南インドの食生活 l 肉
晩御飯は、だいたい肉を使った料理にしている。
なぜならよっぽどおかしなことをしない限り大抵美味しいからだ。
味付けをちゃんとすれば、ごはんがすすむおかずになる。調味料さまさまである。
魚も好きなのだが、日本のようにお刺身や焼き魚を美味しく安全にいただくにはお金がかかりすぎるので、ほぼ毎日冷凍肉を解凍して調理している。
今のところインドでの魚料理は、冷凍サーモンや冷凍エビ(結構大きくて美味しい)を使用したものしか経験がない。
魚は今後経験値が上がったら色々試してみる予定だが、とりあえず日常的に買っているお肉を紹介する。
私の料理に対するスタンスを述べると、ホームパーティなどで張り切ったときに作るおもてなし系の料理はクリエイティブな活動として好きだが、自分達が生きるため日常的に作る料理は「作業」なのであまり好きではない。作業時間短縮したい。
インドではなるべく自分の嗜好に合い楽ができるような買い物を心がけている。
今のところ肉を買っているのは、Fresh and frozen という食料品店か、Main Dish というデリバリー専門店だ。
Fresh and Frozen はおそらく昔からあるお店で、店舗が2つある。
Fresh and Frozen Foods
大通り沿いの店舗で、一見とても小さい店だが、奥に長い。
入り口から近いところに輸入調味料やパスタ、ジュースなどが売っていて、奥に肉、魚、冷凍食品が入った大きな冷蔵庫と冷凍庫がある。
さらに奥で冷凍肉や冷凍魚をパックする作業をしている。
この Fresh and Frozen の良いところは、スタッフがやたらテキパキしていて対応が早いところだ。
多分外国人が買う肉の種類がわかっていて、すぐに色々出してきてくれる。
レジの連携もいい。対応中はスタッフ同士の無駄話もしないしとても気分良く買い物できる。
GRANPAS FRESH AND FROZEN FOODS
こちらの店舗には私は行ったことがないが、知人が利用していて、その場で捌いているとのこと。
捌きたての新鮮な肉が欲しければ、こちらに行った方がいいかもしれない。
Main Dish チェンナイ店
Main Dish は日本食材を扱う配達専門のチェーン店で、チェンナイ支店は今年4月に開店したばかりらしい。他デリー、ムンバイ、バンガロールにもある。
高いものは高いが、料理酒やみりん、豆板醤、甜麺醤、納豆、こんにゃく、糸蒟蒻、サラダ油、などが購入できるので、大変助かっている。まだ買ったことはないが、ちょっとした漬物や、紅生姜もある。
あと缶オープナーがチェンナイで見つからなかったのだが、こちらで購入できた。
2000ルピー以上で送料無料。
なんと朝注文するとその日のうちに配達してくれた。次のときは翌日だったので、商品が用意できるかと人員配置によるのだと思うが、時間指定できて時間ピッタリにくるのも驚きだった。
日本人の店長さんとWhatsappできるので、そこの連絡は日本語でも可。他のスタッフはインド人なので英語。どちらも返事が早くてびっくりする。
もうちょっと北の都心部に行けば有名な日本食材店 Kurofune があるのはわかっているのだが、なにせ我が家は南の端の方で、1時間以上かけて日本食材を買いに行くというモチベーションがない。卵が苦手なので、生食できる卵もそんなに欲していない。
いい感じのカフェや美味しいレストランに行くならある程度時間がかかってもいいが、食材の買い出しはできれば近場かデリバリーで済ませたいところである。
ということで上記2店舗で落ち着いてしまい、今後もレパートリーが増えなさそうだ。
肉の写真と値段を以下に記載する。
ちなみに現在1ルピー=1.76 円
為替介入で若干改善したが、長続きしないだろう。。
豚肉
一番好きなのが豚肉だ。
チェンナイに来て意外だったのが、店で冷凍肉を買うときに豚肉が一番値段が高いことだ。
ヒンドゥー教が牛肉を食べない文化だから牛肉がすごく高いと思っていたが、そうでもないようだ。
そういえばインドに来てから豚を見たことがない。他の方のブログを拝見すると豚が道を歩いていると書いてあったりするが、南インドの環境では生活しにくいのか、少なくともチェンナイの街中にはいない。牛はたくさんいるけれど。
