「懐かしいね」と言い合っても、私たちは違う記憶を想ってる
こんにちは、カリフォルニアの心理カウンセラー、Yukoです
私は現在カリフォルニアの公立学校でスクールソーシャルワーカー(カウンセラー・保健室の先生のような立ち位置)をしたり、オンラインで個人セッションをしたりしています。
私はカリフォルニアのベイエリア、というエリアに住んでいます。
先日、桜を見たくて
子どもたちを夫に任せ、
久しぶりにひとりで週末の朝から1時間ほどドライブをして
桜を見に行ってきました
そのドライブのお供に
たまたま見つけたこのプレイリストをかけて
週末の朝、ガラガラのフリーウェイを飛ばす
最高に気持ちよかったです
そして、ミュージックはアゲアゲなのに
音楽には泣く要素が全くないのに
なぜか泣きたくなりました。
懐かしくて。
その音楽が流行っていた時代を想い
その時の自分を想い
もう戻れないことを実感して。
私はこの音楽がまさに流行っていた頃
ブラックミュージックが大好きで
アメリカかぶれで、
ブラックミュージックのMVに出てくる女性のようなファッション、メイクやヘアスタイルを好んでしていました
付き合う男性も黒人男性がよかったです
ブラックじゃなきゃ男じゃないと思っていました
それが進み、
アメリカでアフリカンアメリカンの男性と結婚していたこともあります
元夫と一緒にいた時代は
アメリカのヒップホップライフ・ブラックカルチャーにどっぷり浸かっていました
愛読書、憧れの人は
山田詠美さんでした
今はヒップホップライフからはほど遠い場所にいる
小さな子どもたちの母親の顔をして生きているのですが
「あの頃」の音楽を聴くだけで
六本木に通っていたあの頃を思い出し
なんだか血が騒ぎ出すので不思議です。
プレイリストを聴きながら
ひとりで車をスイスイと
ひたすら真っ直ぐドライブしていると
無になって、
その当時のことを色々回想しました
この動画のコメント欄でも、みなさん
懐かしい
泣ける
あの頃の自分を思い出す
と書かれていて、ものすごく共感しました
(それを見て、また余計に懐かしさや切なさが増したりして。)
でも、それと同時に思うのは
みんなそれぞれの「あの頃」をおもっていて
「懐かしい」や「泣ける」という表現を使って
気持ちを表してはいるけれど
みんなそれぞれの「あの頃」を懐かしんでいるのであって
同じ想いや思い出を共有している訳ではない、ということ。
不思議な感覚ですが
同じ言葉を使って、同じことを言っていても
誰かと全く同じ体験を共有することはできないのです
誰かと
同じものを見て、同じものを聴いて、同じ場所にいたとしても
その人と全く同じ体験をすることはできません
同じ想いを共有することはできないのです
それを忘れた時に
「なんでわかってくれないの?」とわかりあえないことに苛立ちを覚えたりして、夫婦や恋人はじめ、近しい関係がギクシャクしたりします
人間関係で大切なことは、
例え夫婦であって、同じ時間を共有して、同じ場所に住んでいても
見えている景色や感じていることは違う、ということを忘れないことです
そして、同じになろうとしないこと。
誰かを自分と同じように感じさせようとしないこと。
完全に共感してもらおうとしないこと。
完全に理解しようとしたり、理解されたいと願わないこと。
このプレイリスト、ドンピシャで、
懐かしくて泣きそうになって、
ひとりでドライブする時にかけるには最高なのですが
Lil Jonがいイェー!と言う声に、ついついテンションを上げられてしまい
ノリノリになってしまうおかあさんの姿を子どもたちに見せたくないな、とも思ったりして笑
ここはアメリカ。
子どもを守るためにも
ヒップホップを車で爆音で流すライフスタイルからは
できるだけ遠く、離れていたい
まわりに誰もいない、ひとり。
子どももいない。
朝のドライブ。
目的地はギラギラした深夜の六本木ではなく
週末早朝の桜の木
全くギラギラしていない、平和な世界にいながら
若かった過去の、ギラギラした音楽を結構な音量で流しながら
爽やかな朝を楽しむのは最高のラグジュアリーでした
「あの頃ブラックミュージック・カルチャーが大好きだった」みなさん
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