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「BLEACH」に見る詠唱
私は「詠唱」が大好きだ。
高知と言う場所は今でも陰陽師の末裔である「太夫さん」が存在しているお土地柄だ。そういう地域性のためかもしれない。
沖縄のユタ、恐山のイタコほど有名ではないかもしれないが。
なんなら高知でもあまり有名ではない。
「詠唱」と言えば「BLEACH」
最近では「BURN the Witch 」の
アニメの動画では詠唱を大げさに表現しているので、今一つ受け入れがたい面がある。
詠唱は淡々と行うほうが個人的には好みだし、実際淡々と行われる。
ちなみに高知では。「いざなぎ流」と言うのが現存する太夫さんの流派である。
今でもいるのか?と言われたらいる。
最近出会ったお坊さんのお父様が太夫さんらしい。
いわゆる陰陽師に相当する父が息子が仏道に入ることをなんのためらいもなく後押しして、その息子は僧侶でありながら、神道に関わる禰宜としての太夫を継ぐかどうか考えているらしい。
日本はいい国だ。
これは太夫さんに密着した方の出版した本である。
これは祖父に当たる人が太夫さんだった方の話をコラムで紹介している例である。川奈まり子さんもいずれ、私の別投稿の「怪談師さん」で取り上げる。
他の方のコメントから気づいたのだが、「おまじない」はもっと一般的。
下は雷を怖がる子供に歌で聞かせる「詠唱」と言える。
そして、「詠唱」といえば有名なこの歌。
スカボローフェアはサイモンアンドガーファンクルで有名だが、もともとイギリスにあるフォークソングとのこと。(知ってたって?ごめん)
これは私見だが、「詠唱」とは「自身がある契約を結んでいることの証明」と「存在であれ、エネルギーであれ、呼び出し使役するための『鍵』」だと考えている。
陰陽師の世界では使役されるのは「式」と呼ばれる人工の、もしくはかつて生命を持っていたが失われたいわゆる「霊」である。
こう書くと何か誤解がありそうなので、英語で「spirits」と呼ばれる存在と言ったほうがいいかもしれない。(「精霊」と訳されることが多いと思う)
BLEACHの世界では、「詠唱」を行って発動する術式を「鬼道」と呼んでいる。
「鬼」とは中国では「霊」(こちらは死霊だが)のことなので、おそらくそういう意味合いで「鬼道」と呼んでいると思う。
ちなみに正確に詠唱できなければ発動しないものもあれば、適当に詠唱してもなにか起こることもある。
詠唱が簡単なものもあれば、終わるまで何時間もかかるものもある。
一緒にするのはどうなのと言われるかもしれないが、「ちちんぷいぷい」「ビビディバビデブー」「アブラカダブラ」などが短い例、
いわゆる「お経」や「祭文」は長い例。
ものすごく雑に説明すると、パソコンでネット検索は誰でもすることだと思うが、プログラミングは誰でもできるわけではない。
検索は適当なキーワードでも何かひっかかって表示するが、プログラミングは文字一つ間違えても動かない。
大事なもの、扱いが大変なものほど厳重で複雑な鍵をかけるのは当然のことだ。
逆にどうでもいいものは、大した鍵もかけずに保管して、誰かが持っていっても「使う人が使えばまあいいか。」とあまり気にしないこともある。
考えてみたら例え話でパソコン出さなくても上の文だけでよかった。
また、「詠唱」は複雑であるほど発生する事象は大きなエネルギーと指向性を持つ。なので熟練した経験のある存在が行うのが妥当である。
4歳の女の子がユンボを使ってたら、たとえ上手に穴を掘れていてもだれかが必ず止めるだろう。
いい例だなと思ったのでユンボにも色々ある。
浚渫船はユンボじゃないだろと言われるかもしれないが。
同じ機能、同じ構造でも大小がある例として出した。
つまり、「詠唱」によって発動する「術式」にも大小はあっても、根源的な構造部分は同じなのではないか、と言いたいのだ。
極めて当たりまえだが、呪文は指向性を誤ると大変なことにもなる。
例えるなら富士山頂のゴジラを迎撃しようとして、インファント島に弾道ミサイルが飛んだら大変なことになる。
温和なことで有名なあの巨大な蛾もさすがに怒って飛んでくるだろう。
(本体は核ごときでは死なないと思うが、双美人が無事ではすまない。)
なぜこんな変なたとえをしたかと言うと、
複雑な現象を起こす「詠唱」は反動も大きく、しかもその反動は即時に起こる。
なので慎重に方向性を間違わず行う必要、また使役する必要がある。
この反動は意志を介さず自動で起こることもある。事の大小に限らず、反動は起こる。
物理的な世界で、また物理学でも最初に習う「作用反作用」の関係である。
しかも増幅することもある。
もし実世界で弾道ミサイルが使用された場合、自動の迎撃システムが発動することがある。このシステムはONにしてしまえば人間の意思を介在しない。迎撃のみならず、反撃のプログラムも書きくわえておけば、誰かが止めない限り自動的な戦争が起こる。
こんな事実を書きたくないのでゴジラとモスラにしたのに、結局書いてしまった。
延々書き連ねたが「詠唱」「呪」の世界でも同じだと思う。
「呪」と書きたくないので「祝(はふり)」にしたいが、はふりは意味が違ってくるので仕方がない。
ちなみに「祝」は「ハッピー!♡」とかいい感じの言葉ではない。
災厄を免れるための儀式を行う存在と言ってもいい。
もちろん災厄を逃れたら「ハッピー♡」に違いないので、ハッピーパリポーフェスティバル❤フー!!でもいいかもしれない。
こだわった私が馬鹿なのだ。
しめすへんに兄。ちなみに兄の字の成立は
ありがたいことに「しめすへん」の意味も書いてくれていた。(ネット最高!!)ページが長いので切り取らせていただいたが、原文はこちら。
しめすへんの成立は下で紹介するブログに詳しく書いてくださっている。
なんだか、何を言いたいのか自分でも分からなくなったので、とりあえずここで置く。
いざなぎ流については、地元でもあることだし、またちゃんと紹介したい。