大学教員の読書術~Google Scholarを活用して論文を読んでみよう
前回の記事で、やっぱり原著を読むことが大事だと改めて感じている話を書きました。今回も似たような話です。今日は書籍ではなく論文についてです。
以前どこかで,論文を読むのが最強のコスパリーディングみたいなことが書かれていました。世に出回っている新書なども、もともと論文に書かれていたことが一般的にも読みやすいように書き下されていることが少なくない。なので、論文が読めるなら論文に当たるべきだという話でした。私も全く同感です。
今や論文は『Google Scholar』で検索でき,その場でPDFダウンロードできるものも多いです。ひと昔前までは論文は外部の大学図書館等から取り寄せたり,場合によっては自分で出向いていって複写させていただいたりと,入手が大変でした。
その頃からすれば夢のような時代です。(読まなければならない論文が格段に増え,全般的にとっ散らかってる感もあるのですが。)
google scholarに気になるキーワードを入れて検索するだけでいいんです。(注: 通常のgoogleの検索ページではなく、google scholarの方です)
Google Scholar(https://scholar.google.co.jp/)
検索ワードはなんでも構いません。心理学とか、臨床心理学とか、不登校支援とか。でもあんまり大きなワードだと大量に出てきて選ぶのが大変なので、こんなのあるの?と少し心配になるくらいのキーワードとか、複数のキーワード入れて絞り込みかけるといいです。
検索するといっぱい出てくるので、まずは出版年と引用数あたりに着目されるといいと思います。引用数は他の論文等に引用された数のことで、他の多くの研究者がその論文を読み、参考にするなどして言及してるということです。
あと、今回の記事の趣旨では肝心なことですが、すぐダウンロードできるPDFが付いているかどうか。
Google Scholarについては、たくさん解説サイトがあると思いますので、今回はまずはそういうものがあるという紹介で終わります。ぜひぜひチェックしてみて下さい。