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突然の青森旅行に行ってきた① 新青森駅から歩いた先は

遅めの夏休み、今年は泊まりがけで山登りに行く予定にしていました。でも10日ほど前から念入りに天気予報を見ていると、どうも登る期間の天気が微妙な感じ。

私は、登り下りのきつさはある程度平気ですが、荒天で寒かったり景色がまるで見えなかったり、危険度が増したりする登山はしたくないと思っています。今回の同行者にはほぼ初心者というメンバーもいました。数日天気予報とにらめっこした結果、山に行くのはあきらめることにしました。

それでも休暇は休暇。どうやって過ごそうかとさらに数日考え、青森に行くことにしました。理由はいくつかあります。訪れたことのない県だったこと、ギリギリの直前でも交通+宿の割引パックがあったこと。そして前々からぜひ見たいと思って場所が青森にあったこと。

最終的には出発の前日に予約を入れ、慌ただしく準備をしました。元々は山登りするつもりの休暇だったので、たくさん歩く気満々で出発しました。

新幹線で新青森駅に着いたのはちょうどお昼ごろ。車内でお昼ごはんを済ませ準備は万端です。駅の構内には、ねぷたが飾られていました。

まず目指したかったのは、三内丸山遺跡。なぜかはよくわからないのですが、もう何年もずっとここに惹かれて、行きたいと思っていました。

旅行先を決めたのが直前だったので、アクセス情報などの事前確認ができていません。一度青森駅まで行ってからバスに乗るのかなと思っていましたが、Googleの地図を見ると新青森駅からの方が近そう。しかも徒歩約40分と出ました。

気温も、はっきり体感できるほど私の家のあたりよりも低くて動きやすそうでした。東京が35度ならこちらは30度、といったあたりでしょうか。

これは、歩ける。

荷物一式を抱えたまま、新青森駅から歩いて向かうことにしました。

こういうとき、大きめリュックは便利です。キャリーケースだと階段や路面のデコボコが気になり、長距離歩くのには適しません。リュックなら、背負ってしまえばあとは自分の足腰・体力次第。38Lのリュックをかついで歩き始めました。

他に徒歩で同じ方向に向かう人は皆無です。新青森駅から三内丸山遺跡まで歩こうとする人などほとんどいないのでしょう。

静かな住宅街を進んでいくと、玄関前に小さなサンルームをつけた家や、玄関が建物の前面からかなり奥まった場所にある家が多いことに気づきました。雪除け対策なのでしょう。家庭ごみを集める収集場もやたらと頑丈に作られています。冬場の厳しさが想像できました。初めての場所の街歩きは、こんなちょっとした発見が楽しいのです。

道はそのまま広い墓苑を抜けていきます。さらに歩いて、関東より気温低めといってもさすがに暑くなってきた頃、三内丸山遺跡の標識が目に入りました。

到着。遺跡はこの建物を抜けた先にあります。

最初の印象は、「広いっ!」

ここは、縄文時代に大規模集落があった場所です。発掘された建物や大きな柱の跡をもとに復元されています。だから、実際にこんな空間で、こうした配置で人々が暮らしていたのかと体感することができます。

何度も写真で見た風景が広がっています。感無量。

実際に建物の中に入れたり、太い柱を触ってみたりすることができるのも、よかったです。

こんな可愛い住居も、

天気のいい夏の日に訪れたということもあるのでしょう、こんな場所で暮らせたら心地いいだろうな〜と思いながら、リュックを背負ったまま歩き回りました。想像以上でした。来れて、よかった。

遺跡からは、青森駅行きのバスが出ています。さすがに疲れたのでそのバスに乗りました。新青森駅に向かうバスよりもかなり便数が少ないです。時間を確認しておいた方がいいでしょう。

青森駅に着いてからまたしばらく歩いて、宿にチェックイン。少し休んでから市内見学に出かけ、初日を終えました。


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Sampo(山帆)
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