Falmouth
二日間かけて、Falmouthを挟んで西と東の海岸線SouthWestCoastPathを歩いてきました。
初日は一日中霧雨で、写真も4枚しか撮らなかった。そのうち一枚はバスの写真、そしてもう一枚は地元タクシー会社の番号の写真。ひどい。。。。
コーニッシュと言う、ゲール語に属する言語があります。母語として話す人はもういませんが、コーンウォールでは色んなところで見ることができます。
昔から住んでいる人は自分達を「ブリティッシュ」というより「コーニッシュ」だと認識していることも多いようです。
さて突然ですが、脱水症状になった事はありますか?
私はキプロス島の山で、あと10mで水があるにも関わらず、体が全てをシャットダウンしてしまい、座ったまま動けなくなったことがあります。
そんな怖い経験も喉元すぎると忘れてしまうのが私。中東の山でも充分な水を持たずに登り始めてしまい、途中で引き返しました。まぁ、あの時は他にも理由があったんですが。。。
で、今回。気温は25度くらいですが、イギリスの日光は刺さるような痛さがあります。多分乾燥しているせいじゃないでしょうか。ビーチリゾートが続くルートで、途中、水を頂けるところがたくさんあるので、500mlのペットボトルを一個持って出かけました。
トゥルーローからバスを2本使ってスタート地点のポートルーへ。朝日のサンサンと降り注ぐホテルのテラスから小さな漁村の海を眺めながら紅茶を頂いてから出発。
ガイドブックによると6時間かかるルートです。最初の区間はハードとありましたが、気分がいいので、サクサク歩けて自分でもびっくり。
最近ポッドキャストで聴いたTakramRadioの番組の中で、日本舞踏家の方が「歩く事」を話されていて、「日本人的な歩き方」というのが、とっても興味深く、「尾てい骨を押し出すようなつもりで~」って、想像しながら歩いていたからかも知れません。
丘の上を歩き、ビーチに下って、また丘の上に登る、といったルートでしたが、ビーチは軒並み満員でした。ちょっと来にくい所だと思うのですが、海の色と白い砂浜、そして太陽が人々を惹きつけるのでしょう。
犬の散歩の人にもたくさん会いました。
コーンウォールは本当に美しい所です。
イギリスでは、デボンに住んでいるというと「One of the best places in the world!」と言われて羨ましがられます。コーンウォールも同様です。
日本では都会に住むほうが良いイメージがありますが、イギリスでは田舎生活のほうが魅力的だと思われていて、定年退職後に移り住んでくる人も多いです。
お昼にハルミチーズのサンドイッチを半分こして食べ、(昨晩ギリシャ料理だったのに、また!)割とゆったりした丘を登ったり降りたり。
途中、戦時中に作られたコンクリートのバンカーがありました。近くの街Falmouthが標的になるので、その目くらまし作戦用に建てられたものだそうです。
地図を見ると、最後の岬を回ったらすぐ船着き場で、本日の歩き終了! 気分が軽くなります。
タイミングが悪く、水の補給が出来ないまま随分歩いてしまい、途中でフラフラ、クラクラする感じもあり、旦那さまの水を分けてもらったりしながら、歩いていました。もうすぐ終わり!と思うとホッとしました。
が、全然終わりませんでした!!
なんか海岸線がクネクネしていて、さらに小さな丘もあって、岬を超えてから、たっぷり一時間は歩きました。水、水をくれー。
簡易のフェリー乗り場に到着。日陰のベンチに腰掛けて待つこと30分。なんとなく気分悪い。
ここも2隻のフェリーを乗り継ぐので、Falmouthの町でイートンメスヴァニラアイスクリームにたどり着くのに、さらに数十分を要しました。
(私とした事が、おやつも持たずに歩いてました。なので、そこいらに生えているブラックベリーをつまみ食いしていました。)
電車でトゥルーローに戻り、宿でシャワーを浴び、水もガブガブ飲んだけど、なんとなく気分が良くないまま楽しみにしていたインドカレー屋さんへ。
食欲はあるので、バグバグ食べて、ジュースをいっぱい飲んで就寝。
翌日はサッサと帰宅したものの、体中が疲れて痛くて、洗濯機を回しただけで、何もせずグダグダ過ごしてしまった。お天気だったのに。。。
普段、運動しないのでグッタリするのは当たり前なんですが、この疲れよう、水分不足のせいもあるなと自己診断。水は重要と、再確認。
なんとか無事コーンウォールを終了しました。SouthWestCoastPathも残すところ3日分。この夏中に終わらせると、旦那さまは意気込んでいるので、また近いうちに、レポートできるかも知れません。次はドーセット州のジェラシックコーストです。楽しみです。