行動して見えた未来 止まっていた時計が動き出した瞬間
こんにちは!トラベルクリエイターのYukoです!
これまで9年半という期間を同じ会社で過ごしてきた私ですが、2025年2月より世界一周の旅へ行く決断をしました。決断をするまでに色々な葛藤があったので、本日は私の人生が変わり始めたきっかけについて書いていこうと思います。
え、来週からですか!?
関西から関東へ異動してきて1年経った頃、私が上司に向かって放った一言だ。週明けに出社して、面談に呼ばれたときに告げられたのは異動の知らせ。私の勤務する会社では定期的に異動があるが、告げられてから実際の異動は、引き継ぎ込みで最短約1週間。長くても2週間。とてもいきなりだ。
2022年の4月の出来事だった。それまでに経験したことのない部署に、来週からいきなり配属されるというのだ。業務の違いは軽い転職レベル。不安しかない。
配属されてからというものの、もともとやりたかった業務でもないし、土日休みでも無くなった。家族や友人と休みが合わず悶々とする日々。とても後ろ向きな毎日だったが、それは突然変わりだす。
キャリアアップを目指して
職場の方は両親世代の方が多く、私を娘のように可愛がってくれた。今までは同年代が多かったが、職場の雰囲気もガラッと変わった。
優しく何回も指導してくださる大先輩のもと、私も前向きに業務に取り組んだ。1年ほど経った頃、後ろ向きだった私はいなくなり、仕事が楽しくなっていた。
「そうだ、資格試験に挑戦してみよう」
そう決意した私は早い。予備校のパンフレットを取り寄せ、即申し込んだ。
申し込んだ試験は「宅地建物取引士資格試験」
合格率は15~17%、本気で取り組む必要がある。そして年々難易度は高まっているらしい。周りには一発合格している方が多く、本気でやったら合格できるだろうという甘い考えもあった。
今までだったら独学を選択していたかもしれない。だけど、私には時間がない。この時には世界一周をしようと決めていたものの、出発時期は明確ではなかった。年齢やキャリアを考えると、とにかく1回でパスしたかった。
大SNS時代、無償でいくらでも勉強できることは知っていたが、それでも自己投資は時間をお金で買うことだと思った私はここにかけることにした。
仕事終わりに、何冊もの教科書を持って予備校へ行く。100人規模の大教室でいつも前から3番目(チョークの粉が飛んでこない、且つ黒板が見やすい位置)のお気に入りの席につき、先生の言葉を一言も漏らすまいと食らいついて勉強した。アーカイブ学習教材もあったため、理解が進まないところは自宅で予習復習をした。
仕事終わりは机に向かうことも辛かったため、朝5時に起きて勉強した日もあった。続けること6ヶ月。ついに試験本番がやってきた。
とても緊張して早めに会場に到着したものの、そわそわする。こんな緊張感は就活以来だった。
2時間の試験を終え、帰宅してから予備校の解答速報を見る。
合格点が決まっていないためはっきりと合否がわからない。だが、おそらく合格はしていない点数だった。
その瞬間、音を立てて何かが壊れていく感覚がした。
大学受験や幾つか資格試験へ挑戦したことはあったが、恥ずかしながらここまで本気になり時間をかけて勉強したのは人生で初めてだった。
こんなに悔しくて涙が止まらなかったのは何年ぶりだっただろうか。
即行動を意識するきっかけ
試験から1週間後、正式な結果も待たず私は次の決断をしていた。
結果はおそらく届かなかったが、これが私の限界値なのか。そして届かなかったということは、心のどこかで気持ちが逸れていたのではないか。振り返ることはとても辛かったが、しっかりと自分と向き合う時間を作った。
そして決断した。
「私が進みたいのはこの道ではない」
この道ではないということは、今の会社でのキャリアを進めていくことではないということ。では何をする?世界一周するという目標はあったため、通勤しなくてもできる仕事を視野に入れていた。
お金と時間を使って勉強をしたため、再受験も脳裏をよぎった。しかし、この道ではないと思っているのに、再度勉強する気力はない。葛藤したが、私は後者を選んだ。
とても悔しくて苦い経験だったが、これを機に私は自分の気持ちに正直に生きることを心に決めた。
試験から1週間後、私が連絡を取った先はとある動画編集スクール。
申し込んでから体感1分ほどで、説明会お知らせのお電話をいただいた。
こんなに早く話が進むものか。そうして私は動画編集スキル習得を決めた。
飽き性の私がなぜ続けられたのか?それは世界一周するという夢があったから。それまでは思っていただけだったが、やりたいことリスト100を書くことによって現実を見ることになる。なんと私は100個以上書いたのだ。
「え、やりたいこといっぱいある!どうしよう!」
自分のことなのに、どうしようとはどういうことか。時間が足りないことに気づき、これは本気で全てに取り組まなければと一念発起することになった。
やりたいことリストを書いた頃に正式な不合格通知が来たが、この時にはもう前を向いていた。
続けられた理由は他にもある。それはインスタグラムでよくみていた投稿。オーダースーツを作っている会社の社長のお悩み解決動画。フォロワーの悩みに一刀両断していく姿はとてもかっこよかった。
「こんな人に私もなりたい」
発信を見続けていたとき、本を執筆されてイベントをされることを知った。私は即申し込みをした。チケットは1枚2万円超と少し値が張ったがサイン本、前方席確約、2ショット写真が撮れるという特典付きだ。
当日、憧れの方の声を生で聞けることに胸を躍らせ会場へ向かった。2時間の講演はあっという間だった。最後に質問コーナーがあると聞いていたので、絶対1番に質問しようと私は意気込んでいたため、食い気味で手を挙げた。少しの差で1番ではなかったが、2番目に質問することができた。100人以上の観客がいる中、マイクを持って質問を投げかけるのは足も声も震えた。その瞬間、社長は私の目をしっかり見て答えてくださった。
登壇と質問が終わった後、少しだが写真を撮るために目の前でお話することができた。勝手に自分の目標を宣言しただけではあるが、優しく受け止めて話を聞いてくださったことに感激した。
ますます社長のようなかっこいい女性になりたいと思ったのだ。
挑戦と失敗とこれから
著書を読んだ私はますます行動することに意識を向けた。ほんの少しの行動を毎日積み重ねて、継続することで人生が変わっていると感じる。そして自分の信念を貫くことの大切さを実感した。著者の「行動できるバカになれ」というフレーズが特に心に響き、自分自身に言い聞かせている。イベントで手にしたサイン本は私のお守りとなった。
私の人生を変えるきっかけは、挑戦からの失敗。
私の人生はまさに今動き始めたばかり、まるで止まっていた時計が動き出したかのように。
社会人第二章がこれから始まる。
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