プロトアウトの怒涛の4ヶ月で変わった自分
私は4〜7月までの4ヶ月間プロトアウトスタジオの法人クラスのカリキュラムに参加してきました。
まずはこの研修に参加することを認め、業務においても理解やフォローを示してくださった所属や、研修への参加を後押しし、知識や経験が少ない私を丁寧にサポートしてくださった事務局やプロトアウトの方々へ感謝を申し上げたいと思います。
正直、この4ヶ月はとにかく毎日毎日プロトアウトの事で頭がいっぱいの日々で悩むこともたくさんあったので、周囲の方々の協力なくしては最後までやりきれなかったと思っています。本当にありがとうございました。
私の経験が少しでも他の方の挑戦への後押しや参考になればと思い、この4ヶ月間を改めて振り返りたいと思います。
プロトアウトに参加したきっかけ
私がプロタウトスタジオに参加したきっかけは会社の運営担当から声をかけてもらったことでした。その前段階の研修に参加していた時に楽しそうだったからきっとプロトアウトも楽しめるんじゃない?と誘ってもらいました。
前段階の研修はまだ世の中にないサービスを考えるというもので、新しいサービスを考えました。でも考えるまでで終わりでこの作ったサービスは本当に世の中の人が求めているのか、フィードバックをもらう機会がありませんでした。
フィードバックが欲しかったなと思っていた私にとってプロトアウトのカリキュラムは世の中に向けて自分の企画を発信してフィードバックをもらうと聞き、面白そうだから参加してみたいと思いました。
また、これまでずっと同じ部署で安定して仕事ができる環境は良かった一方で、新しい分野に触れてみたい、新しい人たちと交流したいと思っていました。そのため、これはチャンスだと思いました。
始まる前の印象と実際にやってみて変わったこと
始まる前は相当悩んで覚悟を決めた
最初はワクワクでしたが、詳しくカリキュラムを聞いてみるととても大変な内容でした。週に1回授業を受けて翌週の頭には提出しなければいけない。宿題は、技術の課題と企画の課題の2つがある。みんな仕事が終わってからや、土日に取り組んでいると聞き、自分のライフスタイルでできるのか不安になりました。
特に不安だったのは技術の課題です。私はシステムエンジニアとして基本的にはCOBOLしか使ったことがありませんでした。なので未経験の技術や言語を使うこの課題についていく自信が持てませんでした。
でも新しい技術を習得する機会だし、まだまだ知らないことがたくさんあるから、未経験であることを理由に敬遠していてはいけないと考えました。
また、プロトアウトのカリキュラムは1人で取り組むものであるため、私の技術力がなくても誰かに迷惑かけないだろうし、自分のベストを尽くそうと思いました。
そんな矢先に妊娠していることが発覚してまた悩むことになりました。つわりで辛くなってきていたので、弱気にもなっていました。そんな時に上司に相談したところ、せっかくの機会だからできる方法を探してやってみたら?と背中を押してくれました。
運営にも相談してサポートをしますよと温かい言葉をもらい、やり切ろう覚悟を決めました。
(覚悟なんて大袈裟と思われるかもしれませんが、本当に覚悟が必要でした!)
