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Wellington part2

クリケットは、一試合を最長で5日間プレーするというゲームです。「最長で」という所がみそで、短く終わってしまう時もあります。
ウェリントンのテストマッチ、NZ vs England戦は3日で勝敗がついてしまいました。残りの2日、どう過ごそうか?我が旦那さまのような、途方に暮れたクリケットファンが街の至るところで見られました。

強風過ぎて屋外ではあまり楽しめないので、私はウェリントン博物館に行ってきました。なかなか面白かったです。
同時に開催されていた展示、中華系ニュージーランド人Bev Moonの編み物で造られた飲茶テーブルは、中華系住民の苦しい歴史と一緒に展示され、感慨深い物になってました。

とっても美味しそう。

国立図書館内の美術館にも行ってみました。国会議事堂(蜂の巣のニックネームで呼ばれている)の向かいにあります。
広いホールには何点もマオリ作家の大きな作品が飾られていて、見応えあり。さらに、暗く保護されている部屋で、ワイタンギ条約と女性参政権運動の署名の原本を見ることができました。
ワイタンギ条約は、ニュージーランドの歴史において非常に重要ですが、本物を見ると真に迫ってくる感があります。
また、ニュージーランドは女性参政権が世界で一番早く認められた国ですから、グルグル巻き物になった署名は、世界的にも意味のあるものだと思うと、感動です。

暗い部屋にあるガラスケースの中に、長い巻物の一部が開かれて納められている。縦になって展示されている。
1893年 Women's Suffrage Petition

ウェリントン最終日は、旦那さまと電車に乗って再びカピチ湾(Kapiti  Coast)へ。川沿いの遊歩道を歩いてきました。駅から川へ出るところ、そして教えてもらった喫茶店の場所がわからず、延々と強風のビーチを歩き、流石に疲れました。

海岸の風景。地平線に向かって右手は波打ち際のライン、真ん中と左は砂浜。遠くに丘が見える。砂浜は風紋が出来ている。
こういう風景、ニュージーランドっぽい、と思う。

川沿いの遊歩道への出方がわからず、住宅地でウロウロしていた時は、自宅ガレージで何やらやっていたおじさんに聞くと、「おお、行けるよ。そこの家を通り越したらすぐ右に道があるから。」と教えてもらいました。サインがあるわけでも無いので、あっさり通り過ぎてしまいましたが、よくよく見るとけもの道みたいなのが有りました。

もういい加減、喫茶店を見つけられなくて、(それどころか、自分たちが地図のどの辺りにいるのかも見当つかなくなって)困っていた時も、偶然通りかかった女の子二人に声をかけると、「自分達も同じ方向だから、一緒に行きましょう。」と連れて行ってくれました。住宅地を数百メートル歩くとコンビニとパブとレストランが並ぶ通りに出て、なんかびっくりしました。

それにしても地元Kiwiの親切心に感謝です。
私には彼らは天使に見えました。

ちなみに川沿いを歩いている時に、サインの良し悪しをチェックしている、ママチャリに乗ったお姉さんにも会いました。「3ヶ月後に来て。もっとわかり易くなってるはずだから!」と言ってました。
もし行かれる方、ウェリントンの郊外、おすすめです。

テーブルに手のひらひどのシナモンロールが置いてある。その左手後ろに羊のマスコット。右手奥には2つに切ってバターが塗られたスコーンがみえる。
喫茶店The Hangerのシナモンロール。美味しかった。


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