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〈学びシェア〉相手によって変えるリーダーシップスタイル

皆さん、こんにちは。
今回は、会社でリーダーシップのトレーニングを受けたので、「相手によって変えるリーダーシップスタイル」についてお話ししたいと思います。

プロジェクトマネージャーは、チームメンバーを率いてプロジェクトを何とか前に進めるために、プロジェクトマネジメントの知識だけではなく、強いリーダーシップが必要です。これはPMBOK(世界共通のPM標準策定)にも記載があるスキルになります。

以前、私の記事でもプロジェクトマネージャーに必要な資質のところに、少し書かせていただきました。

私自身、現在プロジェクトリーダーを行っていて、この重要性を実感しています。チームメンバーがプロジェクトに対して最大限の成果を発揮するために、どうやら異なるリーダーシップスタイルが必要なのです。

この記事はこんな人にオススメ

・プロジェクトリーダーをやっている・やろうとしている方
・プロジェクトに関わらずチームを率いている方
・リーダーシップを学びたい方

これを読んだら、チームメンバーや部下の力を最大化しながら、チームを率いるためには、どのようなリーダーシップをとればいいのかが分かります。

受講したトレーニングについて

今回私が受けたのは、ブランチャード・ジャパンのSituational Leadership training (SLII)です。

真に生産性を上げ、組織の業績向上に結びつく研修プログラムを見つけ出すのは簡単ではありません。SLII®こそが、長年にわたり実証されたリーダーシップ研修プログラムであり、世界から尊敬されている企業を含め、500万人以上のマネジャーがSLII®モデルを活用しています。マネジャーがメンバーに対し、必要なときに必要な指示と支援を提供できるようになれば、メンバーの成長が速まり、生産性高く情熱溢れる職場が生まれます。

会社のリーダーシップ研修の一つとして受講することができました。
現在プロジェクトリーダーをしているので、プロジェクトメンバーの力を最大化するのに参考に立つはずだと、上司から推薦してもらいました。

相手の技能&意欲に合わせてリーダーシップスタイルを変える

このトレーニングの最大の学びは、

相手の自信、意欲、技能に合わせて、リーダーシップスタイルを変えて、適切な指示と支援を与えること

これにつきます!

これ自体は上記のトレーニングの紹介サイトにも載っていますが、これが最大の学びなのです。

そもそも、私はリーダーシップスタイルに違いがあるのは理解していましたが、これまでの自分の上司や経営層のリーダーシップをみてきた経験から、理想のリーダーシップスタイルがありました。
そのため、自分の理想のリーダーシップスタイルを学んで、実践していけばいいと思っていたのです。

しかし、このトレーニングを受けて、そうではないのだ!ということを知れたことが一番の収穫でした。


どんなリーダーシップスタイルがあるのか

では、どんなリーダーシップスタイルをとっていけばいいのでしょうか?
SLIIでは4つのリーダーシップスタイルを提唱しています。

S1:指示型(細かい指示をだすが、意欲や自信を高める支援は少なめ)
S2:コーチ型(細かい指示をだすかつ意欲や自信を高める支援も行う)
S3:支援型(細かい指示は出さないが、意欲や自信を高める支援を行う)
S4:委任型(細かい指示も出さず、意欲や自信を高める支援も行わず、とにかく任せる)

どのリーダーシップスタイルを取るべきかは、相手によるので、相手がどのレベルかを診断する必要があります。
D1:意欲満々の初心者レベル(やる気はあるが技能はない)
D2:技能は少しあるが、意欲や自信が落ちているレベル
D3:技能はあるが、意欲や自信に揺らぎがあるレベル
D4:自立した達成者レベル
(技能も意欲も十分ある)

そして、S1→D1、S2→D2・・・のように組み合わせていきます。

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過去を思い出すと、新入社員の時は細かく教えてくれることがとても心地よかったですよね?
それは指示型のリーダーシップスタイルがマッチしていたからです。

