乳がんの記録（術後4日目）〜入院生活に飽きてきたら♯151

入院生活5日目。
朝一番に主治医の先生が来てくれた。
週末、看護師さんからは「週明けドレーン抜くって先生が言ってはりましたよ！」と言われたので、てっきり今日だと思っていたが、先生曰く「水曜に管を抜いて、木曜に退院かな」とのこと。ま、まじか！
入院初日、看護師さんに退院計画を相談した時、「早く退院したい」と言うと「火曜日に退院できるよう計画してみます！」とおっしゃっていたので、そのつもりでいたが期待が外れた！
先生に、「退院が早くなる可能性ってないですかね…」とダメ元で尋ねてみると、「ドレーンに入ってる液を見てやけど、明日もしドレーンをとれたとしても、それでも早くて退院は水曜日かな」と。
わずか1日、されど1日。
入院生活に飽きた身からすると、1日でも早く家に戻りたい。

が、しかし！
退院するとまた日常に戻るのか…
と日々の光景が頭によぎる。
子供らの世話に家事、そして仕事（春先までは休職だけど）。今の環境は決してベストでは無いけれど（毎晩、両隣の婆さまたちの呻き声や怒鳴り声が聞こえるし😅）
でも、今みたいに家事育児もせず、時間が自由になることなんて滅多に無い。幸い体も頭も今は動く。

だったら四の五の言わず、今しかできないことをやろうと切り替える。

ちなみに、気がついてしまった。
Voicy、Prime Video,Tver、Audible普段はいっぱい見たり聴いたりしているのに、入院生活中は全然視聴していないことに。
というのも、いつもは家事と移動のお供にながら視聴しているのだが、入院生活中は一切家事も移動もない！
裏を返せば、どんだけ毎日家事の時間が多いねん！とも言い換えれるが…
今はせいぜいゴハンを食べる時くらいくらいしか「ながら視聴」の時間がないので色々視聴したいコンテンツはあるものの、追いつかない。
ガッツリ娯楽に集中してもいいんだけど、なんか勿体無い気がして。
なので、今日は、「自分の学びに…」と買ったものの長らく積読になっていた本を朝から黙々と読んでいた。

①敗者のゲーム
読了。
金融の分野に私は興味が持てないんだな、と改めて自覚する…

②『世界標準の経営学』
今回持ってきた十数冊の本の中での本丸。入山章枝先生の『世界標準の経営学』。なんと800ページオーバー。あまりの分厚さにこれまで読む気が起こらなかったが、読み始めてみるとめちゃおもしろい。
入院生活中だけど、この知的好奇心がそそられる感覚がたまらない！

ほんと、こんな1人時間を十分すぎるくらいに持てる機会なんてなかなか無いんだもの。
個室料金毎日かかっているが、これも一種のワーキングスペースと考えてみる。
そりゃ、ネガティブスイッチをオンにしてあれこれ考え出したら、これから始まる治療の副作用、手術の後遺症、あと再発に対しても、恐怖心や不安を感じる要素はいっぱいある。失った胸に覚える違和感も完全に乗り越えられたわけでは無い。でもそんなこと、こんな殺風景で、喋り相手もいない病室で嫌だ、怖い、辛いなんて考え出したら、気持ちが悪化するに決まっている。
先に起こりうることを見込んで、情報を調べること、対策を打つことは大事。
でも、今、痛みや辛さが無いのなら、将来感じるかもしれない不安や恐怖心といった感情まで先取りしないことがメンタル維持に大事だと実感した。

今、身体が元気なら、好奇心がそそられてワクワクするものに時間費やす方が、気持ちにハリが生まれるし「治ったらあれしたい、これしたい！」って前向きな気持ちになれる。
早く家には帰りたいけど、今だからこそできること、ワクワクすることに残りの入院生活は集中しよう！！！

本日の記録。
リハビリ室にて軽い運動、そして右手を使った細かい動きをトレーニング。
リンパ浮腫防止についての説明を受ける。
リハビリの作業療法士さんが、すごく聴き上手な人なので、楽しい。
体調に関しては、昨日から口内炎ができている😭上唇、下唇両方に複数😢
泣きそうなくらい痛いけど、こういうマイナートラブルが今のところ口内炎程度で済んでいるのはありがたい。
そして今日は看護師さん、作業療法士さんそれぞれに「無理な動作をすると傷口が裂けて再手術になるからね」と念押しされる…まじでいやだ。
毎日、病棟の窓から見える大文字を見ては、また登りたいななんて思っているけど…退院後も安静に、大人しくしておきます…