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Herring Festival

ハロウィンが終わって、ガイフォークスも過ぎると街が一気にクリスマス商戦に突入します。まだ11月中旬だというのに、スーパーマーケットにはクリスマスツリーが飾られ、お酒のまとめ買いがお得になるキャンペーンが打たれたりしております。
そんな中、お天気がまぁまぁ(雨じゃないという意味)なので、近所の村で開催された"Herring Festival(ニシン祭り)"に行ってきました。

結論から言うと、枯れ葉の美しい秋のハイキングが楽しかったな、と。

Clovellyというこの村は、北デボンでは有名な観光地で、年間を通じていろいろなイベントを催しています。パッと見、他の村と同じような漁村ですが、村全体が一人の地主の所有になっていて、住んでいる人はすべてテナント。そのため、地主の都合で色々出来るので、入村料を取っています。

狭くて急な、石畳で出来た坂道が海まで続いているのが有名なんですが、観光客のボリュームを考えるとメンテナンス費が半端じゃないんでしょう。今チラッと調べたら大人一人£9.50だって。高っ!
財布の紐がめっちゃ固い旦那さまは「歩けばタダだから」と言って、一番近い無料駐車場に車を止めて、そこから歩きました。片道2時間。

落ち葉で埋まっている山道。大きな木が並んでいて、無数の枝が道に覆いかぶさっている。
ちょっと日が差した時に撮った写真。

過去にも歩いた事が何度かあるので、ぬかるみを想定していましたが、意外とひどくなくて、歩きやすかったです。
落ち葉が一杯できれいでした。ガサガサ音がするのも楽しい。ただ、岩とか根っことか見えないので、気をつけながら歩きました。

丘の上からの写真。木々が丘を埋めていてはるか眼下に小さく漁村と港が見える。奥は海と曇空。
目的地が見えてきました!

前回行ったとき食べた、グリルのニシンサンドイッチや、酢漬けのニシン、スモークのニシンなどを、夢見ながら歩くこと2時間、とうとう村に到着!

真っ白い壁の家々が石畳の道を挟んで並んでいる。
村のメインストリート。雨の日は滑るのでかなり危ないです。
港を見下ろしているところ。手前の道には犬を連れたカップルと、傘を杖にして歩いている老夫婦が居る。下の桟橋に小さくテントが並んでいて、人々が歩いているのが見える。
急な石畳をゆっくり降りていきます。

桟橋の上に並んだテントをまずチェックしてみました。ローカルのサイダー(りんご酒)や工芸品の出店でした。地元のバンドが音楽も演奏してました。パブがクラムチャウダーを売っていて、長蛇の列ができていました。

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「前回よりも人が少ないね。」なんて言いながら、ライフボート(RNLI)の建物へ。ここではボランティアのおばさん達が手作りのケーキを売っていて、お茶と一緒に暖かい建屋の中で頂けるのです。

水は引いているので船が2隻鎖で繋がれて泊まっている。古い家が立ち並んでいる。丘の上にも家が重なるように並んでいる。両側から林の丘が迫っている。
桟橋の先から見上げるとこんな感じ。

「で、へリング(ニシン)はどこにあるの?」と、紅茶で一息ついた旦那さまがボランティアの方に聞いてみると、「どこにも無いんじゃないかしら?今日は全然釣れなかったみたいだから。」って!!

へリングフェスティバルなのにへリング無し!!!!

結構ショックでした。お腹を空かせて2時間歩いて来たのに。。。。。本当に、ありえない。
旦那さまはジャムとクロテッドクリームの載ったスコーン頂いて、とりあえず満足したようですが、私はまだ空腹だったので、今来た坂道をゆっくり登りつつ、「Hot Pasty」のサインの出ているお店に吸い込まれて行きました。最後の一個を買って、もぐもぐ食べながら石畳を登ります。本当にショックです。

短くなった日差しを感じながら、来た道を戻ります。なぜか何十羽ものキジを見ました。「今日はニシン祭りじゃなくてキジ祭りだったな」と、尾を振りながら逃げていくキジを見ながら苦笑してしまいました。

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