実際にやってみて変わったこと
実際にやってみて内容にギャップはありませんでした。当初聞いていた通り、週に1回授業をして、宿題の提出期限まで必死に取り組むという想像通りの内容でした。
時間がないため、フィードバックや技術動画はご飯を作りながら見ていました。宿題は朝5時に起きて取り組んでいました。休日の子供の習い事やお出かけの時もパソコンを持ち歩き、暇さえあれば宿題をやっていました。
気がつけば公園で子供が遊んでいる姿を見ながら、パソコンを開いている母になっていました。このように自分のライフスタイルを変えながら取り組みました。
習い事は「○○できたのに見てなかったでしょ(怒)」と子供から言われることもあり、何が正解なのか自分の中で葛藤しながらやっていたのも事実です。ただ、今までの固定概念にとらわれず、自分なりの落とし所を見つけながらやっていこうという気持ちでやっていました。
また、当初思っていた何かすごいものを作らなきゃいけないんじゃないかと技術面を心配していたことを考えると、このプロダクトスタジオの宿題は「誰の何を解決したいのか?」という企画の部分に重点を置いていました。
私は「子育て」をテーマに企画を考えていました。企画を考えることは楽しくてこんなことできたら面白いなとか色々アイデアが浮かびました。
そのため、実際にやってみると楽しんでものづくりをするマインドが生まれていました。(技術は苦しんでいたのですが…)
一番大変だったこと
開始2ヶ月間くらいの宿題が1番大変でした。何も分からない状態からスタートしたため、1つ1つの課題にとにかく時間がかかりました。
技術の宿題をやるために企画を考えて、実装したものを作って(この時点で締切ギリギリの状態)さぁ書こうとした時に、あれ?どうやって書けばいいの?とまた課題にぶつかります。そう、私は技術記事を書いたことがありませんでした。他の方の記事を読み、Mark dawn記法を真似してみるといった感じでとにかくわからない事は、調べてまずは真似をしました。
締切が迫っている中で実装できていなかったり、納得いくものになっていないこともありました。でもプロトアウトはこの短期間の中で作って提出することが大切なので、とにかく締切までにできることをやりました。
そんな状態が最初の2ヶ月間くらい続きました。この時期は本当に大変でした。それでも頑張れたのは、同期のみんなも頑張っていること、担任は丁寧にフィードバックしてくれるからいい加減なものは作れないという気持ちがあったからです。また、せっかくのチャンス、こんなものも作れないなんて恥ずかしいけど、でも今の実力はこれでここから成長するはずととにかく前向きな気持ちがありました。
あと時間がなさすぎて余計なことを考えている時間が本当にありませんでした。それなら宿題の時間に当てたいというのが本音でした。
やってみる前とやってみた後の変化
SNSを通じて色々な方とコミュニケーション取るようになった事は大きな変化でした。特にプロトアウトスタジオに関係する人たちと交流できるようになったり、イベントに参加するようになったことは1番大きな収穫です。
これはクラウドファンディングに挑戦して、 これまでの枠に収まらず行動するしかない環境があったからだと思います。クラウドファンディングでは短い期間の中でたくさんの人に自分のプロダクトを知ってもらい、支援していただくという目的がありました。始まる前に自分の企画に対してフィードバックをもらいたいという気持ちがありましたが、実際にやってもみるとこんなにも難しいんだと身をもって体験しました。私がSNSで発信したところでリアクションしてくれる人はほぼいませんでした。LT(ライトニングトーク)に登壇してようやく認知してもらうことができました。期限が決まっていたからこそこの短期間にここまで変化できたと思います。
プロトアウトの方々は思いたったら即行動で、そのスピードと行動力にいつも驚かされています。まずアウトプットしないと始まらないことを教えてもらいました。私はまだまだ足元にも及びませんが、そんな方々を近くで見ながら自分のプロダクトをやっていこうと思っています。
ちなみに、私のクラウドファンディングはこちらです。現在アプリ制作中になります。制作中も使っているプラットフォームの機能はどんどん変わっていきます。変化が早いことを身をもって体験しています。
最後に、私はまだスタートラインに立ったばかりです。ここから何ができるのか、何をしたいのかまだ明確には見えていません。それでも、まずは身近な子育ての経験を活かしてものづくりをしていきたいと考えています。「期限を決めて行動する」ことを念頭においていきます。(自分のために宣言!)
振り返ると書きたいことがありすぎて、こんなものでは収まりませんが、知識をつけるインプットに留まらず、考えたものを作り、それを広めていくという経験は、とても自分自身の成長につながったと感じています。
もしこうした取り組みや経験に関心があるけど迷ったり躊躇ったりしている人が周りにいたら、ぜひ勇気を出して飛び込むことをお勧めしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!