメか!?」ってツッコミながら聞いてました。
勉強会はもう終わったんだけど、この資料って見せてくれるのかなぁ?
多分、宗門内の人なら大丈夫だと思うので気になったら金沢教務所にお電話ですわ。
資料には事前質問への回答も
村上さんからのレクチャーのみならず今回は事前に参加者向けの質問募集がありました。
驚くべきは村上さんのマジメっぷり。
1行のみのざっくりとした質問に丁寧に丁寧に回答してくれてます。
この事前回答のおかげで質疑応答の時間がすごく内容の濃い盛り上がったものになりました。
村上さんの回答も的確なら参加者からの質問も本質に突っ込んだえぐった角度からのもの。
金沢教区における様々な課題が、お金の話を通して浮き彫りになっていくのを感じました。
勉強会を通じて見えてきたもの
ここからはちょっとマジメに感じたことをば。
金沢教区のお金のアレコレって京都の本山からの意向を強く受けているもの、って思い込んでいたんですけど想像以上に金沢教区の裁量の範囲が大きかったです。
具体的には各寺院が毎年納めている負担金の金額も金沢教区の裁量で決められてるものでした。
分担の割合云々の決定権って我々金沢教区の代表が持ってます。
なので金沢教区のお金のことで気になる点や改善してほしい点があったら、村上さんをはじめとする教務所職員に言うんじゃなくて、金沢教区の議員さんや各組の組長さんに言うのが正しいし、影響力もあるみたいです。
能登教区との合併も控えてお金のアレコレもこれから詰めていく作業が進んでいきます。
後になってから
「そんなこと聞いていない!」とか
「これって不公平じゃないの?」とか
「そんな事業にお金使うんじゃなくて、こっちに回してよ」とか言い出さないためにも、しっかりと各種の資料を読み込んで議員さんや組長さんと話をするのが大切なのだと感じました。
そして必要な資料は村上さんにお願いしたら、きっと作ってくれるはず。
ふうふう汗をかきかき、きっとびっくりするくらいマジメでボリューミな物を。