台湾のキャンペーンで宿泊優待券2万円が当たったので贅沢料理を満喫した話
■外国人観光客向けの、台湾の5000元プレゼントキャンペーン
2022年10月に、入境時の新型コロナ関係の制限が撤廃された台湾。2023年5月から外国人観光客向けの台湾観光促進キャンペーンを実施中です。
その名も「Taiwan the Lucky Land(遊台湾 金福気)」。台湾到着時に空港ロビーで抽選に当たると、なんと5000台湾元(日本円で2万3000円相当)の「消費金」がその場でもらえるというものです。
2023年の当選本数は25万本、2024年は15万本、2025年(6月30日まで)は10万本とのことで、キャンペーン開始直後には5~6人に1人当たるという感じだったという話もあり、なかなか太っ腹な企画になっています。
▼「Taiwan the Lucky Land(遊台湾 金福気)」キャンペーン公式サイト
https://5000.taiwan.net.tw/index_jp.html
キャンペーンの参加条件は、外国籍で観光目的の滞在者(2泊以上90日未満)であることで、事前に公式サイトでの参加登録が必要です。
5000元は現金でもらえるわけではなく(そりゃそうだ、台湾で使ってもらいたいんだから)A:電子マネーがチャージ済みのICカードか、B:ホテルバウチャーという形で、どれにするかは事前登録の時に自分で選びます。
私は、5月のキャンペーン開始直後の訪台時にはあっさり外れ、9月にリベンジを果たした形です。
5月と9月で微妙に内容が変わっていたりしたので、体験談として書いておきたいと思います。(ので、今後また変わる可能性もあります)
■【変わったこと】日本語公式サイトができて参加しやすくなった
キャンペーン開始時には中国語版と英語版しかなかった公式サイトですが、数ヶ月後に日本語版ができたので、事前登録へのハードルがぐっと下がったのではないでしょうか。
■【変わったこと】空港の抽選コーナーがだんだん整ってきた
5月と9月で空港が違ったせいなのかもしれませんが、桃園空港の抽選コーナーには抽選マシンであるタブレットに加え、それをミラーリングする大型モニターが設置されていたりなど、ちょっと豪華感がありました。
あと、当たった人が記念写真を撮れるボードもあったので、撮りました。
あと、抽選ゲームの方式が、5月時点では「昇ってくるランタンをひとつ選んでタッチ」だったのが、9月には「降ってくるコインをひとつ選んでタッチ」に変わっていました。これは今の方がわかりやすくて良いと思いますw
■どの賞品を選ぶか?(電子マネー3種・ホテルバウチャー)
前回は、電子マネーが①悠遊カード(Easyカード)か②iPassカード(一卡通)、あと③ホテルバウチャー(宿泊優待券)の三択だったのですが、いつの間にか④icash2.0カード(愛金卡)が追加されていました。
台北発祥の悠遊カードか、高雄発祥のiPassか、セブンイレブン(統一)系列のicashかということなのですが、利用できる範囲や店舗数でみるとやっぱり悠遊カードがベターな選択なのかなと思います。
ただ、それぞれの電子マネーの1回・1日の利用限度額が異なっているので、それが足かせになって使い切りづらいということがあるようです。
◎悠遊カード:1回1500元、1日3000元
◎iPASSカード:1回1000元、1日3000元
◎iCashカード:制限なし5000元(+セブンイレブンの100元分とアメリカンコーヒー(Mサイズ)2杯)
各都市のMRTや台湾鉄道・バスはどのカードも使えますが、台湾の交通費は割安なので、数日の台北近郊の旅行では普通5000元(2万円超)にはなりません。
コンビニでは少額決済になるでしょうし、各カードが使えると明記されているファストフードや飲食チェーンも割と手頃な価格帯が多い。スーパーなら1回1000元分くらいの買い物はするかもしれないな。icashにして、台鉄で遠出する時の特急券購入に使うとか、カルフールで電化製品とかを買うなら一気に減るかな…。
…という感じなのですよね。
前回は悠遊カードを選んだ(そして当たらなかった)のですが、なんか↑のようなことをごちゃごちゃ考えるのがめんどくさくなってきました。
■ホテルバウチャー(宿泊優待券)を選んでみた
日本からの観光客はだいたいホテルを押さえた状態で台湾に着くと思うので、ホテルバウチャー(宿泊優待券)を選ぶ人はすごく少ないかなと思います。賞品ごとに当選確率が違うのかは全然わからないけど、それはそれとして、1000元券×5枚で利用限度額の設定はないから、これは意外とアリかもしれない。
…ということを考えまして、私は今回ホテルバウチャー(宿泊優待券)5000元分を選び、そして見事に当選して、ぱーっと使ったわけです。
■選べない、2種類のホテルバウチャー(宿泊優待券)
5月は悠遊カードで申し込んだので知らなかったのですが、元々ホテルバウチャーは紙で提供されていたようです。2023年7月末まで。
8月以降、当選したホテルバウチャーは「デジタル版」になっています。
