【其の二】 二軒茶屋に降り立てば、お伊勢さんまであと少し
伊勢志摩〜鳥羽〜伊勢神宮外宮と伊勢河崎までの旅をしてきました。 ↓この記事の続きです。
3.鳥羽市:シェルレーヌの『ブランカ』本店、伊勢市二見町:豚まんの『ウァン』本店
続いては、二見にあるこちら。
どちらも、素通りするのは勿体ないと言えるほどの美味しさですよ😊オススメします。
4.伊勢神宮外宮とその周辺
さて、外宮に到着です!
☝️外宮参拝者用駐車場は2時間無料です。特に延滞料金が発生するわけではなく、参拝者の礼儀の範囲内での駐車時間ということになりますので、そこは各々に任せられていると心得ておくべきです。
良心を試されています。
いつも神様仏様に見守られているんだと存在を意識することは、結構いいことなのでないかと私は思っています。
さて、お参りの後はここで一服。必須ですよね。
この後、鈴木水産外宮参道店で牡蠣とホンビノス貝とわっぱ貝、それに伊勢うどんを食べました。
伊勢うどんのお店はたくさんあるので、次行った時は好みのお店を見つけたいです。
さぁ、ここからが私が特に楽しみにしていたエリアです!
5.伊勢二軒茶屋角屋本店
昔々、勢田川の船着場に二軒の茶屋がありました。
三河や遠江(静岡)から伊勢湾を渡る「舟参宮」で大いに栄えておりました。
降り立った人々はまず、茶屋で一服したのです。
ここは、神久(じんきゅう)という地ですが、いつしか二軒茶屋と呼ばれるようになりました。
ここから外宮、内宮に向かう者、旧二見街道で南下する者、遊郭や旅館の多い古市に向かう者…それぞれの分岐点となりました。
河口から近いこの辺りは、潮位の高い時間帯に物流の船も多く行き交い、この先の河崎までは登ることができましたが、その先は浅くて舟は上がらなかったそうです。
多い時で年間数百万人の参拝者で賑わった伊勢神宮。いかにこの辺りが賑やかであったかは、今のひっそりと静かな様子からはなかなか想像できません。
HPより、『二軒茶屋餅もの語り編集委員橘紀子さん』のnote記事が掲載されています。
角屋二十代宗一郎さんと二十一代現社長の成宗さんのインタビュー記事です。
宗一郎さんが、お父様やお祖父様から直接聞いた当時の話というのは面白いですし、貴重です。
洋装を見たことのない角屋の人達が、二軒茶屋から上陸した明治天皇に気付かずに、敬意が足りないと注意を受けた話など。失敗談というのはいつの時代も、記憶に残りやすく語り継がれますね。
この隣には、まちかど博物館・かどや民具館というこじんまりとした建物があり、当時の菓子作りに用いられた道具や、潮位が上がっている際に直接舟から物資を搬入できるようになっている様子などが見られます。資料には、琉球国から黒糖を取り寄せていたとの記述があり驚きました。
お伊勢参りというと、陸路での外宮→内宮参拝のイメージが強く、今では多くの人がその辺りをメインに観光することが多いと思います。
しかし、鉄道が走り出すまでは、伊勢湾から勢田川を登る方が早くて便利であり、この航路というのがかなり盛んだったということを改めて知ることができました。三河や知多半島、渥美半島、静岡辺りからも舟で渡ってきたのですね。
老舗店の歴史というのは、ホームページでも紹介されていることが多く、読んでみることでその頃の情勢であったり情景も見えてきて、それまで知らなかったことを知るきっかけになります。
竹皮の包装、いいですよね。
10個も入って税込840円。
舌触りのよいこし餡と餅の甘み、これが甘すぎず餅も伸びて柔らかくて、きな粉がまぶしてあり、本当に美味しいです。これだけ長い間続いている理由がわかります。
伊勢神宮に参拝に来る際には、このエリアにも足を伸ばしてみると、きっと楽しいと思います😊
続く【其の三】で、やっと最後です。
この少し上流『河崎』の地を、私なりにご紹介します!