逆に、新入社員の時に、他の人がやっているのを見て学べ!と言われても「全然わからん!」ってなってしまいます。
これは委任型のリーダーシップがミスマッチということですね。

また、ある程度年数がたって、自分もプロジェクト回せてきたかなという時に、上司がめちゃくちゃ口も手も出してくると、なんか面倒くさいなぁと感じませんでしたか?
自分がD3やD4のレベルに達しているのに、上司は指示型のリーダーシップスタイルを取っていたため、ミスマッチが起きていたのです。

トレーニングを受けてみて、これまで合わなかったなと思う上司はその方のリーダーシップスタイルと自分の状況がミスマッチだったからだと理解できました。
そして、自分がリーダー側に立ってみて、相手となんか話が通じない…と思うこともあり、それがおそらくリーダーシップスタイルのミスマッチなんだということもわかりました。

相手の技能や意欲をきちんと理解し、自分のリーダーシップスタイルを変えていかないといけないですね。

注意する点:相手の技能や意欲は特定の目標やタスクに対して判断すること

相手の技能や意欲に合わせて、リーダーシップスタイルを変更していくことの重要性をお話ししましたが、注意しなければいけないのが、「相手の技能や意欲のとらえ方」です。

相手自身をまるっと判断するのではなく、特定の目標やタスクに対して判断しなければいけないのです。

この目標やタスクに対して相手はこれまでどのぐらいできていたか
この目標やタスクに対して経験があるか
この目標やタスクに対して相手はやる気をもっているか
この目標やタスクに対して相手は自信を持っているか

すごいできる人だからってできない業務もあるし、若手でもできる業務もあります。(相手がベテランの場合、プライドも伴うから「できない」と言うのは難しいこともあるので客観的に見ることが必要)
きちんと「特定の目標やタスクに対して」に対して相手の技能や意欲を見極めないと、ミスマッチが起きてしまうので注意してください。

私がこれからやるべきこと

私には、5名のプロジェクトメンバーがいます。

トレーニングの一環で、自分がよくとるリーダーシップスタイルを分析したところ、私はS3を使っていることがわかりました。S3は、支援型(細かい指示は出さないが、意欲や自信を高める支援を行う)のリーダーシップスタイルです。

なぜこのリーダーシップスタイルをよく使うかというと、会社ではこのスタイルを使っている人が多く、私もこれが理想形だと思っていたからです。

しかし、プロジェクトメンバーとのやり取りでたまにうまくいかないと感じることがあったので、おそらくミスマッチが起こっていたのだと思います。

そこで、今回学んだことを生かして、下記の行動をとる予定です。

①一人一人の目標を改めて確認する
②相手の技能と意欲を判断する
③それぞれの相手に、どのリーダーシップスタイルを使うべきか決める
④そのリーダーシップスタイルで日々対応する
⑤定期的に相手の技能と意欲を判断し、リーダーシップスタイルを更新する

実際に、トレーニングでロールプレイングをして、いつもとは違うスタイルで話をしてみましたが、準備をしてないとなかなか難しかったです。

その一方で、きちんと準備(たとえばトークスクリプトを用意するなど)をすれば、思ったより別のスタイルでも話をすることができました。相手と話す時にきちんと準備することがいかに大事か、改めて考えさせられました。

すぐには完璧なリーダーシップスタイルが取れるとは思えませんが、少なくとも意識して準備する&練習することで、ミスマッチをなるべく少なくし、メンバーの力を最大化できるようにしていきたいです。

おわりに

いかがだったでしょうか。

相手の技能&意欲に合わせてリーダーシップスタイルを変える

いろんなリーダーシップスタイルがあるとは知っていましたが、それを相手の状況によって変えるとは!とにかく目からうろこが落ちたトレーニングでした。

プロジェクトだけにとどまらず、リーダーシップはとても重要なスキルです。今回のトレーニングで学んだことを実践にも生かして、チームメンバーの力を最大化して、結果につなげていければと思います!

ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
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