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“続ける“ということ
先日、ノーベル平和賞を日本被団協が受賞しました。
どうして私がこの話題に触れるかといいますと、私が参加する、来月開催予定の展示会の創設者のひとりが大きく関わっている、ということを知りましたので、展示会の告知と合わせてお知らせしようと思います。
展示会のお知らせ
『2025 チャリティカレンダー展+環境ポスター展』
【期間】2024年 11/14(木)〜11/19(火)
【時間】11:00-19:00 ※最終日は16時まで
【場所】ギャラリー路草(みちくさ)
入場無料
「地球はともだち」は、グラフィックデザイナー、イラストレーター、書家などのクリエーターが、環境問題を展覧会等を通じてアピールしていこうという趣旨のもとに自然発生的にできた団体です。
その成立は1990年に「地球はともだち・チャリティカレンダー展」を開催したことから始まりました。12名のデザイナーたちが12枚もののカレンダーを発表・販売し、その売り上げを社会福祉事業に寄付するところからスタート。チャリティー活動とともにポスターというメディアで環境問題を表現しようというクリエイターが集まり、2001年からカレンダー展・ポスター展同時開催となりました。(地球はともだちのWEBサイトより抜粋)
この展示会はかれこれ30年以上も続いています。知り合いが毎年参加していることもあり、だいぶ前から知ってはいたものの、自分が参加することは一度も考えたことはありませんでした。昨年、会社を辞めたことと、何かをつくりたい気持ちが重なったことで初参加しました。今年はポスターでの参加です。カレンダーも難しかったけれども、ポスターも難しい!普段、デザインの仕事では、クライアントから“お題・課題”が出されて、それに対して答えを出していきますが、こういった展示会は自身が“お題・課題”を考えて作り上げなければいけないので、思った以上に大変な作業です。それを何十年も続けているメンバーがいるとは。すごいっ!としか言いようがありません。大変だけれども、出来上がって展示された作品と、それを見に来てくださる方々とお話しするのがとても楽しみになりました。クリエイター仲間の繋がりが広がるのも参加する醍醐味です。
デザインの先駆者
この展示会の創設者のひとりが、吉田佳広さん(日本のグラフィックデザイナー・タイポグラファー)。宮沢賢治の『風の又三郎』の絵本のデザインもされています。デザイナーであり、タイポグラフィーの先駆者でもある彼は、日本被団協の代表委員、田中煕巳さんの高校の一年後輩に当たり、ニューヨーク国連ビルのホールで原爆展を開催する際の展示パネルのデザインを担当されていました。展覧会はNPT会議に合わせて5年ごとに開催され2005、 2010、2015、その後コロナで2年ずれましたが2022年に開催されています。カレンダー展に毎年参加しているメンバーのひとりも、このパネル展に関わっています。
長い間デザイン界で活躍されていた吉田さんや、展示会メンバーが、ノーベル平和賞にもつながっている活動をされていたことは、デザインで世の中に貢献したいと思っている私にとって、とても感慨深いものがありました。