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レッツゴーKY
十数年前、今よりも生きづらかった。
あの時は必要以上に悩みすぎていた。
悩み憂うことで真剣に生きている気がしていた。
さまざまなことを悩んでなかなか眠れなくて、
久しぶりに深夜ラジオを聞くことにした。
ラジオではゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんのオールナイトニッポンが流れていた。
数ヶ月前、親が「とくダネに面白いバンドが出ていたから録画した」とか言っていたビジュアル系エアーバンド。
録画を見て、友達の方がハマりそうだと思って友達におすすめした。
ラジオを聞くまで忘れていたけれど、そういうバンドがいたことを思い出した。
その日のラジオでは、鬼龍院さんがメンバーと電話で会話していた。
「九州なまりの独特な喋り方の人はダルビッシュケンジというのか。あの白塗りのドラムの人は、こういう柔らかい喋り方をするのか。」
そんなことを考えながら、その日は、ぼんやりとラジオを聞き終えた。
それ以来、眠れない時にはオールナイトニッポンを聞くようになった。
水曜日は鬼龍院さんのオールナイトニッポンが聞きたくて起きていた。
なんとなく落ち着きのない人がラジオで喋っていることが新鮮だったり、「しゃもじを取られたヨネスケじゃないか!」などのジングルが面白かったり、全体的にあの感じが好きだった。
しばらくして近所のTUTAYAでゴールデンボンバーのアルバムを借りた。
「ラジオのエンディングで流れている『女々しくて』はこういう歌詞なのか」とか、「あのコーナーで使われているのは『トラウマキャバ嬢』という曲のイントロ部分なのか」とか思いながら聞いた。
ラジオで流れている曲は聞き馴染みがあり当然のように好きになり、他の曲もポップで楽しくて、一方でバラード曲も良くて、その振り幅の広さに魅了されてどんどんハマっていった。
ゴールデンボンバーを見ていると「楽しく生きればいいんだ」ということに気がついた。
他の人からすれば、
「楽しく生きるのは当然のこと」だと思うのかも知れない。
しかし、その時の自分には目からウロコだった。
しばらくしてゴールデンボンバーのブログを毎日見るようになった。過去のブログをさかのぼって見たりもした。
『女々しくて』を初めてリリースしてオリコンにチャートインした時の鬼龍院さんのブログを見て、「鬼龍院さんが生きていてくれて本当によかった」と心の底から思った。
それと同時に、「他人からすればどうでも良いようなことでも、何かをきっかけに人生をプラスに導いてくれるのかもしれない」とも思った。
自分は自分が正しいと思うことを追い求めたい。
それは他の人から見た時に愚かなことのように思えるかもしれない。
そんな時はゴールデンボンバー『レッツゴーKY』を聞く。
レッツゴーKYイケイケゴーゴー奴の腕をへし折れ
歌い出しからから、
レッゴーという言葉で応援してくれているので、
ムカつく奴の腕をへし折るくらいのテンションまで気分を上げて、
自分を強く持って生きようという気持ちになる。
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