名前コンプレックスと名前の由来
「優しい子になるように。それが名前の由来だよ」
幼少期に聞いた、名前の由来はたったそれだけで
名前の由来の文字数が少なくて、簡単すぎる!
他の子はちゃんと、漢字の一文字、一文字に意味があるのに
どうして私だけ、こんな簡単なんだ!
「優子」って名前は古くさいし
ありふれているし
もっと違う名前がいいな・・
そんな風に思ったことは何度もあったなぁ。
「あの人、優しいね」
「優しい人が、好き」
どんな会話にも出てくる「優しい」って言葉は
今までの私には、すごくチープに聞こえていたし
とりあえず、言っとこう。
みたいな、手軽な言い回しの言葉にも感じてて。
まるで「優しい子」の名前まで
軽く感じられるような感覚になってるときがあった。
ほんの、1週間前までは。
今は、「優子」って名前が愛しいし、すごく、誇らしい。
そう思えるようになった、理由は二つ。
一つは、初対面の女性が、名前の由来を教えてくれたから。
その人の名前も、私と同じ「優子さん」。
彼女は教えてくれた。
「優」は人の憂いに寄り添えるような人になれるように。
「子」は終わり(了)と始まり(一)を表すから、始まりから死ぬまで優しさで終わりますようにって意味だよ。
名前の由来の文字数が多い!
ちゃんと、漢字の一文字、一文字に意味がある!(笑
・・・しかも、なんか、めちゃくちゃいい由来やん・・って感動して
幼少期からコンプレックスにも近い思いが
一瞬で打ち砕かれたんだよね😂
(とても単純思考。笑)
二つめは、「優しい人」の定義を自分の言葉で表現したから。
今の私にとって「優しい人」の定義は
「善悪でジャッジせず、いつも今の私を認めて、受け入れてくれる人。
だけど、誰かを悲しませたり、自分で自分を傷つける言葉や行動をしたときに叱ってくれる人。」
「優しさ」って一言で言うのは簡単。
でも、その言葉に込められた想いは、いろんな側面があって
人によって、全然意味が違うんだよね。
私の優しさの定義だって、これから変化していくだろうし
視点が増えるたびに
いろんな形の優しさを感じるようになっていきたいな。
「優しい子になるように」
簡単だけど、表面では計り知れない、優しさの定義。
定義が進化するたびに
名前の由来を、自分で深めているような
まるで「優子」って名前も一緒に成長してるみたい。
34年生きてきて
優子 ってすごく、いい名前だなって
心から思えるようになったし、誇らしい。
そう思える自分も、すごーーく好きになった出来事でした^^
名付けしてくれたおばあちゃん、素敵な名前をありがとう。