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Nurse's mission

『〇〇駅に着いたら担当者に電話をかけ、指示を待つように。』

具体的な場所は事前に知らされていない、怪しげなミッション。確実に分かっていることは、闇バイトではないということ。

朝8時45分。通勤ラッシュが落ち着くこれくらいの時間でも、人の流れが途切れることのない複数の路線が交差しているこの駅。改札を出た私は、人の邪魔にならないよう端の丸い柱の前でスマホを取り出した。

プルルル…「あっ、おはようございます。駅に着きました?じゃあ〇〇の辺り分かります?そこで待っていてください。」男性の声だ。

この駅は何度も来たことがあるから、言われた場所はすぐに分かった。私はその場所へと移動し、キョロキョロと周りを見渡しながら、それらしき人を探した。
しばらくすると、50代くらいの女性が「そうですか?」と近づいてきた。
私「派遣の者です。」
担当の女性「あ〜よかった。昨日の人は場所が分からなかったみたいで時間に会えなくてね。大変だったのよ。」

間もなく、電話で話したと思われる60代くらいの男性も現れた。

担「今日の業務は?受付と?」
私「色覚検査」
担「そうです。では行きましょう。」

二人の後に付いて、歩き出した。


担「これから行く扉は入れるけど、出られないの。一方通行だから間違えないでね。」

階段を昇り、着いた場所は会議室だった。



ここは交通局の事務所。運転士さんの視力、視野・色覚検査の健診の場でした。 石原式色覚異常検査表、これを一度は目にしたことがあると思います。
看護師派遣の仕事は多岐にわたり、今回の私の仕事は地下鉄運転士の色覚検査だったのです!
看護師も鉄道に、間接的にでも関われるなんて知っていましたか?

転職の狭間の空いていた2〜3ヶ月で、看護師派遣の仕事をいくつかやりました。この際興味のあるものをやってみよう。と。楽しかったですよ!



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