それで複雑になったのが、ホテルバウチャー利用一覧に「カテゴリー1(紙チケット)」と「カテゴリー2(電子チケット)」が出現したこと。
しかも、紙チケットは使えるけど電子はダメなホテル、電子だけ使えるホテル、両方使えるホテルが混在することになってしまったわけです。
ただまあ、7月末に発行された紙チケットは10月末で有効期限の90日が切れるので、この後はまたシンプルな形に収束するのでしょう。
デジタル版ホテルバウチャー(宿泊優待券)は、当選したその場でメールで配信され、受け取りカウンターにいる間に確認して受け取り完了となります。
1000元券が5枚、ということで、メール本文の表組みに5つのQRコードが載っていました。
■ホテルバウチャー(宿泊優待券)は、ホテル併設のレストランなどでも使える(ただし数はとても少ない)
電子マネーだと使い切るまで何回もお店で買い物をすることになりますが、今回のキャンペーンに参画しているホテルはどこも結構高くて、5000元(約2万3000円)分のバウチャーを使っても1室1泊分にもならないところが多かったです。
台湾のホテルは部屋単位での料金設定なので、私のような貧乏一人旅では、差額を払ったとしても泊まることを考えもしないようなホテルラインナップ。(というか、コロナ禍明けの台湾のホテル料金、値上がりすぎ…)
で、ホテル一覧とにらめっこしていて気がついたのは、一部のホテルではこのバウチャーをレストランでの消費にも充てられるということ。
ただしこれには2パターンあって、
①お手頃価格ホテルの、宿泊客向け朝ごはん用レストラン
②高級ホテルのレストラン
①だと、日中に宿泊客以外のお客さんを受け入れていないことも多いので、バウチャーの利用先としては不向き(そのホテルに泊まるならアリ)。
そして、②については、台北市内で該当するホテルは数軒しかありませんが、それでもいいと決断しました。
■ホテルバウチャーのカテゴリー分けで混乱
7月末まで発行の紙チケット「カテゴリー1」と、8月からの電子チケット「カテゴリー2」の区分がいつできたのかはわかりません。で、正直よくわかってもいませんでした。
ので私は、もし5000元当たったら、昔台北で住んでいた部屋のすぐ近く、リージェント台北(台北晶華酒店)の広東料理レストランで豪遊してやろうと夢見ていたのでした。あ、スパでもいいかも、なんて。
それで、カテゴリーの確認はおざなりにしたまま、リージェント台北に電話して訊いてみたんです。宿泊優待券、広東料理レストランかスパで使えますか?と。
結果はノー。
リージェント台北にはいくつかレストランがあるのですが、リージェント直営のビュッフェレストランでは使えるけど、テナントで入っている施設では使えないという答えでした。
しかもですよ。キャンペーンサイトをよく見たら、リージェント、カテゴリー1には参画してるけどカテゴリー2のリストには入ってない。私がもらった電子バウチャーじゃ使えないじゃん…。
というわけで、リージェント台北での豪遊はあえなくおじゃん(←死語)となったのでした。
■電子バウチャー利用OKだったオークラプレステージ台北
ここまでで既にだいぶめんどくさくなってきてはいたものの、広東料理の口になってしまっていた私が次に電話したのが、リージェント台北からほど近い、オークラプレステージ台北。日本のオークラと同名の広東料理レストラン「桃花林」があります。
まず代表番号に電話して、キャンペーンの電子バウチャーが使えるか尋ねてみたところ、あっさりOKとの返事。そして、その電話でそのまま席の予約までできてしまいました。さすが日系ホテル、話が早い(全部中国語でやりとりしてたけど)。
他に、信義のWホテルなんかもカテゴリー2参加で「レストラン使用OK」のマークが付いていたので、確認してみると良いかもしれません。
よし、じゃあ使うぞ5000元。
台湾に通い始めて15年以上、最初がビンボー留学生だった私は台湾でコース料理なんて食べたことがありません。
■オークラプレステージ台北の広東料理レストラン「桃花林」で舌鼓
一人2200元のコースを友達と2人で注文。ゆっくり2時間かけて、コース料理を楽しみました。おいしかった~!
別途お茶を頼んで、サービス料10%が加算されて、合計金額は
5016元
となりました。スマホを示して電子バウチャー1000元券を5枚使い、最終的に請求された金額は
16元(約74円)
という、パーフェクトなタダ飯(下世話w)を楽しみました。
オークラ台北に行って16元だけ払って出てくることって、たぶん二度とないと思います。なんという貴重な体験でしょうか…!レシートを見ているとじわじわきます。
こんな形で、私の「5000元当たったのをぱーっと使ってみた」体験はおしまい。
一気に使ったので思い出深いものになったし、「今までにやったことがない経験をする」という意味では、とても正しく楽しくキャンペーンを利用したと言えるかもしれません。消費金、ありがとうございました。次回からは円安に泣きつつも、ちゃんと台湾経済に自腹で貢献してまいります。