豚肉は Main Dish で購入している。
以前は Fresh and frozen で肉はまとめて買っていたのだが、
両店で豚肉の値段があまり変わらないのと、Main Dish の方が小分けになっていて使いやすいので鞍替えした。
豚肉は使い勝手がよい。
鶏肉
鶏肉と牛肉は Main Dish では取り扱いがないので、Fresh and frozen で購入。
初回購入時に Main Dish 肉の種類について問い合わせたところ、鶏肉は検討中、牛肉は予定なしとのことだった。
インド人のお客さんも多いので牛肉は置かないスタンスだそうだ。
インドのノンベジタリアンは鶏肉を食べるので、おそらくチェンナイでも色々なところで買えるし、もっと新鮮なものが手に入る。
例えば fipola という肉屋さんはチェンナイにいくつか店舗がある人気店で、チキンが丸ごと置かれている。
生きたままの鶏の状態で売ってるところも多いし、その場で捌いてくれるお店もあるようだ。
先ほど書いた Fresh and Frozen の解体している方の店舗に行けば、捌きたての新鮮な鶏肉が買える。
私はなる早で買い物を終わらせたいので、牛肉と一緒に冷凍で購入できるもので OK である。
いつも鶏もも肉の骨なし、3パックを買って帰る。
だいたい1パックに 400g くらい入っていて、量り売り。560ルピー / kg
インドでは一番安く手に入る肉だ。
※修正 (2022/11/9)
鶏モモ肉は、まとまった1パックで、
鶏ムネ肉は、間に仕切りが入って2つにわけられた状態で売っている。
鶏肉は主にタイ料理を作るときに使う。カオマンガイとか、炒めものとか。
火を通すとややパサつくので、小麦粉や片栗粉をまぶして少し揚げてから炒め物に混ぜると失敗がなくて美味しい。
でもフライパンにくっつくのがストレス。
Fresh and Frozen で買うと鶏の皮があんまりついていないので処理が楽ちんでよい。
鶏皮やその周りの脂は臭みの原因になるし、筋トレしていたころの癖で皮は食べなくなった。
鶏皮が欲しい場合は、皮がついてるやつ、と言ったら出してきてくれると思う。それかもう一店舗の方で注文すればいい感じに捌いてくれそうだ。
あと、冷凍モモはどちらのお店にも売っていて、便利で美味しい。
NIlgiri's ニルギリス(ちょっと高級なローカルスーパー)でも売っている。
スパイスの入ったものはあんまり口に合わなかったが、シンプルなチキンモモは日本の餃子とほぼ同じ味。
醤油とお酢とラー油で食べるとごはんがすすむ。もう一品欲しいなというときに重宝する。焼くだけで楽ちん。
牛肉
チェンナイの冷凍牛肉はあまり美味しくない。
お金をかければ美味しいものがレストランで食べれると思うが、日常的に調理する肉という範囲では、いまいちである。
私は最後に日本にいた頃は硬くて脂の少ない赤み牛肉が好きだった(筋肉のため)。和牛じゃなくてオージービーフかアメリカンビーフを焼いて塩胡椒と野菜で食べていた。
筋肉食堂で出るような「牛ヒレ赤身肉のステーキ」とかをミディアムレアで食べたいのだが、インドでそこまで求めては、、とも思う。
牛肉は、濃い味の料理(牛丼とか中華炒めとか)のために、スライスされたビーフを1回2パックほど買う。
フォーに乗せるにはちょっと臭みが気になるので、タイ料理に使うならかたまり肉を買ってタイ風カレーにしたら合いそうだ。
今後ゆっくり煮込み料理をする気分になったら牛すね肉や牛バラ肉をドーンと買ってビーフシチューを作ろうかなと思う。
お値段まとめると、よく使う肉 100g あたり
豚バラスライス 136ルピー 239円(1ルピー=1.76円換算)
豚ミンチ 112ルピー 197円
牛肉スライス 82ルピー 144円
鶏モモ骨なし 56ルピー 99円
だいたいこのくらいの印象だ。豚がすごく高い。
書いていて気づいたが、羊肉を一度も買っていないので今度買って調理してみようと思う。ラムチョップが食べたいが、売っているのはだいたいマトンのような気がする。
マトンしかないなら好物のマトンビリヤニに挑戦してみよう。
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