「変わる」と願いが溢れ出す
「やっぱり、セッション後は目線が高くなります!これをこのままキープしていけたらなぁ…」
一見ちょっとネガティブにも聞こえる、この何気ないひと言。実は、このお客様がいらした当初の願いは、「首や肩の痛みがなくなって欲しい」というものでした。
それが、全身の筋膜を整える施術をしたことで早々に叶ってしまった。そこで、お客様の願いはすぐ次の段階へと移り、発せられたのが冒頭の言葉でした。
これまで何をしても変わらないと思っていたことが変わってしまう。
そんな奇跡のようなことを身をもって味わってしまうと、欲深く見えつつも「とても純粋な願い」が、人の心に溢れ出します。それはとても自然で美しいことだなぁと思います。
それでも、その願いがお客様にとってあまりに自然すぎて言語化すらできていなかったりすることもあるので、そんなときには、その「新しく芽生えた願い」をお尋ねします。すると、ちょっと照れながらも率直に教えて下さいます。
こうして、お客様のお気持ち(願いや感覚)とセラピストの施術(視点や技術)を出し合いながらセッションをしていく。すると、互いの緊張感もゆるんで、体の素直な反応を目にすることができる。その瞬間に立ち会うとき、いつも心が動かされます。