見出し画像

Wellington

風の街、ウェリントン。期待を裏切らず強風です。
クリケット観戦に向かう旦那さま。
ウェリントンは何度も来たことがあるけれど、今回ほど時間を取ったことはなかったので、とりあえず初日は街歩きガイドツアーと、近場をハイキング。二日目はちょっと遠出してハイキングしました。
ガイドツアーでは今までよく知らなかったウェリントンの歴史や、建物や、人物などの説明を受けながら、初めて歩く通りにも行って楽しかったです。

鋪道に嵌められた真鍮のサイン。Te Araroa New Zealand's Trailと書かれている。両側には登り下りの矢印も書かれている。
ニュージーランドを南北にぬける3000kmの長距離トレイルのマーク。

数十年前に比べると、マオリ語の表示が増えてるなぁと感じます。国民の約18%が自身をマオリと認識しているそうですが、マオリの文化はニュージーランド人全体のアイデンティティー形成に一躍買っていると、私には感じます。
マオリと英国の文化を上手に融合しているように、一見みえるニュージーランドですが、色々な問題があるらしく、つい数週間前に国会議事堂の前で大規模なデモが行われたそうです。今は静かですが。。

いろんな国に行くと、比較で色々考えさせられます。カナダ旅行のガイドさんが「どの国も問題ってあるからね。」と言っていたのを思い出します。

この世界に「楽園」は存在しない。

とはいえ、ニュージーランドで人生の転機を得た私にとって、「天国に一番近い国」かもしれません。

ウェリントン中央駅から電車で15分、住宅地の裏手にあるMt Kaukauに登ってみました。ルートに入った途端大きなシダが生い茂って、ジャングル感ハンパない。これこれ、こういうのが見たかった!

大きなシダの木の葉が広がっていて、日光が透けて見えている。
ニュージーランドの森には木のように大きく育ったシダが鬱蒼としている。

住宅地のそばなので、犬の散歩やジョギングしている人達にたくさん会いました。

トゥイ(Tui)という喉に白い羽根のある鳥ちゃんが結構近くまで飛んできてくれました。あと、尾羽根が扇子のように開くファンテール(Fantail)にも出会いました。

頂上でのんびりしようと思ってましたが、強風で早々に退散。
空港に降りていく飛行機を何機も見ました。常に強風のウェリントン。パイロットの方、尊敬します。

翌日は土曜日、晴天。夏真っ盛り。日焼け止めを塗って出掛けます。今日はバスで一時間くらい離れたカピチ海岸(Kapiti Coast)と言う所で、エスカープメント トラック(Escarpment Track)に挑戦して来ました。10kmほどのルートですが、最初がきつい登り、そしてきつい下り。後はなだらかに下りですが、2箇所吊り橋もあり、高所恐怖症の私には結構なチャレンジ。

右手に下がっている緑に覆われた急斜面。木製の階段が延々と続いている。左手は青い海が広がっていて、奥に半島が見える。海岸線には電車の単線と道路が見える。
登りよりさらに急な下り。コケたら線路まで真っ逆さまに落ちていきそう
緑の生い茂る崖に掛けられた鉄製の吊り橋。20mほどで、人一人通れる幅。
こーんな吊り橋。左右を見向きもせず「ネパールのより、マシだから。」と、唱えながら早足で通過。最大重量5人までのサインあり。
青空と青い海が広がっていて、左手には緑の急な丘。遠くに半島が見える。手前には羊のマスコットが、記念写真風に写っている。
ルート上の頂上での一枚。本当の山頂は個人所有地のようで、入れません。羊がもぐもぐ草をはみながら見下ろしていました。

この頂上でたまたま会ったオジサンに「地元の方ですか?」と聞くと「うん、まぁローカルかな。仕事でウェリントンにいるけど、家はクイーンズタウンだよ。」と。
良いところですね!!というと、「仕事が嫌になったら帰るよ。ウェリントンは天気も良くないし、ちっとも良いところじゃない。」と、こんないい天気の日に言うので、笑ってしまった。
南島のクイーンズタウンに比べると、ウェリントンは気候も街も、全然違うので、好き好きがあるのかもしれない。
私のように大都会で育った人には、都会的な生活と、ちょっと出ればすぐジャングルハイキングができる、自然も豊かなウェリントンは、結構素敵なところにも思えます。

週末だったせいか、かなり多くの人とすれ違いました。マオリの旗をはためかせながらゾロゾロ降りてきたごっつい男の子達。地元のラグビークラブのトレーニングでしょうか。

おしゃべりしながら走っている人達。そのうち何人かは何周もしてたり。元気だなぁ。犬連れの人も何人かいました。

背負子に小さい子供を乗っけて歩いているお父さん。泣かれていたので「アイスクリームが必要かもね」と言うと、「そうかもね!」と笑ってました。

ゆっくり歩いていたのに、割と早く完歩でき、バスを待っている間にりんごを頂きました。そういえば時刻表を写真に撮っていたな、と、スマホを取り出した瞬間、道の向かいにワラワラとおかしな自転車のグループが現れました。
仮装してたり、自転車もママチャリだったり。ワイワイ言いながら歩道橋を渡って、消えていきました。
なんともニュージーランドらしい、ウェリントンの休日の一コマでした。

通りの反対側の道から数十人の自転車に乗った人がバラバラと向かって来ている。周りは大きな囲まれた林。
なんか楽しそう。

今回もnoteで見つけた方の投稿を参考にしました。サンさん、ありがとうございます。


いいなと思ったら応援しよう!