女性限定の場づくりは何のため? 私たちがワークショップを女性限定にしている理由
今回はリズムセンシングプロジェクトについての記事です。
最近、リズムセンシングプロジェクトでは運営チームのメンバーが一人ずつ自分のストーリーテリングを行って、それを少数の参加者で聞き合うという小さな場を作っています。
運営メンバーが「一人の女性として、何を感じ、どんなことを考えて今の洗濯をしてこの場所にいるのか」を話し、それを聞くことで、これまでを振り返ったり、自分自身の女性としての生き方を感じたりしています。
また、このイベントは女性限定にしていて、女性だけで対話をしてみるとどんなことを感じ、何に気づくだろうか?という探求をすることも裏のテーマ。
今回からSpatial.Chatを使って行ってみました。
どんな方法で行っているかは別の記事を読んでいただくとして、このnoteでは「なぜ女性限定の場を開くのか」について書いてみたいと思います。
というのも、最近、良いことだと思うのですが、若い世代を中心にジェンダーをテーマにした場が増えてきていると感じています。その中で女性限定のイベントに対して「女性限定にするのは逆差別だと思う」というような投稿をSNSで見かけることもあります。
こういう投稿を見るとすごく悲しい気持ちになるのですが、私も女性限定の場を主催している一人として、何で今女性限定にしているのかについて書いてみようと思うようになりました。
私が女性限定の場を開いている理由は、私自身がもっと女性だけで話したい時間を求めていることと、女性という視点を(身体のこと、心のこと)より体感、強く感じられる場だと自分が女性として大切にしたいことに気づきやすいと感じているからです。
自分が悩んだり、気になることがあったりしたらまずはその経験がある人と話してみたいと思いませんか?
自分と近い資質を持つ人と話をすることで、安心感を得たり、自分が大切にしたいことをより大切にしたいと思えたことはないでしょうか。
私は、20代半ば頃「生理は他の人に隠して我慢するもの」だと思っていました。その時の職種も関係があると思いますが、周りが男性ばかりだったので相談できる人もいなかったし、それが当然と思って生きていたんですよね。
それが、女性同士で集まって対話をする場に出るようになってから「あれ、どうして辛いって今まで言わなかったんだろう...」と思うようになり、「生理中はお休みしたい」という本音に気づけるようになりました。
我慢をしていた頃の周りの男性とのコミュニケーションとガラッと変わって、今は周りの男性ともっとお互いが心地よくいられるコミュニケーションを取れるようになりました。
自分の中で大切にしたいことを発見したい時、「違い」のある人と対話することも大切ですが、「近い」人と対話することも同じくらい大切なんです。
私が目指したいのはもちろん、一人ひとりが尊重される社会なので、全てのジェンダーの人と対話したいと思っています。ただ、全てのジェンダーの人に自分が大切にしたいことを伝えるコミュニケーションをとるためには、先に自分に近い人同士で対話をして、自分が本当に大切にしたいことは何なのかを見つけ、育み、伝える自信を持つまで育てる必要があるのです。
女性限定という4文字の前にはこういった前提があります。人は「限定の場」という文字を見ると、「選んだ側」にフォーカスを当てる人と「選ばなかった側」にフォーカスを当てる人がいるようですが、大切にしたいことを明らかにして、より大切にするために一旦は女性同士で集まっている、と思ってください。(なので、リズムセンシングの活動自体は全てのジェンダーの方に関わってもらいたいです。)
現在、5名のチームメンバーのうち3名のストーリーを聞く場を開いたので、残り2回はこの形式での場づくりを続けたいと思います。関心がある方はぜひ下記のFacebookページをチェックしてみてください。
リズムセンシングプロジェクトでは、現在女性のリズムというテーマで「女性の身体と心のリズムをもっと大切にしたら、どんな社会を生きていきたいか」を対話する場を開きたいと思っています。
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