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強欲は成功を呼び込み、体と心を蝕む

◆作家 写真家 里中李生

50歳の時に、大きな病気をするまでの私は、字面だけ見ると大成功者。
億を稼いでいたわけだから当然だが、その成功の要因はなんだったのか。
実は、私は、「お金持ちになりたい」「有名人になりたい」という欲はなかった。

私の熱心な読者なら知っている。
「街を歩いていて声をかけられるような有名人ではなく、かといって無名のサラリーマンでもない人間になりたい」
そんな少年だったと、自分の本に書いていた。
現実に、私はその少年時代の夢を叶えた。
だが、病気になった大きなトラブルがあったからか、私は今の自分に満足していない。
もう、悔しいほど自分の人生を嫌っている。

49歳まで、男たちが欲しがる欲望をすべて満たしていたかも知れないが、そんなに自分は強欲だったのか、と今、首を傾げているのだ。
そもそも、「有名人になりたくない」。そして、億万長者になろうなんて考えもしなかった少年だったのだ。
では、私はどこかで方向転換をして生き方を変え、大成功したのか。
それを話したい。

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普段は自己啓発をやっていますが、小説、写真が死ぬほど好きです。サポートしていただいたら、どんどん撮影でき、書けます。また、イラストなどの絵も好きなので、表紙に使うクリエイターの方も積極的にサポートしていきます。よろしくお願いします。