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【要旨】#宇野常寛 著. #ひとりあそびの教科書. #河出書房新社 (2023)
序章 一人遊びの薦め
グローバリゼーションとコンピュータの発達が組み合わさった世界で最も大事になるもの・・・個個の想像力
【一人遊びの4つのルール】
・人間以外のものごとに関わる
・違いがわかるまでやる
・目的を持たないでやる
・人と比べない、見せびらかさない
第1章 街に走りに出てみよう
競技スポーツ :他の誰かに勝つことが目的になっている。
ライフスタイルスポーツ:身体を動かすことそのものを楽しみ、運動するこ
とそのものが目的になっているスポーツ。
第2章 生き物達に触れてみよう
犬や猫よりも虫が好きな理由・・・犬や猫と比べ、虫は人間と意思の疎通がで
きない。人間とはかけ離れた世界の捉え方をして、異なる法則のもとで生
きている。そこに魅力を感じているため。
・採って飼うよりも動画を撮る
より沢山の人に、特にかつての僕のような夏休みの小学生にカブトムシに触れてほしいと勝手に考えているため。
※p.85 逆説が多い。更に…しかし
第3章 一人で旅に出てみよう
いつも暮らしている街から離れることで、普段目にしないもの、耳にしないものに触れることができる。
p.104 金沢文庫駅にある横浜市立金沢動物園が登場します。
第4章 物を沢山集めてみよう
毎月買うものがあると、人生の楽しみが増える。
p.136 「ガシャポン」=「ガチャポン」=「ガチャガチャ」
第5章 ゲームでしっかり遊んでみよう
誰かがプログラムしたゲームを攻略するとき、目の前にあるゲームは一つだけだ。しかし自分でそのゲームの別の楽しみ方を発見しようと思ったとき、ゲームの楽しみ方は無限大になる。
→ ゼロから自分でゲームを作る。
映像を観るときもコンピュータという補助輪を外してみることが大事。
終章 もう一度、一人遊びの薦め
他人の物語を好きなのは、見ず知らずの他の誰かの考えたことが自分の中に侵入してきて否応なく自分が変わってしまう、世界の見え方が変わってしまうような体験が一番面白いと感じるからだ。
誰でも簡単にすぐに発信できる世の中は、人間の弱い部分、愚かな部分を増幅させてしまっている。
p.219 他の誰かに認められたい、と思って発信するならまずは既にみんなが話題にしているものに対して、なるべく単純な意見 (YesかNoか)を述べるのが一番手っ取り早い。しかしこうした皆の顔色を窺がった発信は、どれだけ沢山の文字や動画が発信されたとしても、全く世界を豊かにしない。なぜならば、これらの発信は「みんな同じ」だからだ。
人間は一人遊びを楽しむことで、他の誰かに認められるかどうかに関係なく自分がこの世界に存在していることをいつの間にか実感してしまう。
▶ 感想
上記と養老孟司 著. ものがわかるということ. 祥伝社 (2023) p.89にも記載があるが【組織の中ではマニュアル人間として振る舞い、別のところで自分を探そうとする。】を念頭に日日を過ごしていこうと思います。